JOJOってGO！‐熊みたいな高校生に絡まれる日々‐
花京院典明
彼への第一印象は最悪だった
ように思う､今思うとそうでも無いけど
なんせ相手は何故かこっちに攻撃を仕掛けてくる上に
目下の悩みの種だったイケメン不良こと空条承太郎がその相手と戦っていたのだから
自分は体育で盛大に突き指をしてしまいクラスの生徒に笑われながら恥ずかしさを隠して保健室まで来たというのに
というか一時限目から体育とかほんと最悪だ誰だよこんなふうに決めたヤツ
しかも扉を開けたら保険医と空条承太郎はなんかよからぬ関係(？)になってるわ緑の長ラン野郎が変なポーズ取りそうな勢いだわで散々なのである
とりあえず保健医さんの様子おかしいのでぱぱっと引っ張っていきましょうねー
めちゃ顔から血を流してるんですけどこれ大丈夫かね？死んだりしない？
あ､奥に2人けが人いるじゃねぇか嘘だろおい
うわぉ､これって相当やばいやつでは
喧嘩くらい外でやれよめんどくさいなあもう
正直巻き込まれた側の気持ちも考えて欲しい
二人ともよく分からないことを言い合っているし緑の長ランの方はなんかハイエロがどうとか言い出しているし
ハイエロってなんだどエロみたいなもんなのか
随分コアな趣味をお持ちで
なんて冗談も言えたらよかったですはい
なんか話聞く限り保健医さん体の中怪我してるっぽい
どういうこっちゃと混乱しながらも空条の睨みに知らぬ振りを決め込んだ
とても複雑な気分だけど足でまといにも程がある自分を斜め後ろに守りながら戦う空条はまるで週刊漫画のヒーローさながら格好がよろしく
ないな今隣で吹っ飛ばされたわ､なんで吹っ飛ばされたのかは見えないけど風圧でこっちも吹っ飛ばされそうだった
えぇー扉ぶっ壊すとかどうなってんの超能力者なのこの長ラン
吹っ飛ばされても割と元気な空条殿もとんだゴリラだな､いやゴジラか？ンッンー､言い過ぎでは無いはずだ…たぶん
まぁこうやって心の中でバカやってるけど…正直言いますと怖い､とてつもなく怖い
心臓はうるさいし足もめちゃんこ震えてる
もう心不全起こして死にそうなレベルだ
それなのに頭の中じゃ冷静に相手の攻略法考えてるんだから我ながらゲームのやりすぎは良くないなとかおもったり
今度からゲームは2時間くらいに抑えておこう
因みにここで大事なコマンドは逃げるですね間違いなく
そしてこんな危機的状況だからこそわかった事だが
どうやら恐怖ってものは一周すると行動力に上乗せされるらしい
そりゃそうだ命かかってんだから
頭ん中が冷静になると次に湧き上がるのがやり場のない怒りだと言うのもなかなかわがままな性格してるじゃないか自分
「この空条承太郎……っ！おいっ！そいつに近づくんじゃねぇ！」
「こんのぉ！！」
空条承太郎の怒鳴り声が聞こえる
なんかもうごめんとしか言えない
なんか言おうとしてたっぽい､まじすまん
だって今､緑の長ランの脳天目掛けて畳んだパイプ椅子振り下ろしてんだから
殺しちゃったらごめんとか普通は考えない
うんということは今の自分は普通じゃないOK？
「なっ！！」
「痛い！」
さすがになんかに弾かれたのでダメだったぽいけども
盛大にケツ打ったわ痛てぇ痛てぇ
パイプ椅子も見事に曲げられたわちくしょう
なんだろう見えないけどさわれたなんかとても触り心地がよかったんだけどぷにぷにサラサラ
でもパイプ椅子に当たったのはかなり硬い物質だった
驚いたから威力半減したのかもしれない
それはそれでラッキーだったな
下手すりゃ死んでたかもしんないぞこれ
…そう思ったら冷や汗出てきた
それにしてもさっきの…空条承太郎には見えてるみたいだしなんだそれウラヤマ
うねっとしてた感じからするとどうも触手みたいだ…いやどっちかって言うと帯か？
まぁどっちでもいい！
人の形をしたUMA！？それともクトゥルーみたいな外世界からの侵略者だったりして！！
やばいぞなんかテンション上がってきた！
