Episode1 ずっとこの日を待っていた
「運命は変化する」
その言葉が聞こえた瞬間……。
俺は頭の中のノイズを振り払って目を開けた。
するとどうだろうか。
俺がいるのは正しくあの日俺とアフィンがアークスになった日……。
夢ではない、肌で感じる清涼な空気がその異常性を引きたてていた。
理解が及ばない事態に呆然としているとアフィンは心配そうにこちらを見た。
「おい、相棒
どうしたんだよぼーっとして
……はっはーん?分かったぜ
終了任務だしな、緊張してるんだろ?
わかるわかる、すげーよく分かるよ」
隣の声にはほぼ耳を傾けず周りを眺める。
1人で納得して1人で頷いているアフィンに哀れみに似た視線を投げかけてしまうのは許して欲しいと心の中で断りを入れて。
「気楽にってのは無理かもだけど力合わせて頑張ろうぜ相棒」
「あぁ……」
ぼんやりとした思考でアフィンの言葉に相槌を打つ。
「聞いてないだろ」というアフィンの声が耳を通る。
「聞いている」と返事をしようとアフィンに視線を戻そうとした時だった。
“たすけて”
「っ!!?」
突如脳内に響いた明確な声に内心驚きながら
聞こえてきた(ように感じた)方向に目を向ける
足は自然とそちらに向かっていた。
まるで行くべきだと体から教えられているような不可思議な感覚に襲われる。
「あ!おい相棒!
まてって!俺を置いていくなよー!」
歩幅の違いからどうしても置いていかれる形になるアフィンの駆け出した足音が聞こえていた。
「ん?相棒そんなに通信を気にしてどうかしたのか?」
「そろそろだ」
「え?」
呟いた言葉と構えられた武器にアフィンは動揺する。
途端に鳴り響く警告音とダーカーと出現はあの日経験した時の出来事と何一つ変わらなかった。
しかし依然として自分の意識はあの声に向けられていた。
「お、おい相棒どこ見てるんだよ!
今は目の前のこいつら何とかしなきゃだって!」
「そっちがそんなに気になるなら、こいつらなんとかしてから行こうぜ!
まずは目の前だ!目の前!」
武器で応戦しながらアフィンが叫ぶ。
その叫び声にハッとして俺はダーカーの方を向いた。
今はダーカーを殲滅させることが第一である。
「あぁ、そうだな…さっさと片付けてしまおう」
慣れた獲物を軽く回しダーカーの大群へ。
フォトンアーツを駆使しながら淡々と駆除していく。
少々時間はかかったものの俺もアフィンも大した怪我はなく終わった。
「ふー……な、何とかなったな
これ以上は湧いてこないだろ」
「そうだな」
「ところで相棒、戦闘前からずっとあっちの方角気にしてたよな
何かあるのか?」
「人の声が聞こえたんだ」
「人の声!?それ、助けを呼ぶ声だったら大事だよな
どうする?行ってみるか?」
「あぁ、行ってみよう
行かずに後悔するのは好きじゃない」
「相棒らしいな、それじゃ行こうか」
しばらく道なりに歩いていくとそこには女性が倒れている。
気を失いながら小さく呟かれた「助けて」という言葉に先程の声の主は彼女なのだと理解した。
「大丈夫なのか、その子
見た感じアークスってわけでも無さそうだし…なんでこんな所に……」
「……」
「相棒?」
「ん?あぁ、なんだ」
「またぼーっとしてるな
やっぱ帰ったらメディカルセンター寄っとけよ
この子も連れていかなきゃ行けないしな」
「……検討しておく」
「お、ちょーどダーカーも引っ込んだみたいだ
……その子のことはよくわかんねーがそういうことは頭のいいヤツらが考えてくれるだろ
長居は無用だ、帰ろうぜ相棒」
「そうするか」
その後再び同じ日に戻ってしまい謎の人物と遭遇するフィスウルなのであった。
その言葉が聞こえた瞬間……。
俺は頭の中のノイズを振り払って目を開けた。
するとどうだろうか。
俺がいるのは正しくあの日俺とアフィンがアークスになった日……。
夢ではない、肌で感じる清涼な空気がその異常性を引きたてていた。
理解が及ばない事態に呆然としているとアフィンは心配そうにこちらを見た。
「おい、相棒
どうしたんだよぼーっとして
……はっはーん?分かったぜ
終了任務だしな、緊張してるんだろ?
