登場人物

東条香織里とうじょうかおり
 料理することしか能がないと思っている三十二歳。
 前職でうまくいかず、ダメ元で葬儀屋に応募したところ採用されてしまい、葬儀会社あいメモリーで働くことになる。
 葬儀コーディネーターの福原をサポートする葬儀アシスタントとしての任を受けることになるが、それもあまりうまくいかなかった。
 ある葬儀でのハプニングをきっかけに、葬儀屋でカフェをすることになる。

福原一歩ふくはらかずほ
 いいお見送りをしたい葬儀コーディネーターの二十八歳。
 大学を中退し、それからずっとあいメモリーで働いている。仕事に関してはわりとずばずば言うが、それ以外のことは口数が少なくなる。 
 甘党であることを隠しているつもりだが、全然隠せていない。
 園子には息子のように思われている。
 一人暮らし中で、実家には帰っていない様子。

冨安園子とみやすそのこ
 あいメモリーで働くフラワーデザイナー。
 あいメモリーに来る前は、ブライダルの仕事をしていた。
「社長は仏、私は閻魔」とよく言う。地獄耳を持っており、噂話を集めるのが得意。
 一歩のことを息子のように可愛がり、香織里と一歩の関係もなんとなく察して応援している。

松本平次まつもとへいじ
 あいメモリーの社長。
 社員からはよく仏と言われている。若手には「なんでもやったらいいよ」と言えるくらいの余裕がある。
 新しいことをするのも好きで、流行りの弔い方もすぐに取り入れる積極さがある。

東条愛翔とうじょうまなと
 香織里の弟。受験生。
 香織里の作る夕食やお菓子は美味しいといってよく食べる。

虎鶴とらつるみのり
 仕出し料理店虎鶴の一人娘。
 あいメモリーには精進落としを提供している。
 料理の話ができるため、香織里のよき話し相手である。
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