「ってめぇ！殺されるかもしれねぇのになんで敵の方に行きやがる！」
「ねぇ！そこの長ランくん！友達にならない！？よければその触手くんの話が聞きたいんだけど！」
「ふん､女ひとりで立ち向かって倒せるなんて思わないことだ」
長ランくんはこっち話に耳も向けずに悠々と言ってのける
おー！私のことを女扱い出来るとはなかなかやるじゃないか！
「ねぇ長ランくん！話聞いてくれると嬉しいかな！」
出来ればあの長ランくんと仲良くなりたい！
そしてできれば触りたい！見えないけど触れるんだよ！！
できれば見れたらサイコーだけど！
※会話が成り立っていないのは仕様です
「人の話を聞け！！」
「うるせぇ！こっちも大事な話してんだよ！」
空条お前は話しかけてくんな！！
だって相手お前だし気がついたらボコられて長ランくんから話聞けなくなるのは嫌だ
せっかくの滅多にない経験なんだから！
「めんどくせーのは嫌いだっつってたのはどこのどいつだこのクソアマ！」
声に明らかに怒りがこもってる
こっちはむかしっから他人の精神状態に左右されやすいんだからそんなキレられるとこっちもつられてキレるんだよやめてくれっての
「はぁーー？人のことアマっ言いやがったなこのすっとこ！じゃあお前のこともテメーかクソ野郎って呼んでやる！」
「勝手に言ってろクソアマ」
「うるせぇクソ野郎」
あーぁあ､せっかくいいテンションだったのにまたイライラしてきた
てか倒すんならさっさとしろよもー
「っ！私を無視するなっ！！！」
「ギャンッ！」
「てめぇ！」
おおぅ思ったより動物みたいな声出た
じゃなくてまずいまずいまずい､首締められてるさっきの触手だなちくしょう苦しいっそれに痛い！
苦しいなら5億歩譲って我慢するとしても痛いのは嫌だ！
そんでもって死ぬのはもっともっと嫌だ！
「こっんの…痛いじゃんか」
叩きつけられた背中も痛いこれ骨折れてない？ないといいなぁ…
このままじゃポッキリやられそうな感じだし…あ､なんか視界がぼやける
泣きそうだわ…ってもう泣いてるか
うぅーんみっともないなぁ
「け…ふ…」
苦しいけど口は開けられないさっきもだけどハイエロっていう触手は体にもぐり込めるみたいだし
さっきの不意打ちまがいのパイプ椅子の時慌てて口閉じたおかげで防いだけど
なんか口にぶつかってきてた
あの触手くん絶対ハイエロってやつだな間違いない
ふにっとしていて可愛い奴めふふふ
「ふっ空条承太郎､この子を殺されたくなければ大人しくその命差し出し…いっ！！？」
「…！おいアマっ！」
ごめんごめんマジでごめんとりあえず首の近くにある触手に鉛筆削り用に持ってきてたナイフさしちゃってごめん
刺さらなかったらどうしようかと思ったなうんそういう話じゃないのはわかってるんだけど
痛覚共有してたんだほんとごめん触手だけだったんだよ狙ってたの
あいた！首もちょっと切れてら
「くっ､この…」
「ふん､やるじゃねぇか…面倒くさがりのくせに」
「うるせーですよ､全くもう…どっかの誰かさんが先生に何も言わずに保健室言ったのが悪いんですしー
お前がいるの知ってたらこねぇもん
絶対厄介事絡みだし」
「俺を疫病神かなんかだと思ってんだろ」
「どうみたって疫病神です実際問題巻き込まれてますしおすし」
「てめぇ」
「さっさと何とかしてくだせぇ
これ以上怪我したくない…
ただでさえ突き指してて手が痛いってのに…
ほんと1時限目から体育あるとか最悪だったわ」
「やれやれだぜ」
その後まもなく緑の長ラン君は見えない空条承太郎の守護霊的何かに倒されたがとっちらかってしまった(と言うにはあまりにひどい惨状の)保健室の説明は私がせざるおえなくなった
因みに空条はそのまま長ランくん担いでどっかいってしまった
こんちくしょう絶対あとでなんか奢ってもらうからな…
それにしてもこのけが人たちどうしよう…
考えれば考えるほど頭が痛い案件であります…
