＜お忘れ物センター＞

バンドウ
　お忘れ物センター管理責任者。三十五歳。
　目が細く、いつもにこにこしているように見える。
　他人のお忘れ物で遊んでいることがしばしばあり、ムゲンからしょっちゅう怒られている。
　保管期限が過ぎたお忘れ物は自分のもの。
　ホームに立っていると身を投げ出したくなる。

ムゲン
　半年前にお忘れ物センターに配属となった。二十八歳。
　笑うことが少ない。怒ることはあるので、無表情というわけではない。
　眉間に皺が寄りがち。
　仕事はきちんと行うものである、と思っており、休むことをしない。
　怠けることが多いバンドウに対してきつい。
　踏切を前にすると、踏切の中に入って轢かれたくなる。

星間ちゃん
　星の間中央駅のマスコットキャラクター。
　ムゲンからはあまりデザインが可愛くないと思われている。
　バンドウが魔法のクレヨンで遊び始めたのをきっかけに実体化してしまい、それ以降はお忘れ物センターにいる。

＜中央案内所＞

ジョー
　黒髪の職員が多いなか、珍しい金髪を持っている。
　きっちりと働くことが苦手で、休憩時間になるとお忘れ物センターに遊びに行く。
　バンドウとは仲がいい。ムゲンのことが気になっている。
　上司であるおばさん職員とは喧嘩しがち。
　危険物で自分も周囲も殺したくなる。

＜特急タナバタ＞

ハナビ
　特急タナバタの客室乗務員。
　バンドウとムゲンに毎回ビールをおすすめしている。
　ビールと一緒に薬を飲んで死にたい。

マナベ（本編中、名前は出てきません）
　特急タナバタの運転手。基本的に運転席から出てこない。
　ハナビがいつもこっそり酒を飲みながら働いてるのを知っているが、止めようとはしない。
　嵐の中に車体を突っ込ませて脱線させたい。