後編
時空の扉を潜り20世紀から戻ってきたネプチューンはすぐに異変に気付く。外から爆音が響いていた。
既に敵が攻め込んできているのだと理解したネプチューンは駆け出す。ウラヌスのもとへ向かおうとするネプチューンだったがその行く手をある男に阻まれた。
「スクーパ……!」
「覚えていたか」
目の前に現れたのはスクーパだった。ネプチューンに対し思い出した、ではなく覚えていたか、と問いかけるスクーパにネプチューンは未来が変わったことを知る。
尚更ウラヌスのもとへ向かい身体の状態がどうなったか知りたいネプチューンはスクーパを強く睨みつけた。
「悪いけれど、今あなたに構ってる暇はないの」
「この状況で地球を守るよりも優先すべきことがお前にはあるというのか」
「あるわ」
即答するネプチューンにスクーパは目を見開き、そして大きな声で笑う。
「いや、面白い。コミティス様が興味を持つのも分かった気がする」
「そう、興味を持つのは勝手だけれど邪魔はしないでちょうだい」
「それは無理な話だ。コミティス様がセーラーウラヌスに興味を持ったように私はセーラーネプチューンに興味を持ってしまったのだからな」
スクーパは剣を握り直すとネプチューンに向かって突進する。上、下、左、右、と次々と斬りかかってくるがネプチューンは最小限の動きでそれらを躱していく。
全く当たらない攻撃にスクーパは動揺する。その隙を突かれ、正面からディープ・サブマージを受けてしまった。
「くっ!」
「あなた、余程自分の強さに自信があるのね」
「な、に?」
「私はあなたより剣の扱いに長けている人を知っている。その人は剣だけじゃない、武術も歩法も、戦闘に関すること全般に長けているわ。その人も自分の強さに自信を持っている」
「何が言いたい!」
スクーパは力強く剣を振るう。それはコミティスと初めて相対した時に見た飛ぶ斬撃だった。
ネプチューンは冷静にミラーを取り出すと真っ直ぐにスクーパに向ける。
「でもその人は訓練の時、いつもこう言っていたわ。『自分の力に自信を持つことは大切だが、相手の力量を見極める力が最も大切だ。例え自分の力が劣っていようと相手の力量を見抜ければ突破口を見つけることが出来る』と」
あなたにはその力が足りていなかったみたいね、と言うとネプチューンはサブマリン・リフレクションを放ち、スクーパの攻撃をそのまま返した。
避けることもいなすことも出来ず跳ね返ってきた自分の攻撃をまともに受けたスクーパは意識を失う寸前、敬愛する主もネプチューンと同じようなことを言っていたと思い出した。
塵となり消えていくスクーパを確認したネプチューンは今度こそウラヌスのもとへ向かおうと踵を返す。しかしまたもその行く手は阻まれた。
「アエーマ」
「くっ……!」
目の前の地面に衝撃が加えられ眼前に石などが飛ぶ。ネプチューンは腕を顔の前でクロスさせそれを防ぐと振り返り敵の姿を確認した。
「スクーパを倒したか、なかなかやるな。セーラーウラヌス亡き今、我を満足させてくれる者はお前かな?」
「勝手にウラヌスを殺さないでちょうだい」
「死んでいるだろう。生きていたとしてももう我が望む戦闘は出来まい」
「あなたたちのせいでしょう。勝手なこと言わないでちょうだい」
ネプチューンはあまりに身勝手なことを言うコミティスに苛立ちを覚えながらどうやってこの場を切り抜けるか考えていた。
既に過去のウラヌスとコミティスの戦闘を見ていたネプチューンは1人では確実に負けるということを分かっていたからだ。
「ネプチューン!」
「プルート!」
余裕の表情で立つコミティスと険しい顔をしながら戦闘態勢を取るネプチューンのもとにプルートがやってくる。
