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露わけ衣

 帯祝いを済ませ、あとは医師の言い付けを守りながら穏やかに暮らし、年が明ければ子どもが無事に産まれることを待つばかり。

夫の祖父は還暦近くになって生まれた一人息子の初めての子どもに顔を見ぬうちから名前をつけたという。

安産の報告を受けると、七夜を待たずに正式な命名を行った。

そして翌日、83年の生涯を終えたという。

かなり特殊な事例だが、夫は現在、子どもの名づけに早くも苦心している。
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