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目次
相変わらず(ネタ)
ストーリートークというコンテンツの本来の在り方が未だに分かりません。
という訳で引き続き作品について語る場にしたいと思います笑
まだまだ先のお話で気が早いのですが、遊郭編に夢主を混ぜたいです。
一応キャラの起こすアクションを邪魔しないように、カナヲちゃんが助けに入った後で夢主が、
「こんな美人が目の前にいるのに無視ですか。失礼ですね」
黒死牟戦に向けて上弦戦闘経験値が欲しい夢主と、
色んな意味で「面倒くせぇ」な宇髄さん。
下手に夢主を連れ出して無一郎くんを怒らせると厄介だとか、夢主の絡み方がウザイとか。
遊郭で女装三人組を前に「私は?」みたいな夢主と、
下手に遊郭に行かせて無一郎くんを怒らせたくない宇髄さん。
「お任せ下さい。不細工メイクは得意ッス」
嬉々として親指を立てる夢主と、
あらゆる意味で「なんで?」な宇髄さん。
なんで炭治郎達をチラ見した?とか、なんでそんなの得意なんだよ?みたいなの。
遊郭行く前に必ず毎日手紙で報告をよこす事を強要する無一郎くんが書きたいです。
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存在意義は分かった(ネタ)
ストーリートークというコンテンツの存在意義は分かったものの、まだ私の力不足で使いこなせそうにないので、お恥ずかしながら引き続き作品について語る場に。
幻灯花〈時透無一郎長編〉について
多分書かないだろうネタ。
夢主の身長・体重見てて、どちらかと言えばスレンダー体型(それでもCカップぐらいは希望)だろうなとぼんやり考えて思いついたもの。
▼▼▼
鬼の血鬼術で甘露寺蜜璃ちゃんと身体が入れ替わったりなんかして。
何だか動き辛さを感じる夢主。
暫く考えてーー
胸か!!
みたいな。
どうせ私は動きやすいわ!?(逆ギレ)
「フフフ、動き辛かろう?」
ドヤ顔の鬼に夢主、
「うるせー!!」
「ギャーッ!!」
ほぼ八つ当たり。
その後。
「いいんじゃない?胸の大きさなんて好みは人それぞれだし。僕は好きだよ」
「誰もそんな話はしてません。……このスケベ」
「励ましたのに」
「励まされたくなかった」
完
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幻灯花〈時透無一郎長編〉について(予定?)
書きたいのだけれど、書けるか分からないもの。
いつか書きたい。
蝶屋敷へ医療を学びにいく夢主。
ここでちょっと探偵物やりたい。ミステリー小説もどきみたいなの。
一度はやってみたいのだけれど、多分書いたら二度とやりたくなくなる笑
アオイちゃんが疑われて、夢主が真犯人を見つける宣言をして、出来なければお前が代わりに警察へ行けと言われ、了承する。
自分の今後の人生をかけて見事アオイちゃんの疑いを晴らした夢主を認めるしのぶさん。
蝶の髪飾りを贈って「貴女も蝶屋敷の一員です。疲れた時はいつでも帰って来てください」みたいな感じで。
夢主の髪で煌めく蝶の髪飾りを見た無一郎くんが、新しい髪飾りを買い与えてうちの子アピール。
うちの子アピールをする無一郎くんが書きたい。
そして無一郎くんの誕生日のお話も書きたい。
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幻灯花〈時透無一郎長編〉について(ネタ)
刀鍛冶の里編。
無一郎くんの記憶のために別行動を取るので、多分書かないだろうけど書いてみたかったネタ。
玉壺ファンの方にはすみません。悪意はないです。
管理人は玉壺さん決して嫌いではないです。
「よし!」とか可愛かった笑
▼▼▼
玉壺が壺からぬるりと出てきたのを見て夢主、
「きゃっ!!全裸!!」
両手で顔を隠す。
「!?」
えっ!?な玉壺さん。
「……僕の時と反応が随分違うね」
うっすら不満げな無一郎くん(僕より鬼を男として意識してるって何?)。
↓僕の時↓
「師範、ご確認頂きたい事が」
襖を開けると着替え中の無一郎くんと出くわす。
「…………」
「…………」
上半身裸の無一郎くんと真顔の夢主。
「失礼致しました」←至って普通のテンション
ピシャン!!襖を閉めて退室。
回想終わり
「これは全裸ではない!!」
