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補足*古代エジプトへの旅

2019/09/08 02:58
補足
 今日アップロードした◆遊戯王と古代エジプトへの旅について、まだ全然思う事がたくさんあって。

 ロマンだよね。大事。私の感性は比較的日本人コミュニティで形成されているから、残念な事に彼ら古代エジプト人の、しかも王族の。感情の流れというか、人間として蓄積された精神を完全に理解して考える事ができなくて。
やっぱ現代人としての美学や感動を求めたいっていう邪念があるのよ。
 あなたも。だってさ、少女時代に父親が死んで、異母兄と結婚して子供を産むのよ? もしかしたら2人目の夫まで持たないといけなくて、そこでまた子供を産んで、4人のうち3人も早くに亡くしてさ、夫たちも早くに死んでしまって、たった1人の娘しか居ない状況。そこで夫の別の女が産んだ息子に、そのたった1人の娘を妻に差し出せる?
 私たちは現代人だから、きっと異母兄に嫁ぐ時点で根を上げるでしょ。私もそこそこにイカれてるけど、2人目の夫と結婚するまでは何とかできても、3人の子供に先立たれたら流石にギブアップだわ。
 でも、それを彼らは確かにやっていた。たった1人の王女が辿った道じゃない。似たような境遇を何人もの王女が経験している。普通だったってこと。
 現代化より以前に、本能的・動物的繁殖行動を理性で抑制できる「人間」になるためのコントロールツールとして宗教という最初の学問の扉は、土着信仰や原始宗教の淘汰に繋がっているわけで、兄妹婚や親娘婚の淘汰も為してきた。イスラム教は文明的で規律の取れた人間社会の生活という概念を与え、キリスト教は貞操倫理の布教や性病の抑止をし、仏教はさらに「人間性」を認知させ社会的に知性を持ち寄り高め合う事を教えた。これらの宗教がどの国で流行したかによって、大体の人間的感覚は掴めるけど、
古代はほんとむり。
私たちは現代人という感性の中に漬かっている状態で、逆に動物的な、最も原始的な人間の部分が失われている。夫を愛する、子供を愛するというかなり本能的な感情に近い行動さえも、その表現方法自体は現代的なものに刷り込みされているんだよ。
別に現代化を批判してるんじゃなくて、現代人だからこそ理解できないって言ってるだけだから安心してね!
もっと原始的な行動としてセックスがあるけど
・ロマンチックな雰囲気のデートをして
・キスをして
・シャワーを浴びて
・キスして
・ベッドで前戯して
・お楽しみしたら
・ピロートークしておやすみなさい?
言っとくけど、「ここでタバコ吸ったり即寝たり、またはしつこく二回戦する男は大体ロクな奴じゃねーから別れろ」って言う女いるじゃん?

あいつらビッチの顔してるけど割と正しいから素直にアドバイス受け取っておいた方がいいよ。

なにが面白いって古代に近いセックスは、思うに倦怠期の夫婦のセックスだと思うんだよ。
・寝てたら
・急にパンツだけ剥かれて
・唾ペッてするだけで即挿入
・痛え痛えバカヤロウって言いながら即射精
・文句を言いながら洗いに行く(夫は即爆睡)
超現実的だけど、関係が悪化なり飽きなりで倦怠を迎える事によって、寧ろ忘れていた・自分の知らなかった自分の動物的行動が表れるんじゃないかって事よ。
特に男(夫側)はかなり本能的なものを抱えている傾向があるから、こういう手荒い性処理が横行するのね。

でもさ、ほんとさ、今の世の中でさ、こんな家系が存在してたらイアフメス1世とアメンホテプ1世は刑務所行き、イアフメス王女も檻付きの精神病院行き、トトメス1世は割と正常値範囲内、どないせぇっちゅうねん。

てかさ、イアフメスとトトメス1世の関係が伺えるよね、4人も子供作ってるって相当仲良しじゃないとむりだよ?
ア〜〜〜捗るんじゃ〜〜〜〜〜〜
そのあと第二王妃取ったのは残念すぎるけど、そこは現代人の感覚だからね。野暮だったかな。
たぶんなんだけど、王位継承のためとは言え側妻が産んだトトメス2世と、たった1人残った娘であるハトシェプスト王女を結婚させるって、イアフメス王妃はそれなりにこのトトメス2世を信頼していたんじゃないかな。じゃなきゃ無理でしょ。
ただな〜〜〜トトメス2世とハトシェプストはそんな関係よくなかったしな〜〜〜(お互いに愛人と妾妻がいた)
ハトシェプストが夫亡きあと、トトメス3世の共同支配者にまでのし上がって、実質的な女王に君臨している点も踏まえると、この野心は母親イアフメス王妃の影響も感じざるを得ないんだよ〜〜〜〜
イアフメス王妃だって、可能ならハトシェプスト王女を自由にしてやりたかったんじゃないかと思いたい、私は思いたいんだよ!
自由って、もちろん女王っていう自由ね。逆説的だけど、彼女自身が女王(ファラオ)となる事で何かしらの権力から解放されるわけ。彼女自身がハイパワーの化身になるわけだから。
そういう感性というか、女の身ながら完全な権力者となる可能性に気付くには、やっぱりこの状況に陥ったときの母親の態度ないし主張が根幹に残ると思うんだよね。
実際、ハトシェプストは母親亡きあと、自らの運と力で女王への道を切り開いているわけ。
そこまでの野心が彼女一人で培えたのかと言うと、私はそれは絶対に母親が影響しないと無理だったんじゃないかって思うよ?
ハトシェプストは側近と恋愛をしたり、その側近との間に娘を産んだり(これは憶測)、彼女は割と私達に近い感性の持ち主だったんじゃないかな。
夫を見下していた(トトメス2世は血統的に完全に王家とは関係ない出自だった)のもあるだろうけどね。

このあとハトシェプストが亡くなり、義理の息子トトメス3世の世になると、トトメス3世はハトシェプストの像や建築物を破壊しまくるんだけど、そりゃ22年も好き勝手されて、ファラオなのに日陰者にされてたら鬱憤も溜まるよね。
イアフメス1世からアメンホテプ1世のあたりは、まるで人間じゃないみたいな精神性を感じて畏敬の念を抱いてしまうけど、ハトシェプストとトトメス2世のあたりからは、現代人に通じる人間的な面が史料として残っているから親近感すら抱けるのがすごく好き。
もっと楽しいのは、ハトシェプストから母親、イアフメス王妃の事を感じ取り、掬い上げること。
彼女たちは幸せだっただろうか?

いずれにせよハトシェプストの死によって、第17王朝から守られ、連綿と続いてきたイアフメス1世、アメンホテプ1世、そしてイアフメス王妃の血は王家から離れ、解放された。
彼女たちの血は、本当の意味で自由になれたんじゃないかって点にものすごいロマンとエモさを感じて、とにかく解釈一致する人だけ私と血の涙を流しながらテーベの砂漠に骨を埋めて来世で会お〜〜〜〜〜〜

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