短編小説(2庫目)

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目次

  • 無が無で或るが故

    (2023/03/23)

    「――――」
    ただ、呼ぶ。名を呼んで、
    「お前が何だかわからない。けれどお前が必要なんだ。お前でなければ駄目なんだ」
    それしか私にできない、しかし――

    あなただ。
    お前に、言っている。
    お前のことが、
    ”████だ”と――

     低温純文、虚無より出し“無”が呼ぶ話。
    [1400字]

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  • 機械人形の■の歌

    (2023/01/15)
    「いいんだよ。もう、いいんだよ。俺は、さ」
     ――君に教えてもらった歌を、今もまだ聴いている。
     感情の起伏が薄い大学生男子の「私」が、明るく一生懸命な同期の大学生男子「君」と「ただの同級生としての」交流をし続けた話。
     冬の終わりのようなエンドです。3800字。
    ※2019年執筆の『機械人形の恋』のリブート版です。

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  • きっと海を愛していた

    (2023/01/09)

     ――好みですか? 僕が?
    「かわいくなかったよ、きみなんか」
     ――海には還れない。

     曽祖父の遺した家に一人で住む大学生、「私」。あることからとある喫茶店に通うことになり、そこで紫の「少年」と出会う。
     少年アスターと「私」のきらきらした静かで冷たい回帰の話。

     年齢逆転要素ありのショタおねエモです。8100字。

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  • 夜、毟られた花の話

    (2022/12/24)
    「そうだ、その通り。私は何も悪くない」
     花の種族に生まれたとある花の話。900字。

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  • 黒の嵐の夜

    (2022/12/18)
    「夜、頭から布団を被っている。強く、強く、何も聞こえなくなるように」
     一人反省会が止まない話です。
     500字。

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  • 無の仮面の羊

    (2022/12/17)
     ――ノイズ。生物に耐えられなかった。感触、感情、その全てに。もちろん、己自身にも。
     羊もの、1000字。

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  • 73万の羊

    (2022/12/09)
    「深い虚無より夢に誘う羊です。この羊があれば、悩み事なんて吹っ飛んじゃいますよ」
     羊が、いた。
     1000字。

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  • 桜紅葉は出なかった

    (2022/11/08)
     ――皆にはある「まっとうな心」とやらを手に入れようと俺は努力して、努力して、それでもわからなくて。なんとか手に入れたかのように思えたそれをUは取り上げようというのだろうか。
     大学時代によく語り合った同期と久々に会って飲む話です。引きこもりになっていたUと、ある種拗らせた会社員の「俺」の二人。
     2000字。

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  • 最後の皆既月食

    (2022/11/05)
    「僕はコンビニで半額のパンを買うのすら躊躇してるっていうのに、君は毎月そんな高額使っているんだね」
     久々に会う友人と皆既月食の日に飲みに行く話です。1400字。

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  • 蛇を積む

    (2021/12/15~)
    「積もうが積むまいが、変わらず日々は過ぎる」
     蛇が支配するようになった社会で蛇に魂を売った人間がペットボトルを積む仕事をする不思議系現代ファンタジー系低温純文。

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  • Fの話

    (2022/11/02)
     大学生が同期に電話をかける話です。
     900字。

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  • 勇者の家

    (2022/10/14)
     新しい家で丸まっている勇者の話です。
     「俺は「あのこと」によって消えてしまった己の可能性について、高く見積もりすぎなのではないか」
     1200字。

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  • 窓は開かない

    (2022/09/11)
    「何もかもに絶望した俺は、携帯端末で怪しい番号に電話した」
     宣伝電話を取り続ける話です。1000字。

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  • 今年もまた、八月は

    (2022/08/31)
     8月の間だけ俺のところにやってくる男、「8月」。今年も別れのときがやってきてしまった。
     500字。

     2020年の八月:八月……嘘だろ……?
     2021年の八月:八月は行く

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  • 浅瀬で溺れている

    (2020/08/08~2020/08/15)
    「……貴様は一体何なんだ?」
    「俺はどこにでもいる若者ですよ」
     絶叫する者を趣味で消して回るあぶない男(HNふわふわうさぎさん)とそんな男に恋した声デカ陽キャ男のわちゃわちゃ話。
     全8話、完結済。

     綺想編纂館(朧)さんの『文披31題』の24日目~31日目お題を用いて作成しました。

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  • 文披(ふみひらき)31題

    Twitterの企画「文披31題」参加作品群です。
    31日目まで毎日更新にしたいところですが予定は未定。

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  • まあBANされて当然ですよね、と部下は言った

    (2022/06/29)
     昔友人にもらった「開けると呪われて存在ごと消滅する箱」を部屋の中で紛失し、探す話です。遺書も書きます。
     3300字。

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  • 首の三日月のブザー

    (2022/06/04)
     ――何をしてもひっきりなしにブザーが鳴るので、■■くんもう君明日から来なくていいよと言われ、俺はすごすごと家に帰った。
    「いやだ」という気持ちに反応するブザー付きチョーカーを首につけられた人の話です。 不条理系低温純文、1300字。

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  • ネムリヒツジ

    (2022/05/22)
     ――お気に入りの羊がいなくなった。
     低温純文、800字。

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  • 恨み晴らし屋

    (2022/05/21)
    「いやそういう君のなんか責任を他人に押しつける性格が君自身を追い込んだんじゃないのか」
     男二人わちゃわちゃ、1500字。

