妊娠・出産レポ
二月。
中旬に北海道旅行を控えているなか、妊娠が発覚した。
生理が来ない。それなのに、PMSがすうっと落ち着く感覚があって、漠然と「これはもう生理来ないんじゃないか」と思った。一週間後の日曜日に、二児の母である妹に余った妊娠検査薬をもらい検査したところ、くっきりはっきり陽性と出た。
妹に急かされたこともあり、妹の自宅で検査を行ったので、夫よりも先に妹夫婦が私の妊娠を知ることとなった。夫には少しだけ申し訳なく思う。姪もその場にいたのだが、まだ理解できていなくてきょとんとしていたのを覚えている。
翌日に産科に行き、胎嚢の確認をしてもらった。この時、まだつわり症状は出ていない。ただ、猛烈にしょっぱいものが食べたくて、病院の帰りにカップヌードルを買って帰った。美味しかった。
結婚して五年間「できる時にできればいい」と思っていたがなんの音沙汰もなかったので、もう妊娠はしないんだろうなあと思っていたので、驚きでしかなかった。
預かり保育支援員をしているので、仕事は午後の三時間のみ。いつもと変わらず出勤し、園児たちと遊んでいた。
北海道に行く数日前に、うっすらと出血をしていたのだが、病院で見てもらった時に「この時期はよくあることだから気にしないでいい」と言われ、不安はあるものの、飛行機に乗ることにした。
というのも、この北海道旅行は新婚旅行だったから、どうしても行きたかったのである。コロナ禍真っ只中で行けていなかったのである。ちょうど年末から夫が休職に入っていたので、このタイミングで行くことになっていた。
食べられるものは減ったような気はするが、吐き気はそんなにないし、大丈夫だろうと思っていた。
実際はまあまあしんどかった。やっぱり食べられるものが少なくて、じゃがポックルや梅干しをつまんでなんとかしのいでいた。じゃがポックルには感謝している。
まだ初期だったので、生魚の食べ納めだけはしてきた。サーモン丼と寿司だけが美味しかった。
気候が瀬戸内と全く違っていたこと、小樽で雪を浴びまくったこと、飛行機で気圧にやられたこと、室外と室内の温度差、長時間の特急での移動、たまに訪れる吐き気、諸々がストレスになったのだろう。
帰宅後、嫌なめまいを感じた。経験したことがあるめまいである。
数年前、突発性難聴になったことがある。その時に症状として出ていためまいと同じようなめまいが起こるようになった。起きていても寝ていても揺れるのである。例えるなら、ずっと船に乗っている感じである。前後左右に、ふらふらと揺れている。
耳鼻科に行って聴力検査をしたところ、案の定、突発性難聴だった。前回と同じく、左耳の低音が聞こえていなかった。産科と耳鼻科を行ったり来たりして、飲める薬を処方してもらったのだが、ビタミン剤と漢方くらいしか処方されず、本当にこれで治るのかと不安になった。
この難聴によるめまいが、この後一ヶ月ほど、つわりの上に覆いかぶさることになる。妊娠初期の症状の中でもっともしんどかったものが、突発性難聴によるめまいだった。これがなければ、もうちょっと楽な妊娠初期生活が送れたのではないだろうか。
でも、北海道に行ったことは後悔していない。
中旬に北海道旅行を控えているなか、妊娠が発覚した。
生理が来ない。それなのに、PMSがすうっと落ち着く感覚があって、漠然と「これはもう生理来ないんじゃないか」と思った。一週間後の日曜日に、二児の母である妹に余った妊娠検査薬をもらい検査したところ、くっきりはっきり陽性と出た。
妹に急かされたこともあり、妹の自宅で検査を行ったので、夫よりも先に妹夫婦が私の妊娠を知ることとなった。夫には少しだけ申し訳なく思う。姪もその場にいたのだが、まだ理解できていなくてきょとんとしていたのを覚えている。
翌日に産科に行き、胎嚢の確認をしてもらった。この時、まだつわり症状は出ていない。ただ、猛烈にしょっぱいものが食べたくて、病院の帰りにカップヌードルを買って帰った。美味しかった。
結婚して五年間「できる時にできればいい」と思っていたがなんの音沙汰もなかったので、もう妊娠はしないんだろうなあと思っていたので、驚きでしかなかった。
預かり保育支援員をしているので、仕事は午後の三時間のみ。いつもと変わらず出勤し、園児たちと遊んでいた。
北海道に行く数日前に、うっすらと出血をしていたのだが、病院で見てもらった時に「この時期はよくあることだから気にしないでいい」と言われ、不安はあるものの、飛行機に乗ることにした。
というのも、この北海道旅行は新婚旅行だったから、どうしても行きたかったのである。コロナ禍真っ只中で行けていなかったのである。ちょうど年末から夫が休職に入っていたので、このタイミングで行くことになっていた。
食べられるものは減ったような気はするが、吐き気はそんなにないし、大丈夫だろうと思っていた。
実際はまあまあしんどかった。やっぱり食べられるものが少なくて、じゃがポックルや梅干しをつまんでなんとかしのいでいた。じゃがポックルには感謝している。
まだ初期だったので、生魚の食べ納めだけはしてきた。サーモン丼と寿司だけが美味しかった。
気候が瀬戸内と全く違っていたこと、小樽で雪を浴びまくったこと、飛行機で気圧にやられたこと、室外と室内の温度差、長時間の特急での移動、たまに訪れる吐き気、諸々がストレスになったのだろう。
帰宅後、嫌なめまいを感じた。経験したことがあるめまいである。
数年前、突発性難聴になったことがある。その時に症状として出ていためまいと同じようなめまいが起こるようになった。起きていても寝ていても揺れるのである。例えるなら、ずっと船に乗っている感じである。前後左右に、ふらふらと揺れている。
耳鼻科に行って聴力検査をしたところ、案の定、突発性難聴だった。前回と同じく、左耳の低音が聞こえていなかった。産科と耳鼻科を行ったり来たりして、飲める薬を処方してもらったのだが、ビタミン剤と漢方くらいしか処方されず、本当にこれで治るのかと不安になった。
この難聴によるめまいが、この後一ヶ月ほど、つわりの上に覆いかぶさることになる。妊娠初期の症状の中でもっともしんどかったものが、突発性難聴によるめまいだった。これがなければ、もうちょっと楽な妊娠初期生活が送れたのではないだろうか。
でも、北海道に行ったことは後悔していない。