ネプチューンの横に立ちプルートはコミティスと相対する。
「他のみんなは」
「各自持ち場で戦闘中です。現状こちらが優勢ですがいつ均衡が崩れてもおかしくありません。それより、あなたがここにいるということは……」
「確認をしに行きたいのだけれど、邪魔が入ってるのよ」
ネプチューンとプルートは視線をコミティスに向けたまま小声で会話をする。セーラー戦士側が若干不利な状況であることを理解したネプチューンは眉間に皺を寄せた。
そんな2人の様子に気付いていないのか気にしていないのかコミティスは顎を擦るとニヤリと笑った。
「2対1か。まあ構わん、来い」
「ディープ・サブマージ!」
「デッド・スクリーム!」
ネプチューンとプルートは同時に別方向から攻撃をする。2人はコミティスが避けることを考慮して逃げる方向を予測しそこで待ち構えた。しかしコミティスは2人が予測した場所には逃げず大きく真上に飛んだ。
「アエーマ・エクリクシス!」
「ああああ!!」
バランスの取りにくい空中からコミティスが攻撃を放つ。斬撃は広範囲に飛び、周囲の建物や木々を傷付けそしてネプチューンたちを襲う。
攻撃を食らってしまった2人は地面に倒れ伏した。軽やかに着地したコミティスは倒れる2人を一瞥するとため息を吐いてその場を離れようとする。
「まち、なさい」
「ん?」
コミティスが振り返るとそこにはボロボロの身体を押さえながら立ち上がるネプチューンとプルートがいた。2人の瞳は力強い光を放ち未だ諦めていないことを示していた。
コミティスはめんどくさそうな顔を浮かべると致し方ない、と呟き再び剣を構えた。
「お前たちにもう興味はない。去ね」
「サブマリン……!」
「クロノス……!」
2人は最後の力を振り絞り技を放とうとする。しかしそれよりも先にコミティスが剣を振るった。ここまでか、と悟った2人は反射的に瞳を閉じた。
「ワールド・シェイキング!」
斬撃は横から飛んできた光る球に相殺される。ネプチューンとプルートは聞き慣れた声に目を開き、コミティスは見たことのある、しかしもう二度と目にすることはないだろうと思っていた技に目を見開く。
「僕が寝てる間に随分好き勝手にしてくれたみたいだな」
「ウラヌス……!」
「セーラー、ウラヌス……バカな……」
ウラヌスは不敵な笑みを浮かべたままネプチューンとプルートの前に立つ。少しだけ顔を振り返らせウラヌスはネプチューンを見ると優しく笑った。
「ありがとうネプチューン。助かった」
「……あとで、いっぱい文句言わせてもらうわ」
お手柔らかに頼むよ、と笑うとウラヌスは表情を引き締めコミティスに向き直る。コミティスは驚愕の色を浮かべていたが次第にその表情は嬉しそうなものに変わっていった。
「どこまでも我を楽しませてくれるな、セーラーウラヌス」
「別に楽しませるつもりはないんだけどな。僕としてはさっさとこの地球から、太陽系から出ていってくれればそれでいいんだけど」
「ぬかせ! その強さは強き者を求めなければ手に入れられないものよ!」
ネプチューンはついさっき20世紀で見たような光景だと思いながら2人の戦闘を見守る。しかしネプチューンの心境は先程より随分と穏やかだった。
「心配ではないのですか?」
「プルートは心配?」
プルートは質問を返され少しバツが悪そうな顔を浮かべると小さく頷いた。ネプチューンはそんなプルートに優しく微笑むと激しくぶつかり合う2人に視線を向けた。
「20世紀で戦っている時はハラハラしながら見てたわ。あの頃のウラヌスの強さはよく知ってるもの。でもね、未来を変えられた今のウラヌスはきっと、私の予想を超える強さを持ってるわ」
