妊娠・出産レポ

 結局、何が一番つらかったのか。
 痛みで比較すると、最も痛かったのは、切開後の会陰だった。切った瞬間は痛くないのだが、縫うところからが痛かった。ロキソニンを常に飲まないといけないという状態でみてもダントツだろう。寝ていても痛い、動いても痛い、薬を飲んでも痛い、波がなくひたすらに痛い。ゆっくり歩かないと無理、円座クッションが必須。痛みが引くまでに一週間かかる。陣痛よりはるかに痛かった。
 その次に尿道に通した管。トラウマになるレベルだった。もう二度とやりたくない。産後一週間後くらいから排尿時に膀胱炎を疑うような痛みが出始めた。妹に聞いたら、管を通したらなるらしく、これまたつらかった。
 陣痛はその次くらいだと思う。痛いというより、いきみたかった。叫び散らしていたが、痛いのではなく、いきみたくて声が出ていた。微弱陣痛だったというのもあるが、産後の感想が「もっと痛いのかと思った」だったくらいなので、想像していたより楽だったのではないかと思う。
 胃腸炎、突発性難聴によるめまい、痔、便秘、寝たきり生活もなかなかしんどかったが、これらは体よりもメンタルでしんどかった。症状自体は薬で落ち着けられるというのが大きい。我慢の連続だった。産んだ後の楽しみを持つことでなんとか耐えられた。
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