妊娠・出産レポ

 六月。この月は特に体調面で困ったことはなかった。
 メンタルの調子も良くなってきて、映画を観たり、読書ができるまで復活。
 突然ジブリが観たくなり、魔女の宅急便を観た。今まで一度もこの映画で泣いたことがなかったのに、終盤でボロ泣きした。感動の方の涙ではあったが、泣いたことに正直驚いた。メンタルの調子はいいが、涙もろくなっているのかもしれない。泣くほどだったので、魔女の宅急便原作を読むことにする。
 そのついでではないが、この月から二週間に一度の図書館通いをすることにした。六月は隔週水曜日を図書館で読む日と定めた。トイレが近いので、家で半分読み、図書館で半分読むということをする。梅雨でジメジメしていたので、図書館の空調は大変ありがたかった。中庭が見える窓際のテーブル席について、一人で黙々と読んでいた。これがかなり有意義な時間だった。
 梅雨が早めに明け、めちゃくちゃ暑くなると、来館数も増え、お年寄りばかりになっていたが、気にせずマタニティワンピース姿で本を読んでいた。稀に幼児と一緒の母親や、抱っこ紐で赤ちゃんを抱っこしている母親を見かけた。たぶん、私も産んだあとはそうなる。ぬいぐるみのお泊まり会とか、絵本の読み聞かせとか、子供向けサービスがあるのは知っているので、そのうち利用したいなと思っている。
 この月も相変わらずゲームはやっていて、小学生の頃からずっと遊んでいるルーンファクトリーの新作が発売された。ファンタジーライフiをプレイしている途中だったが、龍ファクも購入。この二つを往復していた。ファンタジーライフに至ってはプレイ時間が100時間を超えた。読書とゲームを往復する毎日だった。
 読書をはじめると、少し書きたい気持ちも湧いてきたが、読書とゲームだけでもだいぶ時間を使っていて、創作に意識をすべて向けることができないので、書きたいなあと思いつつ、書かなかった。
 梅雨が明けた直後から気温が上がり、職場の人から暑くないかと心配された。暑いのは暑いのだが、異常気象のせいで暑いのか、妊婦だから暑いのかが判断できなかった。まあでも暑い。アパートの二階ということもあって、クーラーをつけていても三十度を超えることがあった。保冷剤を抱きしめて寝ていた日もあり、しょうがないのでクールネックリングとアイスノンを買った。これは、買って良かったと思っている。
 後半になると、あり得ない食欲に苛まれる。五月くらいまでは普段以上に量が食べられなかったのだが、後半から異常に空腹を感じるようになった。YouTubeでは食レポや大食い、ぼっちキャンプ飯などの飯関係の動画を漁り、Twitterではチェーン店の期間限定メニューを漁っていた。とにかく外食がしたい、美味しいものが食べたい、という感情に苛まれ、かなり外食に行った。
 五ヶ月の時には助産師から「一ヶ月で一キロね」と言われていたものの、六ヶ月検診の時に、医者に「二週間で一キロでいいよ」と言われ「あ、あんまり我慢しなくてもいいのかな」と思ってしまったというのもある。これまであまり体重が増えておらず、まあ大丈夫じゃろ、という気持ちでとにかく食べた。
 地元の産業祭りもあり、コロッケも大量に食べた。揚げ物最高〜とか思っていたし、お菓子も毎日食べた週があった。体重計にも乗らなくなり、とにかく後半、油断していた。
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