ウラヌスは毎日訓練をしていた。力が伸びていなかったのは体内にあった種のせい。それがウラヌスの本来の力を吸い取り封じ込めていたのだ。
それが過去で取り除かれた今、ウラヌスの積み重ねてきた訓練はそのままウラヌスの力になる。それは未知数の力だが、ネプチューンはその力はコミティスを超えるものだと確信していた。
「ほら、ウラヌスが押してるわ」
ネプチューンの言葉にプルートが視線を移すとコミティスは防戦一方となっていた。徐々に徐々にウラヌスの拳や蹴りが入っていく。ダメージが蓄積されていったコミティスはみぞおちに拳をもらいそのまま後方へ飛んだ。
「がっ! はっ……!」
「……お前がやられたらその辺で暴れ回ってる兵隊はどうなる」
ウラヌスは咳き込み蹲るコミティスに無感情で問いかける。フラフラと立ち上がったコミティスはそんなウラヌスを見て叫ぶ。
「なぜ……なぜだ! なぜ我がこうも一方的にやられている! 千年前は互角だっただろう!!」
「お前が身体を再構築している間に僕は毎日鍛錬を積んでいたんだ。何事も継続が大事だぜ?」
ウラヌスの再構築という言葉にプルートは首を傾げ、ネプチューンは納得する。スクーパが逃げるとき大事そうに何かを抱えていたのはコミティスの身体の核となる部分だったのだろう。
で、兵隊はどうなる? ともう一度問いかけるウラヌスの圧にコミティスは完全に萎縮していた。
「……兵隊は我が生み出した幻のようなものだ。我が消えれば共に消える」
「そうか」
ウラヌスは一言呟くと右手を上に掲げる。その手に光が集まりだんだんと大きな球を形成していった。
「我の野望は叶わなかったが、最期にお前のような強者と戦えて良かった。だがこれからも我のような者が必ず現れるぞ」
「そうなれば全員返り討ちにするだけさ。僕の使命はこの地球とクイーンを守ることだからな」
ウラヌスの答えにコミティスは満足そうに笑うと抵抗することなく大きな光の渦を受け入れた。
既に敵が攻め込んできているのだと理解したネプチューンは駆け出す。ウラヌスのもとへ向かおうとするネプチューンだったがその行く手をある男に阻まれた。
「スクーパ……!」
「覚えていたか」
目の前に現れたのはスクーパだった。ネプチューンに対し思い出した、ではなく覚えていたか、と問いかけるスクーパにネプチューンは未来が変わったことを知る。
尚更ウラヌスのもとへ向かい身体の状態がどうなったか知りたいネプチューンはスクーパを強く睨みつけた。
「悪いけれど、今あなたに構ってる暇はないの」
「この状況で地球を守るよりも優先すべきことがお前にはあるというのか」
「あるわ」
即答するネプチューンにスクーパは目を見開き、そして大きな声で笑う。
「いや、面白い。コミティス様が興味を持つのも分かった気がする」
「そう、興味を持つのは勝手だけれど邪魔はしないでちょうだい」
「それは無理な話だ。コミティス様がセーラーウラヌスに興味を持ったように私はセーラーネプチューンに興味を持ってしまったのだからな」
スクーパは剣を握り直すとネプチューンに向かって突進する。上、下、左、右、と次々と斬りかかってくるがネプチューンは最小限の動きでそれらを躱していく。
全く当たらない攻撃にスクーパは動揺する。その隙を突かれ、正面からディープ・サブマージを受けてしまった。
「くっ!」
「あなた、余程自分の強さに自信があるのね」
「な、に?」
「私はあなたより剣の扱いに長けている人を知っている。その人は剣だけじゃない、武術も歩法も、戦闘に関すること全般に長けているわ。その人も自分の強さに自信を持っている」
「何が言いたい!」
スクーパは力強く剣を振るう。それはコミティスと初めて相対した時に見た飛ぶ斬撃だった。
