6章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「なんなのよ、さっきからアタシとジャミルにばかり攻撃魔法を放つなんて!」
「あのヴィルサンたちが、押されてる……!」
「あいつらが持ってるオールみたいな杖、すごい速さで魔法を打ち出してる!」
『おかしい……魔法が効いてない……!?』
侵入者の魔法は、デュースが指さしたオールのようなものによって繰り出されていた。
カリムとルークがフォローしているとはいえ、相手の攻撃は絶え間なくヴィルとジャミルに向けられている。
こちらは相手より多い4人、しかも全員が寮長・副寮長でもなかなか反撃に転じることができず、たまに攻撃できても相手には通用している様子もないという絶望的な状況だった。
「ああああぁッ!!!」
「ヴィル!!」
「被検体Eの行動停止を確認。確保する」
「ぐわあああああッ!」
「ジャミル!!」
「被検体Dも確保完了」
「…[#da=2#]、危ない!」
『!』
ついに捌ききれずにヴィルとジャミルは魔法を受けてしまい倒れ込む。
しかし侵入者は執拗に狙っていた2人を確保するも、まだ攻撃の手を緩めなかった。
次は1年生——その中にいた[#da=1#]に向けていくつもの魔法が飛びユウが叫ぶ。
「次は[#da=1#]くんか…!」
「まだオレとルークがいるぞ!1年生に手を出すな!」
『くそ……まだ寮長に連絡つかないのに……!』
突然集中砲火を浴びることになった[#da=1#]は、猫らしく器用に避け、時に応戦し防ぐ。
他のメンバーたちもサポートするが、寮長・副寮長クラスが2人も欠けた先ほどより悪化している状況からどうにかなるはずもなかった。
『……うああああ!!』
「[#da=1#]クン!」
「被検体G確保完了。同Fを確保したテトラ班と合流し、本部に帰還する」
[#da=1#]はついに避けきれず魔法を受けてしまった。
そしてヴィルとジャミルと同じように侵入者たちが回収してしまい、カリムが叫ぶ。
「ジャミルとヴィルと[#da=2#]をどこに連れて行くつもりだ!待て!!」
「せ、先輩たちがあっという間にやられて、[#da=2#]まで……!」
「テトラ班、ヘプタ班と合流完了」
エースが呆然としていると、同じ格好をした他の侵入者たちがさらに談話室へとやって来た。
その様子を、[#da=1#]は薄れゆく意識の中で力なく見つめていた。