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  • 塔の勇者は生きている

    (2022/05/21)
     ――それでも物語は続く。
     異世界ファンタジー系低温純文、1200字。

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  • ヒーローは死なない

     ――死ねないだけ。
     戦いが終わって毎日生きてるんだか死んでるんだかわからない不摂生な生活をしているヒーローが「自分は死んだ方がいいんじゃないか」と思って区役所のヒーロー課に相談に行く話です。
     胸糞注意。救いはないです。

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  • 今日はとてもいい日でした

    (2022/05/02)
     ――けれどもこれはハッピーエンドなので、今日はとてもいい日でした。
     低温純文、1600字。

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  • Fは笑わない

    (2022/04/05)
    「Dくんの小説、今回も最高ですね。Dくんほど明るく全ての人にオススメできる小説は誰も書けないでしょうね!」
     ――誰にでも媚を売り、必要以上に持ち上げる。俺はFが嫌いだった。
     純文、6000字。

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  • それはとてもいい話でした

    (2022/04/01)
     それはとてもいいことでした。ためになるお話でした。とてもいい人でした。
     だから私は明日も笑顔でいます。
     700字。

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  • エイプリルは終末

    (2022/04/01)
    「あーあ。突如会社が休みになったりしないかな」
    「するよ」
    「なにっ」
     十二ヶ月の化身もの、1400字。

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  • うどんの味を忘れていた

    (2022/03/27)
    「俺は死にたくないんですよ」
    「もう死んでるでしょ」
    「それでも消えたくないんです」
    「じゃあなんで死んだ」
     失くし物をよくする部下と自身を親切だと言う上司が死にたくないやら生きたくないやらでわちゃつく話です。丸く終わります。5400字。

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  • 勇者の終わった話

    (2022/03/19)
     終わった話です。
     800字。

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  • 私が死んだら奴は「悪かった」と言ってくれるだろうか

    (2022/03/10)
     1200字。

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  • ハッピーエンドはなかった

    (2022/03/07)
     ずっと繰り返す。
     低温純文、1400字。

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  • 夢サブスクリプション

    (2022/03/05)
    『残念ながら、これ以上の夢の閲覧には1000円、共有するには500円いただきます。サブスクリプションサービスもございます』
     1400字。

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  • 羊飼いが言いたかったこと

    (2022/03/01)
     ーー詭弁。
     低温純文、1500字。

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  • 終末は成った

    (2022/02/28)
     ――何が何だかわからないがいつの間にか俺は引きこもりになっていて、何が何だかわからないがいつの間にか世界は滅びかけていて、明日にも死ぬかもしれない! 俺はどうする?
     1000字。

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  • 羊は鳴かない

    (2022/02/22)
     ──飼い慣らしたと思った羊が、大きくなって帰ってきた。
     低温純文、1700字。

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  • 森の■■と人は言う

    (2022/02/18)
     ──森を作っていた。その間に世界は滅び、全てが敵になっていた
     低温純文、1000字。

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  • 研究室は暗い

    (2022/02/14)
    「ずっと前から姿が見えない、それは君が■■でしまったからなのかな」
     薄暗い低温純文、1000字。

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  • 如月の某

    (2022/02/14)
     ――それでも先生を探したのは、どこかにいるような気がしていたから。
     師弟の薄暗いBL、1300字。
     『15日の某』→『30日の某』→本作とゆるく繋がっています。

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  • 快晴の日

    (2022/02/06)
    「店主さんは優しいですねえ!」
     異世界ファンタジー、売り子と店主の話。1500字。

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  • 雪の部屋

    (2022/01/24)
     窓を見る。部屋の中は今日も雪。
     低温純文、1000字。

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  • ミキシングは零時過ぎ

    (2022/01/07)
     ――やってみる価値は大いにある?
     ――やってみるリスクは大きすぎる?
     低温純文、800字。

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  • 新年は未年

    (2022/01/05)
     ――何もかも過去になってしまって、文化的にそういう区切りなのだから仕方がないのはわかっちゃいるが、日が変わっただけでさあ終わりです新しく始めましょう、なんて言われても困ってしまう。
     低温純文、900字。

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  • 30日の某

    (2021/12/29)
    「どこにいるんですか、先生」
     闇系BL、バッドエンド。1600字。

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  • 象は笑った

    (2021/12/11)
     ――見慣れたイコン。どうでもいい幻想。くだらなくて手垢のついたそれに頼らなければならないほど俺は劣化してしまった。
     低温純文、1500字。

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  • 負け逃げ

    (2021/12/08)
     ――自分が特別でないことに苦しんでいる。
     低温純文、1000字。

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  • 流れの勇者のフラットジャーニー

    (2021/12/06)
    「黙っててもわからないぞ」「失礼ですよね。すみません……」「そういうことじゃないが……」
    旅する勇者とただの一般人の話。異世界ファンタジー、3300字。

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  • 拙い身空

    (2021/11/23)
    「なんで■したの?」
     低温純文、800字。

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  • 終着駅

    (2021/11/21)
    「どこに行ったか、という問いは本質的に無意味なのだ。それはなくなってしまって二度と還らないのだから」
     低温純文、1000字。

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  • 穴の底から

    (2021/11/18)
     ――小さい頃はこんな穴などなかった気がする。穴があるところには「俺」がいて、何かに興味を持っては笑い、遊んでは笑い、そんなことばかりしていたような。
     低温純文、1500字。

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  • 虚無のねずみは昼にくる

    (2021/11/17)
     ――思い出しているときは極端に調子が悪く、心が虚無に呑まれ続ける。反面、忘れているときは調子が良い。心が軽く、なんでもできそうな気がする。
     低温純文、1500字。

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  • 不在票

    (2021/11/16)
     ――入り組んだ街、辿り着くのは困難、何も注文していない昼下がり。
     低温純文、900字。

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