「きゃーーーっ!変態が喋ったぁ!気持ち悪ーい!!」
無一郎くんへ抱きつく夢主。
「…………。君そんな性格だっけ?」
「困りますよ、師範。これは作戦(精神攻撃)なんですから、ちゃんと話を合わせて下さい」←小声
「…………」
なるほどね、と。漸く得心する無一郎くん。
恋故にちょっぴり冷静さを欠いたお話。
因みに……
↓襖を閉めた後の夢主↓
「ふーーーーっ。心臓止まるかと思った……」
重い溜息ついて顔真っ赤(隙を見せないよう必死な夢主)。
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幻灯花〈ご都合血鬼術で五歳児になってしまった夢主〉前編
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幻灯花〈ご都合血鬼術で五歳児になってしまった夢主〉後編
【名前変換可能】
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幻灯花〈五年後の無一郎くんVS現在の無一郎くん〉
【名前変換可能】
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幻灯花〈時透無一郎長編〉について(ネタ)
にゃふぉるめ✕オメガバースなお話。
オメガバースにおける特徴的な設定として「 男性 / 女性 」の他に、「 アルファ / ベータ / オメガ 」という第2の性、3種類の性別がある。
アルファは支配階級で数が少なく、容姿端麗で頭脳や身体能力に優れている生まれながらのエリート。
社会的地位や職業的地位の高い者が多い。
ベータは中間層。数が一番多い。
オメガは妊娠に特化した性でアルファよりも更に数が少なく、定期的にやって来る発情期〈ヒート〉のために社会的に冷遇されている。
無一郎くんは勿論アルファ。黒猫さん。
夢主も同じくアルファ。白猫さん。
「師範、退いて下さい」
「嫌だ」
「私も同じアルファですよ」
「見れば分かるよ」
「師範は“強引で支配的なアルファ”そのものですね」
「君にはそういう部分がまるで無いね」
「私はそういうのが嫌いなだけです」
夢主が淡々と言うと、溜息混じりに布団から降りる無一郎くん。
やっと退いてくれた。毎朝こうである。
目が覚めるといつも無一郎くんが布団の上から床ドン状態。
しかしながらそれ以上は何もしてこない所を見るに、此方の意志をある程度は尊重してくれているのだろう。
「誓約は守ります。私は誰のものにもなりません」
「師範と一緒に暮らすの疲れるなぁ……」
玄弥くんと銃の訓練の休憩中。二人並んで木の根元に腰掛ける。
「何をそんなに悩む事があるんだよ?もういっそ、〈名前〉がピッチングして時透さんのオメガになっちまえばいいんじゃねぇの」
「簡単に言わないで」
玄弥をちょっぴり睨む夢主。
「なんでだよ?別に後天的にオメガになったからって、知能や身体能力はアルファの時と変わんねぇんだろ?……その、発情期だって、時透さん以外には起こさないわけだし……」
「……そういう問題じゃないわよ」
「じゃあ何が問題なんだ?」
「…………」
立てた膝に顔を埋める夢主。
「私も師範もアルファなの」
「ああ」
「師範の〈運命の人〉は私じゃないわ」
「…………」
「私は師範に幸せになってもらいたいの。……そこに私の想いは何の関係もない」
「! それって……」
「…………」
「〈名前〉……?」
ふいに夢主の身体が傾いて、玄弥の肩に寄りかかる。
「おいっ……」
真っ赤になって焦る玄弥だが、スヤスヤと眠る夢主に何も言えなくなる。
暫く固まっていると、無一郎くんが現れた。
「……何してるの」
今までに聞いた事ない冷ややかな声音と、ぞくりとするほど冷たい視線。
「あ……」
固まる玄弥に、無一郎くんは一瞬見せた冷ややかさを隠すようににこりと笑い掛ける。
「〈名前〉の面倒見てくれてたんだね。有り難う」
「あ……あの、時透さん」
「何?」
「こいつ、叱らないでやってくれないか?」
「え?」
「こいつ、本当に全然休憩取らなくてさ、今日やっと無理矢理引っ張って初めて休憩取らせたんだ。本当なんだ。そうしたら寝ちまって……本当に……疲れが溜まってんだと思う。だから……!」
「分かってるよ」
にこっと笑う無一郎くんに、ほっとした表情を浮かべる玄弥くん。
