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「いつから臥せっているのだ?」

「…さあ? いつから、かしら」

 吐き捨てるように質問を質問で返した妻の鈍い色の瞳は、涙を溜めたように澄んでいた。

身体は炎のように熱かった。

井戸水で濡らした葛布を額に当てた。

ああ気持ちいい、と美帆は笑みを浮かべた。

「…私が、移したのか」

「どうでしょう…よく、市に行ったから…」

「市より、賭場や色街のほうが、病が流行るだろう」
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