ネプチューンは冷静にミラーを取り出すと真っ直ぐにスクーパに向ける。
「でもその人は訓練の時、いつもこう言っていたわ。『自分の力に自信を持つことは大切だが、相手の力量を見極める力が最も大切だ。例え自分の力が劣っていようと相手の力量を見抜ければ突破口を見つけることが出来る』と」
あなたにはその力が足りていなかったみたいね、と言うとネプチューンはサブマリン・リフレクションを放ち、スクーパの攻撃をそのまま返した。
避けることもいなすことも出来ず跳ね返ってきた自分の攻撃をまともに受けたスクーパは意識を失う寸前、敬愛する主もネプチューンと同じようなことを言っていたと思い出した。
塵となり消えていくスクーパを確認したネプチューンは今度こそウラヌスのもとへ向かおうと踵を返す。しかしまたもその行く手は阻まれた。
「アエーマ」
「くっ……!」
目の前の地面に衝撃が加えられ眼前に石などが飛ぶ。ネプチューンは腕を顔の前でクロスさせそれを防ぐと振り返り敵の姿を確認した。
「スクーパを倒したか、なかなかやるな。セーラーウラヌス亡き今、我を満足させてくれる者はお前かな?」
「勝手にウラヌスを殺さないでちょうだい」
「死んでいるだろう。生きていたとしてももう我が望む戦闘は出来まい」
「あなたたちのせいでしょう。勝手なこと言わないでちょうだい」
ネプチューンはあまりに身勝手なことを言うコミティスに苛立ちを覚えながらどうやってこの場を切り抜けるか考えていた。
既に過去のウラヌスとコミティスの戦闘を見ていたネプチューンは1人では確実に負けるということを分かっていたからだ。
「ネプチューン!」
「プルート!」
余裕の表情で立つコミティスと険しい顔をしながら戦闘態勢を取るネプチューンのもとにプルートがやってくる。
ネプチューンの横に立ちプルートはコミティスと相対する。
「他のみんなは」
「各自持ち場で戦闘中です。現状こちらが優勢ですがいつ均衡が崩れてもおかしくありません。それより、あなたがここにいるということは……」
「確認をしに行きたいのだけれど、邪魔が入ってるのよ」
ネプチューンとプルートは視線をコミティスに向けたまま小声で会話をする。セーラー戦士側が若干不利な状況であることを理解したネプチューンは眉間に皺を寄せた。
そんな2人の様子に気付いていないのか気にしていないのかコミティスは顎を擦るとニヤリと笑った。
「2対1か。まあ構わん、来い」
「ディープ・サブマージ!」
「デッド・スクリーム!」
ネプチューンとプルートは同時に別方向から攻撃をする。2人はコミティスが避けることを考慮して逃げる方向を予測しそこで待ち構えた。しかしコミティスは2人が予測した場所には逃げず大きく真上に飛んだ。
「アエーマ・エクリクシス!」
「ああああ!!」
バランスの取りにくい空中からコミティスが攻撃を放つ。斬撃は広範囲に飛び、周囲の建物や木々を傷付けそしてネプチューンたちを襲う。
攻撃を食らってしまった2人は地面に倒れ伏した。軽やかに着地したコミティスは倒れる2人を一瞥するとため息を吐いてその場を離れようとする。
「まち、なさい」
「ん?」
コミティスが振り返るとそこにはボロボロの身体を押さえながら立ち上がるネプチューンとプルートがいた。2人の瞳は力強い光を放ち未だ諦めていないことを示していた。
コミティスはめんどくさそうな顔を浮かべると致し方ない、と呟き再び剣を構えた。
「お前たちにもう興味はない。去ね」
「サブマリン……!」
「クロノス……!」
2人は最後の力を振り絞り技を放とうとする。しかしそれよりも先にコミティスが剣を振るった。ここまでか、と悟った2人は反射的に瞳を閉じた。
「ワールド・シェイキング!」
