産後
　胎盤はするりと出てくれたが、そのあとの処理もまた激痛だった。
まず会陰の縫合。院長先生はかなり丁寧に縫ってくれたようだが、そもそも会陰切開が痛い。肉を切っているのでそれはそうである。座るのも寝るのも痛すぎる。いぼ痔がかわいいと思うレベルである。ロキソニンを処方してもらったが、ちょっとだけマシになるかな、ぐらいの効果だった。
産後数日はよちよち歩きでの移動だった。ガスが出てくるとき、便意を感じたときにじわじわ痛むのが地味につらい。
　産後一日目までがピークで、二日目から徐々に落ち着いていったが、トイレとシャワーが怖いのでロキソニンで落ち着かせていた。
　傷の回復には睡眠が大事だと思い、寝れる時に寝たが、寝ていると痛みを忘れられるので、睡眠が何よりの薬だと思った。
　その次に激痛だったのは子宮ぐりぐりと内診（何のためにやってるのか分からなかった、たぶん止血）。指突っ込まれてぐりぐりされた。陣痛レベルで痛かった。会陰の縫合のあとすぐだったので、股全体がヒリヒリしてつらかった。赤ちゃんが通るときより痛い。
　産後すぐは尿が出ず、二度目の管。入れる時と抜く時にツーンと痛む。これはトラウマになるので、二度とやりたくない。エコーで膀胱チェックをするのだが、産後にきちんと排尿ができているかどうかをみるらしかった。三度目は絶対にしたくないという強い気持ちで、次のトイレでは会陰の痛みを我慢して頑張って排尿した。そのおかげもあってか、コツをつかみ、なんとか夕方の膀胱チェックでトイレをクリアする。
　後陣痛はそこまででもなかった。たまに生理痛のちょっと弱い痛みがくる程度。ロキソニンを飲んでいればそんなに感じなかった。
　悪露はもっと大量に出てくるのかと思ったが、想像していたよりは少なかった。とはいえ普通の生理よりは多い。お産パッドを当てるのが結構難しくて、何度か漏れた。
腕だけ筋肉痛になった。お産の時にレバーを握りしめたのと、産後に体を起こすのに酷使していたので、　これもかなり痛かった。
　便は出産当日からちょろっと出て、産後一日目にはしっかり出た。会陰はもちろん痛むが、肛門はなんともなかった。いぼ痔のいぼは相変わらず存在感を放っていたが、痛むほどではなかった。そこにあるなあ、くらいの感じである。もうしばらく一緒に過ごすことになるらしい。