妊娠・出産レポ

 四月。引き続き便秘は続くものの、つわりは徐々に軽くなっていく。めまいも次第に消えていった。やはり一ヶ月ちょっとはかかった。もう二度と、突発性難聴になりたくない。でも、耳が弱いのは確かなので、妊娠中また何らかのトラブルは出てくるだろうと予想はする。
 仕事は週に2〜3日程度にしてもらったので、ゆっくりと過ごせていた。三月後半のひどいPMSみたいな倦怠感も徐々に改善されつつあった。たまに不眠が襲ってくる日、倦怠感が襲ってくる日があったが、概ね元気だった。
 食事は栄養バランスに気をつけてみることもあった。
 骨がスカスカになるのを恐れて、全く飲めない牛乳を飲むために、牛乳で飲むココアを買った。便秘改善のための食物繊維が欲しくて米に麦を足すようにもした。納豆も食べられるようになったので、なるべく納豆も一日一パックは食べるようにした。今まであまり飲めてなかった葉酸サプリも再開。
 それが効いたのか、下剤なしでも、たまに便が出るようになった。ただ、まだするりと出てくれることはなくて、一度、出口でひっかかったうんこを思いっきりいきんで出したら痔になった。いぼ痔のようだった。
 腹は痛いしケツも痛いし散々である。泣きそうになりながらうんこする。裂けそうで叫びそうにもなった。叫ぶのは陣痛の時にしてくれとのたうち回りながらうんこする。胃腸炎をやった時よりはマシだが、うんこのたびに痛い。陣痛よりはマシなはずと言い聞かせるが、痛いもんは痛い。
 ずっと便秘に悩まされているので、夫との会話のうち三割くらいはうんこの話になった。夫に「うんこの話ばっかじゃ」と笑われたが、こっちは死活問題である。
 痛い思いをしながら、体の中から何かを出すという練習がこの時できたのかもしれない。なんて前向きに考えたりもした。
 やっぱりまだ下剤は必要である。下剤は神。救い。すべてを解決してくれる。
 下旬になると、花粉が本気を出してくる。薬が飲めない、目薬も薄いものしか出してくれなかったので、人生ではじめて、薬なしで花粉症を耐えることになった。今までずっと薬で抑えてきていたので、薬はやっぱり偉大なんだなあと実感した。くしゃみが止まらなくて、膨らみつつある腹に響いて痛い。
 この時期、メンタルも少ししんどかった。というのも、今まで好きだったことが急に楽しめなくなった。ゲームも、創作活動も、読書も、何にも集中できないし、やる気も出ない。何をしてもすぐ集中が切れるし、そもそも頭が働いている感じがしない。たまにSwitchでゼルダをやる程度である。やったとしても一時間くらい。全然続かない。
 久しぶりにブレスオブザワイルドをやってみたが、リンクがすぐ死んだ。Xで「情けないリンクのゲームオーバー」がたくさん投稿されていたので、それをたくさん見て爆笑していた。
 新しい趣味でも探そうかな、なんて思ったりもした。でもやりたいことはなかった。
 創作サイトの更新もだいぶ少なくなった。日記を書くにしても、書くことがない。もうアーカイブサイトになるだろうな、なんて考えるようになった。新作なんて書ける気がしなかった。なので、思い切って活動は休もうと決めた。
 YouTubeをダラダラみる日々を過ごしていたので、もちろん視力は下がっていた。いつまで下がり続けるんだろうと目の心配をし始める。だが、スマホはやめられない。スマホですることがなくなっても、スマホを見ている。もう自分でもだめだと思った。
 自分の子どもにはこうなってほしくないので、YouTubeよりは頭を使うゲームをさせたいと思った。実況を見るくらいなら、自分でプレイしてほしい。夫には、生まれたらテレビのインターネットを切ってくれと頼んだ。
 四月はSwitch2の情報がたくさん出ていて、それが楽しかった。もちろん、抽選も応募した。見事に落選したが、じきに買えるだろう。
 我が子が最初に触るゲーム機はSwitch2なんだろうなあと思ったりもした。
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