斬撃は横から飛んできた光る球に相殺される。ネプチューンとプルートは聞き慣れた声に目を開き、コミティスは見たことのある、しかしもう二度と目にすることはないだろうと思っていた技に目を見開く。
「僕が寝てる間に随分好き勝手にしてくれたみたいだな」
「ウラヌス……!」
「セーラー、ウラヌス……バカな……」
ウラヌスは不敵な笑みを浮かべたままネプチューンとプルートの前に立つ。少しだけ顔を振り返らせウラヌスはネプチューンを見ると優しく笑った。
「ありがとうネプチューン。助かった」
「……あとで、いっぱい文句言わせてもらうわ」
お手柔らかに頼むよ、と笑うとウラヌスは表情を引き締めコミティスに向き直る。コミティスは驚愕の色を浮かべていたが次第にその表情は嬉しそうなものに変わっていった。
「どこまでも我を楽しませてくれるな、セーラーウラヌス」
「別に楽しませるつもりはないんだけどな。僕としてはさっさとこの地球から、太陽系から出ていってくれればそれでいいんだけど」
「ぬかせ! その強さは強き者を求めなければ手に入れられないものよ!」
ネプチューンはついさっき20世紀で見たような光景だと思いながら2人の戦闘を見守る。しかしネプチューンの心境は先程より随分と穏やかだった。
「心配ではないのですか?」
「プルートは心配?」
プルートは質問を返され少しバツが悪そうな顔を浮かべると小さく頷いた。ネプチューンはそんなプルートに優しく微笑むと激しくぶつかり合う2人に視線を向けた。
「20世紀で戦っている時はハラハラしながら見てたわ。あの頃のウラヌスの強さはよく知ってるもの。でもね、未来を変えられた今のウラヌスはきっと、私の予想を超える強さを持ってるわ」
ウラヌスは毎日訓練をしていた。力が伸びていなかったのは体内にあった種のせい。それがウラヌスの本来の力を吸い取り封じ込めていたのだ。
それが過去で取り除かれた今、ウラヌスの積み重ねてきた訓練はそのままウラヌスの力になる。それは未知数の力だが、ネプチューンはその力はコミティスを超えるものだと確信していた。
「ほら、ウラヌスが押してるわ」
ネプチューンの言葉にプルートが視線を移すとコミティスは防戦一方となっていた。徐々に徐々にウラヌスの拳や蹴りが入っていく。ダメージが蓄積されていったコミティスはみぞおちに拳をもらいそのまま後方へ飛んだ。
「がっ! はっ……!」
「……お前がやられたらその辺で暴れ回ってる兵隊はどうなる」
ウラヌスは咳き込み蹲るコミティスに無感情で問いかける。フラフラと立ち上がったコミティスはそんなウラヌスを見て叫ぶ。
「なぜ……なぜだ! なぜ我がこうも一方的にやられている! 千年前は互角だっただろう!!」
「お前が身体を再構築している間に僕は毎日鍛錬を積んでいたんだ。何事も継続が大事だぜ?」
ウラヌスの再構築という言葉にプルートは首を傾げ、ネプチューンは納得する。スクーパが逃げるとき大事そうに何かを抱えていたのはコミティスの身体の核となる部分だったのだろう。
で、兵隊はどうなる? ともう一度問いかけるウラヌスの圧にコミティスは完全に萎縮していた。
「……兵隊は我が生み出した幻のようなものだ。我が消えれば共に消える」
「そうか」
ウラヌスは一言呟くと右手を上に掲げる。その手に光が集まりだんだんと大きな球を形成していった。
「我の野望は叶わなかったが、最期にお前のような強者と戦えて良かった。だがこれからも我のような者が必ず現れるぞ」
「そうなれば全員返り討ちにするだけさ。僕の使命はこの地球とクイーンを守ることだからな」
ウラヌスの答えにコミティスは満足そうに笑うと抵抗することなく大きな光の渦を受け入れた。