無一郎くんが夢主を抱き上げようとすると、気配で夢主が目を覚ます。
「は、私としたことが……!」
構わず夢主を抱き上げる無一郎くん。
「師範、もう大丈夫ですから。自分で歩……」
言いかけて、口を噤む。
ぞくりとするほど冷たい瞳が、夢主を見下ろしていたからだ。
………これは、相当に怒っている。
抵抗を諦めて、大人しく運ばれる夢主。
霞柱邸に戻ると同時に、両手首を拘束され身体を壁に押し付けられ、背後から覆いかぶさられた。
本能的に、この体制は怖い。
「師範……」
何とか拘束から逃れようともがいてみるも、片手で安々と拘束する彼との力の差を思い知らされ、戦慄する。
「少し……気を抜きすぎなんじゃないの」
耳元で低い声がする。
「申し訳……」
「休むのは構わないけど、僕以外の男の前であれはない」
「……え」
次の瞬間、カプリと耳を甘噛みされた。
「……っ」
そのまま後頭部へ口付けられ、唇がうなじへーー
まさか。
「師範、やめ……っ」
ビッチングという行為がある。アルファが、性的に屈伏させたアルファのうなじを噛む事で、自分専用のオメガにしてしまう。
つまり、アルファが後天的にオメガになってしまうのだ。
「やめて……!」
精一杯もがくが力の差は歴然で、びくともしない。
恐怖から眦に涙が滲んだ。
カプリ、と無一郎は構わず夢主のうなじをごく軽く噛むと、舌を這わせ、
「僕以外の男の前で隙を見せたら、次は本気で噛むから」
吐息混じりに囁いた。
そこにはどこか逆らえない凄みと迫力があった。
「…………。はい」
素直に従う夢主に微笑んで、無一郎は眦にそっと口づけた。
発情期〈ラット〉を起こす無一郎くん。
運命の番が近くにいるのかもしれないと考えた夢主は、咄嗟に探しに行こうとする。
だが、
「!」
すかさず腕を捕まれ、そのまま布団に押し倒されてしまう。
熱っぽい碧色の瞳が夢主を捉えて放さない。
「師範の〈運命の人〉は私ではありません」
「そんなもの、興味がない」
「今はそう思うかもしれませんが……」
「欲しいのは君だけだ」
「!」
「君にしか、興味がない……」
「しは……んっ」
反論は許さないとばかりに、口付ける無一郎くん。
もがく夢主の両手首を布団へ押さえつける。
「〈名前〉……愛してる……」
口付けの合間に、熱っぽく掠れた声で繰り返す言葉。
「愛してる……愛してる……」
乱れた呼吸と、苦しげに歪められた表情。
夢主は、不意に抵抗を止めた。
驚いて目を見開く無一郎くんに、夢主は言った。
「うなじは噛まないと約束してくれるならーー好きにして下さい」
夢主視点で前編的な。
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幻灯花〈時透無一郎長編〉について(ネタ)
〈R-18〉にゃふぉるめ✕オメガバースなお話の無一郎くん視点の中編。
最高でーー最悪の時間だった。
強張って震える身体はどんなに撫で擦っても熱を持たない。
抵抗こそしないが、決して受け入れているわけではないのだと思い知らされる。
ーーそれでも。
「……愛してる」
服を脱がせ、自らも脱ぎ捨てると、肌を合わせた。
角度を変えて何度もその唇を貪りながら、胸元を愛撫する。
それでも、幾筋も涙の伝う滑らかな頬は、恐怖に青褪めたままだ。
ーーどうすればいい?
経験の浅い女の身体は快楽を拾い難いと聞く。
それならば。
「あ……っ」
不意に彼女の身体がビクンと震えた。
閉じようとする脚を押さえ付け、一番敏感な部分にゆっくりと舌を這わせる。
そこはしっかりと皮を被っていたので、丁寧に刺激した。
この様子から見るに、彼女の〈運命の番〉は雄である可能性が非常に高い。
想像しただけで気が狂いそうだった。
渡さない。
誰にも。
皮を剥いて直接刺激してやると、彼女はより一層身体を震わせ、甘い悲鳴を上げる。
もっと聴きたい衝動に駆られ、無一郎は彼女の中に中指をそっと突き入れた。
「んっ……!」
「痛い?」
目尻に涙を溜めながら、頭を振る彼女。
「……本当の事を言わないと、ずっとこのままだよ」
上目遣いに彼女を見やるが、彼女はぎゅっと瞳を閉じたまま頭を振るばかりで、視線が全く合わない。
無一郎は少しの苛つきを感じるが、乱暴にはしたくなかった。
痛い思いも、苦しい思いも、出来るならさせたくはない。
ーー愛しているから。