……To be continued
彼への第一印象は最悪だった
ように思う､今思うとそうでも無いけど
なんせ相手は何故かこっちに攻撃を仕掛けてくる上に
目下の悩みの種だったイケメン不良こと空条承太郎がその相手と戦っていたのだから
自分は体育で盛大に突き指をしてしまいクラスの生徒に笑われながら恥ずかしさを隠して保健室まで来たというのに
というか一時限目から体育とかほんと最悪だ誰だよこんなふうに決めたヤツ
しかも扉を開けたら保険医と空条承太郎はなんかよからぬ関係(？)になってるわ緑の長ラン野郎が変なポーズ取りそうな勢いだわで散々なのである
とりあえず保健医さんの様子おかしいのでぱぱっと引っ張っていきましょうねー
めちゃ顔から血を流してるんですけどこれ大丈夫かね？死んだりしない？
あ､奥に2人けが人いるじゃねぇか嘘だろおい
うわぉ､これって相当やばいやつでは
喧嘩くらい外でやれよめんどくさいなあもう
正直巻き込まれた側の気持ちも考えて欲しい
二人ともよく分からないことを言い合っているし緑の長ランの方はなんかハイエロがどうとか言い出しているし
ハイエロってなんだどエロみたいなもんなのか
随分コアな趣味をお持ちで
なんて冗談も言えたらよかったですはい
なんか話聞く限り保健医さん体の中怪我してるっぽい
どういうこっちゃと混乱しながらも空条の睨みに知らぬ振りを決め込んだ
とても複雑な気分だけど足でまといにも程がある自分を斜め後ろに守りながら戦う空条はまるで週刊漫画のヒーローさながら格好がよろしく
ないな今隣で吹っ飛ばされたわ､なんで吹っ飛ばされたのかは見えないけど風圧でこっちも吹っ飛ばされそうだった
えぇー扉ぶっ壊すとかどうなってんの超能力者なのこの長ラン
吹っ飛ばされても割と元気な空条殿もとんだゴリラだな､いやゴジラか？ンッンー､言い過ぎでは無いはずだ…たぶん
まぁこうやって心の中でバカやってるけど…正直言いますと怖い､とてつもなく怖い
心臓はうるさいし足もめちゃんこ震えてる
もう心不全起こして死にそうなレベルだ
それなのに頭の中じゃ冷静に相手の攻略法考えてるんだから我ながらゲームのやりすぎは良くないなとかおもったり
今度からゲームは2時間くらいに抑えておこう
因みにここで大事なコマンドは逃げるですね間違いなく
そしてこんな危機的状況だからこそわかった事だが
どうやら恐怖ってものは一周すると行動力に上乗せされるらしい
そりゃそうだ命かかってんだから
頭ん中が冷静になると次に湧き上がるのがやり場のない怒りだと言うのもなかなかわがままな性格してるじゃないか自分
「この空条承太郎……っ！おいっ！そいつに近づくんじゃねぇ！」
「こんのぉ！！」
空条承太郎の怒鳴り声が聞こえる
なんかもうごめんとしか言えない
なんか言おうとしてたっぽい､まじすまん
だって今､緑の長ランの脳天目掛けて畳んだパイプ椅子振り下ろしてんだから
殺しちゃったらごめんとか普通は考えない
うんということは今の自分は普通じゃないOK？
「なっ！！」
「痛い！」
さすがになんかに弾かれたのでダメだったぽいけども
盛大にケツ打ったわ痛てぇ痛てぇ
パイプ椅子も見事に曲げられたわちくしょう
なんだろう見えないけどさわれたなんかとても触り心地がよかったんだけどぷにぷにサラサラ
でもパイプ椅子に当たったのはかなり硬い物質だった
驚いたから威力半減したのかもしれない
それはそれでラッキーだったな
下手すりゃ死んでたかもしんないぞこれ
…そう思ったら冷や汗出てきた
それにしてもさっきの…空条承太郎には見えてるみたいだしなんだそれウラヤマ
うねっとしてた感じからするとどうも触手みたいだ…いやどっちかって言うと帯か？
まぁどっちでもいい！
人の形をしたUMA！？それともクトゥルーみたいな外世界からの侵略者だったりして！！
やばいぞなんかテンション上がってきた！
