頭の中身が知りたくて
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ベッドで横になっていると、肉を食べて肌も髪もツヤツヤになり、精気を養ったお嬢様が上にまたがってくる。
オレの胸の上にそっと手を置いた。
胸元に頬を寄せてなにやら匂いを確かめている。
首に唇を這わせながら、ゆっくり上にあがってくる。
興奮したお嬢様の荒い息が肌にかかる。
やけどしそうなほど熱い。
「川島……」
これ以上ないくらいの色っぽい目で見つめられ、キスされる。
味見するような長いキス。
唇と舌を存分に味わったあと、オレの髪を荒っぽく引いて唇を離すお嬢様。潤んだ目が、首に狙いを定めた。
それから、がぶりと勢いよく首すじを噛まれる。
歯が食いこむ。皮膚が破れる。血を吸われる。
お嬢様が首の肉を噛んで血をすすりながら、熱く潤んだところに自らオレを迎え入れる。
お嬢様の汗ばんだ尻に手を添える。
やらしすぎる腰の動きを感じる。
首すじに噛みついたまま腰を激しくグラインドさせ、オレを美味しいと繰りかえすお嬢様。
お嬢様に貪り食われるオレ――。
ダメだ、興奮してきた。また、お嬢様にエロい目で見るなと叱られてしまう。
思いながら肉を自分の口へ入れた瞬間、悟った。
お嬢様が肉を咀嚼するオレを見つめている。
もしかしたらお嬢様も、肉を食べるオレを目にしてこんなことを考え……いや、そんなはずはない。
お嬢様がオレのような薄昏い欲望を抱えているはずがない。
ああ、でも!
オレで、いやらしい想像をしているところを見てみたい。
そんな姿を目にしたらどうなるのだろう。
嬉しすぎて死んでしまうかもしれない。
ものは試しだった。
オレは勇気をもってカマをかけてみることにした。
「なにを想像しているのかわかりませんが――」
箸を置き、お嬢様の目の奥を探るように見やる。
「そんな誘うような目で見つめないでください。どうなっても知りませんよ」
とたんにお嬢様の顔に朱が差した。
「うん……ごめん」
小声で呟きながら口元に手をあて目を伏せる。
嘘でしょう、お嬢様。本当に?
本気でオレのことエロい目で見ていたんですか?
図星だったんですか?
畳みかけて問い質したいのを、かろうじてこらえた。
「お魚焼きに行こうっと」
おどけて逃げるように席を立ったお嬢様を、オレは慌てて引きとめようとした。
火が危ないし、なにより図星を突かれて恥ずかしがっているお嬢様の顔を、もっと堪能したかった。
勢いよく立ちあがると視界が揺れた。
立ち眩みに襲われたようで、反射的にテーブルに手をついた。
それに気づいたお嬢様が身をひるがえし駆け寄ってくる。
「川島!?大丈夫?」
顔を覗きこまれる。なんて愛らしいんだ。キスがしたい。
このままお嬢様の両手をテーブルの上につかせて、後ろからオレので思い切り愛したい。
見つめながら無言でいると、お嬢様がいった。
「もしかして立ち眩み?川島の方が私より鉄分必要なんじゃないの」
心配そうな表情の目にオレは答えた。
「違います。お嬢様から色っぽい目で見つめられたので、嬉しすぎて脳内物質が過剰に出すぎたせいです」
はあ?というような顔をしたお嬢様が、やはり滅茶苦茶に愛おしくて、オレは力いっぱい抱きしめた。
身をよじって抵抗するお嬢様をきつく拘束する。
逃がさない。オレだけのお嬢様。
すきだ、すきだ、すきだ――!