本音をいえば、今すぐにでも彼女と繋がりたい。
だが、今それをしてしまえば、破瓜の痛みに彼女が苦しむ事になる。
だからこそ出来る限り、快楽に堕とす必要があるのだ。
「本当の事を言って」
「………っ」
「強情だな」
「はや、く……終わらせて……くださ……」
不意に無一郎が彼女のそこをきつく吸い上げた。
彼女の身体がビクンと跳ね上がり、悲鳴のような嬌声が上がる。
同時に中指は慎重に中を探っていた。
「ひっ……」
ここか、と目的の場所を探り当てた無一郎は口の端を吊り上げる。
重点的にその箇所を攻めながら、徐々に指の数を増やしていく。
「あああっ!!」
背を仰け反らせて達した彼女が酷く愛おしい。
収まらない興奮のままに彼女の腕を掴み、背を預けさせる形で自らの膝に座らせた。
未だ息の整わない彼女の身体に、無一郎のそれが自重で埋まっていく。
「あっ……まっ……待っ……て」
酷いことをしていると自覚しながらも、もはや止まる事も出来ず、ただもがく身体を押さえ付けた。
「痛い?」
訊いても、彼女は首を横に振るばかりで。
「痛いよね……ごめん。暫くこうしてるから」
背後からぎゅっと抱きしめて、彼女の肩に顔を埋める。
毛先に掛けて淡い碧色に透ける長い黒髪が彼女の身体をさらりと滑り落ちた。
震えながら涙を流す彼女の頬に、そっと口づける。
少し身じろいだだけでビクリと震える身体。
痛いのだろう。
その痛みを和らげてやりたくて、無一郎は敏感な箇所に触れる。
「やっ……そこ、触らな……で……っ」
頬に柔らかく唇を落とし、首筋や、肩……。吸い付いて跡を刻みながら、ゆるゆると腰を動かし始める無一郎。
「……んっ……ふぁ……あぁ」
一度達したためか、それとも彼女自身の感度が良いのか、徐々に快楽を拾い始める彼女に愛おしさが募る。
熱を帯びた淡い碧色の瞳が、彼女のうなじを捉えた。
噛み付きたい。
喰らいついて、彼女を自分だけのオメガにしてしまいたい。
そんな欲望が頭を擡げた時だった。
不意に白く細い指が、うなじを覆った。
「……どうしても噛むつもりなら、その前にこの指を食い千切ってからにして下さい」
白い肩越しに、酷く反抗的な瞳が此方を睨んでいた。
「…………」
その瞬間無一郎は彼女の身体を布団へうつ伏せに倒して四つん這いの姿勢にさせると、すかさず覆いかぶさった。
なんの予告もなく激しい律動を開始する。
彼女から悲鳴のような声が上がるが、構う事なく続けた。
ずん、と奥まで叩き付けて、そのままぐりぐりと押し付ける。
「や……ぁ……っ……は、……くるし……!」
「でも、気持ちいいでしょ。ほら、」
「やぁっ……」
「もっとよくしてあげる」
ごりゅ、ごりゅ、と感じる箇所を抉るように腰を揺らす。
彼女は泣きはするが、抵抗もしなければ、止めろとも言わない。
だがそれは決して無一郎を受け入れているからではなく。
発情期〈ラット〉を起こして苦しそうな彼の熱を収めるために、自らを犠牲にしたという事なのだろう。
ーーどうしても噛むつもりなら、その前にこの指を食い千切ってからにして下さい。
僕の事を好きじゃないってーー骨まで響いた。
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幻灯花〈時透無一郎長編〉について(ネタ)
にゃふぉるめ✕オメガバースなお話の後編。
遠くで名を呼ぶ声がする。
夢主が目を覚ますと無一郎くんが今にも泣き出しそうな顔で夢主の顔を覗き込んでいた。
どうやら気絶していたらしかった。
「ごめん……無理させて」
ぎゅっと夢主を抱き締める無一郎くん。
(どうしてこの人が謝るんだろう……傷つけたのは私なのに)
(“指を食い千切ってからにして”だなんて)
(この人にそんな事出来るわけないのに)
(だけど……)
(私もアルファだから)
(この人の〈運命の人〉は私ではないから……)
(〈運命の人〉と幸せになってほしい)
無一郎くんを抱きしめ返してそっと睫毛を伏せる夢主。
その夜はそのままーー抱きしめ合って眠った。
翌日から抑制剤を飲むようになった無一郎くん。
あれから毎日だ。
あれではきっと身体に負担が掛かってしまうと気にする夢主。
だがこう毎日抑制剤が必要ということは、裏を返せば彼の〈運命の人〉が近くにいるという事はではないだろうかーー
そう考えた夢主は、何とか無一郎くんを外へ連れ出そうとする。