わかるわかる、すげーよく分かるよ」
隣の声にはほぼ耳を傾けず周りを眺める。
1人で納得して1人で頷いているアフィンに哀れみに似た視線を投げかけてしまうのは許して欲しいと心の中で断りを入れて。
「気楽にってのは無理かもだけど力合わせて頑張ろうぜ相棒」
「あぁ……」
ぼんやりとした思考でアフィンの言葉に相槌を打つ。
「聞いてないだろ」というアフィンの声が耳を通る。
「聞いている」と返事をしようとアフィンに視線を戻そうとした時だった。
“たすけて”
「っ!!?」
突如脳内に響いた明確な声に内心驚きながら
聞こえてきた(ように感じた)方向に目を向ける
足は自然とそちらに向かっていた。
まるで行くべきだと体から教えられているような不可思議な感覚に襲われる。
「あ!おい相棒!
まてって!俺を置いていくなよー!」
歩幅の違いからどうしても置いていかれる形になるアフィンの駆け出した足音が聞こえていた。
「ん?相棒そんなに通信を気にしてどうかしたのか?」
「そろそろだ」
「え?」
呟いた言葉と構えられた武器にアフィンは動揺する。
途端に鳴り響く警告音とダーカーと出現はあの日経験した時の出来事と何一つ変わらなかった。
しかし依然として自分の意識はあの声に向けられていた。
「お、おい相棒どこ見てるんだよ!
今は目の前のこいつら何とかしなきゃだって!」
「そっちがそんなに気になるなら、こいつらなんとかしてから行こうぜ!
まずは目の前だ!目の前!」
武器で応戦しながらアフィンが叫ぶ。
その叫び声にハッとして俺はダーカーの方を向いた。
今はダーカーを殲滅させることが第一である。
「あぁ、そうだな…さっさと片付けてしまおう」
慣れた獲物を軽く回しダーカーの大群へ。
フォトンアーツを駆使しながら淡々と駆除していく。
少々時間はかかったものの俺もアフィンも大した怪我はなく終わった。
「ふー……な、何とかなったな
これ以上は湧いてこないだろ」
「そうだな」
「ところで相棒、戦闘前からずっとあっちの方角気にしてたよな
何かあるのか?」
「人の声が聞こえたんだ」
「人の声!?それ、助けを呼ぶ声だったら大事だよな
どうする?行ってみるか?」
「あぁ、行ってみよう
行かずに後悔するのは好きじゃない」
「相棒らしいな、それじゃ行こうか」
しばらく道なりに歩いていくとそこには女性が倒れている。
気を失いながら小さく呟かれた「助けて」という言葉に先程の声の主は彼女なのだと理解した。
「大丈夫なのか、その子
見た感じアークスってわけでも無さそうだし…なんでこんな所に……」
「……」
「相棒?」
「ん?あぁ、なんだ」
「またぼーっとしてるな
やっぱ帰ったらメディカルセンター寄っとけよ
この子も連れていかなきゃ行けないしな」
「……検討しておく」
「お、ちょーどダーカーも引っ込んだみたいだ
……その子のことはよくわかんねーがそういうことは頭のいいヤツらが考えてくれるだろ
長居は無用だ、帰ろうぜ相棒」
「そうするか」
その後再び同じ日に戻ってしまい謎の人物と遭遇するフィスウルなのであった。