念をこめて抱きしめ続けると、お嬢様の抵抗がフッとやんだ。
背中に手をまわされ、やさしく撫でられる。
オレの想いにわかったわかった、とうなずくような動きだった。
「たまにバカになっちゃう川島もすきだよ」
お嬢様のやさしい澄んだ声に腕の力が抜けていく。
オレはお嬢様を見おろした。
「本当ですか?」
「うん、本当」
「では、ちょうどバカになっているところなので……今ここで襲ってもいいですか」
いい終えた瞬間、お嬢様がオレからサッと身を離した。
猫のようだった。
「嫌ッ!川島の変態」
せっかくのデート気分が台無しだ、といいながらまた火元へ向かうお嬢様のあとを慌てて追った。
「お嬢様、危ないですからわたしがやります。火から離れてください!」
「嫌!来ないで!」
言葉のキツさとは裏腹に鬼ごっこを楽しんでいるかのようなお嬢様。その姿に安堵しながらオレはお嬢様を捕まえようとした。
屋上のテラスでグルグルと走りまわっているオレたちふたりを、宇宙のどこかから可笑しそうに見ている誰かがいるかもしれない。
そんなことを考えながら、お嬢様と子供みたいにはしゃぎ騒いだ。片付けを終えた頃には、すっかり食べた分を消費してしまったようだった。
リビングのソファーで心地よい疲れと充足感にオレとお嬢様は浸った。そして、眠そうにしているお嬢様に肩を貸しながらながら思った。
たまにはこうして、お嬢様とふたりで子供に還ってみるのも悪くない……と。
オレの胸の上にそっと手を置いた。
胸元に頬を寄せてなにやら匂いを確かめている。
首に唇を這わせながら、ゆっくり上にあがってくる。
興奮したお嬢様の荒い息が肌にかかる。
やけどしそうなほど熱い。
「川島……」
これ以上ないくらいの色っぽい目で見つめられ、キスされる。
味見するような長いキス。
唇と舌を存分に味わったあと、オレの髪を荒っぽく引いて唇を離すお嬢様。潤んだ目が、首に狙いを定めた。
それから、がぶりと勢いよく首すじを噛まれる。
歯が食いこむ。皮膚が破れる。血を吸われる。
お嬢様が首の肉を噛んで血をすすりながら、熱く潤んだところに自らオレを迎え入れる。
お嬢様の汗ばんだ尻に手を添える。
やらしすぎる腰の動きを感じる。
首すじに噛みついたまま腰を激しくグラインドさせ、オレを美味しいと繰りかえすお嬢様。
お嬢様に貪り食われるオレ――。
ダメだ、興奮してきた。また、お嬢様にエロい目で見るなと叱られてしまう。
思いながら肉を自分の口へ入れた瞬間、悟った。
お嬢様が肉を咀嚼するオレを見つめている。
もしかしたらお嬢様も、肉を食べるオレを目にしてこんなことを考え……いや、そんなはずはない。
お嬢様がオレのような薄昏い欲望を抱えているはずがない。
ああ、でも!
オレで、いやらしい想像をしているところを見てみたい。
そんな姿を目にしたらどうなるのだろう。
嬉しすぎて死んでしまうかもしれない。
ものは試しだった。
オレは勇気をもってカマをかけてみることにした。
「なにを想像しているのかわかりませんが――」
箸を置き、お嬢様の目の奥を探るように見やる。
「そんな誘うような目で見つめないでください。どうなっても知りませんよ」
とたんにお嬢様の顔に朱が差した。
「うん……ごめん」
小声で呟きながら口元に手をあて目を伏せる。
嘘でしょう、お嬢様。本当に?
本気でオレのことエロい目で見ていたんですか?
図星だったんですか?
畳みかけて問い質したいのを、かろうじてこらえた。
「お魚焼きに行こうっと」
おどけて逃げるように席を立ったお嬢様を、オレは慌てて引きとめようとした。
火が危ないし、なにより図星を突かれて恥ずかしがっているお嬢様の顔を、もっと堪能したかった。
勢いよく立ちあがると視界が揺れた。
立ち眩みに襲われたようで、反射的にテーブルに手をついた。
それに気づいたお嬢様が身をひるがえし駆け寄ってくる。
「川島!?大丈夫?」
顔を覗きこまれる。なんて愛らしいんだ。キスがしたい。
このままお嬢様の両手をテーブルの上につかせて、後ろからオレので思い切り愛したい。
見つめながら無言でいると、お嬢様がいった。
「もしかして立ち眩み?川島の方が私より鉄分必要なんじゃないの」
心配そうな表情の目にオレは答えた。
「違います。お嬢様から色っぽい目で見つめられたので、嬉しすぎて脳内物質が過剰に出すぎたせいです」
はあ?というような顔をしたお嬢様が、やはり滅茶苦茶に愛おしくて、オレは力いっぱい抱きしめた。
身をよじって抵抗するお嬢様をきつく拘束する。
逃がさない。オレだけのお嬢様。
すきだ、すきだ、すきだ――!
念をこめて抱きしめ続けると、お嬢様の抵抗がフッとやんだ。
背中に手をまわされ、やさしく撫でられる。
オレの想いにわかったわかった、とうなずくような動きだった。
「たまにバカになっちゃう川島もすきだよ」
お嬢様のやさしい澄んだ声に腕の力が抜けていく。
オレはお嬢様を見おろした。
「本当ですか?」
「うん、本当」
「では、ちょうどバカになっているところなので……今ここで襲ってもいいですか」
いい終えた瞬間、お嬢様がオレからサッと身を離した。
猫のようだった。
「嫌ッ!川島の変態」
せっかくのデート気分が台無しだ、といいながらまた火元へ向かうお嬢様のあとを慌てて追った。
「お嬢様、危ないですからわたしがやります。火から離れてください!」
「嫌!来ないで!」
言葉のキツさとは裏腹に鬼ごっこを楽しんでいるかのようなお嬢様。その姿に安堵しながらオレはお嬢様を捕まえようとした。
屋上のテラスでグルグルと走りまわっているオレたちふたりを、宇宙のどこかから可笑しそうに見ている誰かがいるかもしれない。
そんなことを考えながら、お嬢様と子供みたいにはしゃぎ騒いだ。片付けを終えた頃には、すっかり食べた分を消費してしまったようだった。
リビングのソファーで心地よい疲れと充足感にオレとお嬢様は浸った。そして、眠そうにしているお嬢様に肩を貸しながらながら思った。
たまにはこうして、お嬢様とふたりで子供に還ってみるのも悪くない……と。
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