夢主の考えなどお見通しの無一郎くんはその度に至極嫌そうな顔をした。
不機嫌そうに尻尾も揺れている。
そんな攻防が続いたある日、やっとの事で無一郎くんを連れ出す事に成功した。
無一郎くんは渋々といった様子だったけれど、あまりにも夢主か頼み込むので、断れなくなったのだった。
夢主はひたすら無一郎くんの〈運命の番〉を探そうとするが、結局は無一郎くんのペースに巻き込まれて逢引のような雰囲気に。
そうじゃない感に悩む夢主を尻目に、久々に楽しそうな無一郎くん。
無一郎くんの様子に次第に夢主も取り敢えずはまぁいいかと思い始める。
しかし人混みではぐれてしまい、夢主が鬼と遭遇する(黄昏時)。
応戦するが、鬼女の伸ばす触手が厄介で、捕まれば生命力を吸い取られる。
不意をつかれ、ぐるぐる巻きにされて気絶する夢主。
「〈名前〉!しっかりしろ!」
触手を切り裂き、夢主を救出する無一郎くん。
意識のない夢主を脇に抱え、触手を躱す。
そんな無一郎くんに、鬼女はある事を告げた。
夢主が意識を取り戻すと、無一郎くんが触手に雁字搦めにされていた。
「師範……!!」
鬼女と暫く会話をすると、無一郎くんはアルファで身体能力も知能も特別優れているからご馳走なのだという。
それを聞いた夢主は、
「私もアルファよ。彼ほどではないけれど、私も知能や身体能力はそれなりに優れているわ」
「…………。何が言いたいのかしら?」
「身柄の交換を要求するわ」
「…………」
鬼女は一瞬、不快そうに眉を顰めたかと思うと次にはニィと口の端を吊り上げて嗤った。
「随分傲慢ね。貴女みたいな人間、大嫌い」
「……?」
「彼がどうしてこんな姿になったと思うの?全ては貴女を守るためよ」
「!?」
「それなのにーーこうまでして守ろうとした貴女は、まるで自身を物みたいに投げ出すの」
「!、そんな事……」
「貴女が傷付く事で周囲の人間がどれだけ心を痛めているか、考えもしないの。そうやって周囲の心を踏み躙っておいて、自身は周囲の人間を大切にしているようなつもりになっている」
「…………」
「なんて愚かなのかしら」
その時だった。無一郎くんを捕らえていた触手がバラバラに刻まれた。
「〈名前〉!」
声を合図に、夢主が鬼女の首を断つ。
「師範……無事だったんですか……」
「ギリギリだったけどね」
「よかった……」
安堵の息をつき、今度は崩れゆく鬼女へ目を向ける。
「有り難う……」
「……なんで礼なんか言うのよ……」
「貴女のした事は許される事ではないけれど……貴女からは、大切な事を教えてもらったから」
「……フン、特別に先に地獄で待っててあげるわよ……その時は……せいぜいあたしを見返すのね……」
「約束するわ」
「幸せに……なっ……て」
鬼女は崩れて消えた。
(さようなら……私の〈運命のオメガ〉……)
少し遠くで夢主を見つめる無一郎くん。
どう声を掛ければいいか分からないからだ。
夢主は〈運命の番〉を失くした。
その喪失感は計り知れない。
夢主が顔を上げる。
「師範……帰りましょう」
力なく微笑む彼女。
その笑顔は儚くてーー胸が締め付けられた。
「結局……師範の〈運命の人〉は見つかりませんでしたね」
「…………。まだそんな事を言ってるの」
「仕方ない。明日また頑張りましょう」
「必要ないよ」
「今はそう思うかもしれませんがーー」
「僕の〈運命〉は僕が決める」
「え」
夢主の方を振り返り、立ち止まる無一郎くん。
夢主もまた立ち止まる。
「用意された〈運命〉に流されるだけだなんて、まっぴらだ。僕の〈運命〉は僕自身が決める」
「…………」
澄んだ瞳でまっすぐに語るので、つい納得してしまいそうになるが、違う。
これに関しては、そういう問題じゃない。
「………師範、」
「いつか」
「!」
「君を口説き落として僕だけのオメガにするから」
「えぇ……」
ペタンと猫耳を寝かせて尻尾をぷりぷりしながら困る夢主。
「覚悟してね」
言いたい事を言って満足したのか、何事もなかったかのようにスタスタと歩き始める無一郎くん。
夢主とは対照的に、無一郎くんの尻尾はピンとして、左右に少しだけ揺れている。
どうやらご機嫌らしい。
その背中を少々呆れ気味に眺める夢主。
こうして壮絶な恋の攻防戦が今まさに始まったのかもしれない。
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