「ってめぇ！殺されるかもしれねぇのになんで敵の方に行きやがる！」
「ねぇ！そこの長ランくん！友達にならない！？よければその触手くんの話が聞きたいんだけど！」
「ふん､女ひとりで立ち向かって倒せるなんて思わないことだ」
長ランくんはこっち話に耳も向けずに悠々と言ってのける
おー！私のことを女扱い出来るとはなかなかやるじゃないか！
「ねぇ長ランくん！話聞いてくれると嬉しいかな！」
出来ればあの長ランくんと仲良くなりたい！
そしてできれば触りたい！見えないけど触れるんだよ！！
できれば見れたらサイコーだけど！
※会話が成り立っていないのは仕様です
「人の話を聞け！！」
「うるせぇ！こっちも大事な話してんだよ！」
空条お前は話しかけてくんな！！
だって相手お前だし気がついたらボコられて長ランくんから話聞けなくなるのは嫌だ
せっかくの滅多にない経験なんだから！
「めんどくせーのは嫌いだっつってたのはどこのどいつだこのクソアマ！」
声に明らかに怒りがこもってる
こっちはむかしっから他人の精神状態に左右されやすいんだからそんなキレられるとこっちもつられてキレるんだよやめてくれっての
「はぁーー？人のことアマっ言いやがったなこのすっとこ！じゃあお前のこともテメーかクソ野郎って呼んでやる！」
「勝手に言ってろクソアマ」
「うるせぇクソ野郎」
あーぁあ､せっかくいいテンションだったのにまたイライラしてきた
てか倒すんならさっさとしろよもー
「っ！私を無視するなっ！！！」
「ギャンッ！」
「てめぇ！」
おおぅ思ったより動物みたいな声出た
じゃなくてまずいまずいまずい､首締められてるさっきの触手だなちくしょう苦しいっそれに痛い！
苦しいなら5億歩譲って我慢するとしても痛いのは嫌だ！
そんでもって死ぬのはもっともっと嫌だ！
「こっんの…痛いじゃんか」
叩きつけられた背中も痛いこれ骨折れてない？ないといいなぁ…
このままじゃポッキリやられそうな感じだし…あ､なんか視界がぼやける
泣きそうだわ…ってもう泣いてるか
うぅーんみっともないなぁ
「け…ふ…」
苦しいけど口は開けられないさっきもだけどハイエロっていう触手は体にもぐり込めるみたいだし
さっきの不意打ちまがいのパイプ椅子の時慌てて口閉じたおかげで防いだけど
なんか口にぶつかってきてた
あの触手くん絶対ハイエロってやつだな間違いない
ふにっとしていて可愛い奴めふふふ
「ふっ空条承太郎､この子を殺されたくなければ大人しくその命差し出し…いっ！！？」
「…！おいアマっ！」
ごめんごめんマジでごめんとりあえず首の近くにある触手に鉛筆削り用に持ってきてたナイフさしちゃってごめん
刺さらなかったらどうしようかと思ったなうんそういう話じゃないのはわかってるんだけど
痛覚共有してたんだほんとごめん触手だけだったんだよ狙ってたの
あいた！首もちょっと切れてら
「くっ､この…」
「ふん､やるじゃねぇか…面倒くさがりのくせに」
「うるせーですよ､全くもう…どっかの誰かさんが先生に何も言わずに保健室言ったのが悪いんですしー
お前がいるの知ってたらこねぇもん
絶対厄介事絡みだし」
「俺を疫病神かなんかだと思ってんだろ」
「どうみたって疫病神です実際問題巻き込まれてますしおすし」
「てめぇ」
「さっさと何とかしてくだせぇ
これ以上怪我したくない…
ただでさえ突き指してて手が痛いってのに…
ほんと1時限目から体育あるとか最悪だったわ」
「やれやれだぜ」
その後まもなく緑の長ラン君は見えない空条承太郎の守護霊的何かに倒されたがとっちらかってしまった(と言うにはあまりにひどい惨状の)保健室の説明は私がせざるおえなくなった
因みに空条はそのまま長ランくん担いでどっかいってしまった
こんちくしょう絶対あとでなんか奢ってもらうからな…
それにしてもこのけが人たちどうしよう…
考えれば考えるほど頭が痛い案件であります…
……To be continued
