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小橋さんと福井さん

 福井さんと同じくらいの体格で、黒髪に赤みがかった焦茶色の髪と灰色の瞳を持つ、目も眉も垂れ下がった女性だった。

彼女にはマリちゃんと同年代の姉がいたが、印象が違う。

他人の空似にしては、あまりにも似過ぎていた。

一見すると姉妹のようにも見えた。

「あ…マコちゃん? 帰っちょーと?」

 目に見えて、福井さんの笑顔がひきつっている。

それは、マコと呼ばれた女性も同様だった。

「あれ? 小橋先生の友だちですか?」

 後ろに並んでいた女生徒が、女性に声を掛けた。

どうやら教員であるらしい。

年齢も少なくとも30代半ばは過ぎているだろうから、在学中に世話になった教師の一人だろうか。

それにしては、距離感が近い。

「あ、じゃあ、先どうぞ」

 教員の特権か、はたまた気の利く生徒だったのか──小橋さんは福井さんの後ろに割り込んできた。

「従姉なの──」

 福井さんは、僕の耳元でぽつりと呟いた。
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