DEAR MY SWEET FOOL
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腕の中でじわりと広がる体温が、これが夢ではないと物語るようでーー
「どうして⋯⋯君は有一郎が好きなんじゃなかったの?」
「
火照った肌、熱っぽく潤んだ瞳、甘い視線、声色。すべてが無一郎だけを求めていた。
漸く実感が湧いたと同時に胸が熱くなり、無一郎は美猫をぎゅうっと抱き締めた。
「苦しいよ、無一郎くん」
「ごめん⋯だけど、離す気はないから」
更に両腕に力を込めると、
「もぉ、しょうがないなぁ」
美猫は少し呆れたように呟く。しかしそれ以上に、嬉しそうにほんのりと頬を染めて微笑みながら、無一郎を抱き締め返してくれた。
途方もない多幸感が胸を満たす。
幼い頃から長い年月を掛けて注意深く蓋をしてきた想いが、溢れ出す。
「美猫⋯挿れるよ」
「うん」
腕の中で微笑む美猫へ額を寄せて、手指を絡め合い優しくキスをして、無一郎は腰を進めた。
先程とは違い、今度はゆっくりと、慎重に。
「痛くない?」
「大丈夫⋯」
美猫はそう言うが、その眉間には皺が寄り、吐息は浅く乱れている。
破瓜の痛みに苦しんでいるのだ。それを無一郎のために必死に堪えてくれている。
切なさと愛おしさが、同時に胸を締め付けた。
本来ならば今すぐにでもその身体を刺し貫いて、最奥まで犯したい。
だが、美猫にこれ以上痛い思いも苦しい思いもさせたくはない。
ーー愛しているから。
それに想いが通じ合った今、焦る必要はない。
苦しげに吐息を乱し、衝動に耐える無一郎を、透明な瞳が見つめいた。
「無一郎くん⋯」
細い指が無一郎の頬にそっと触れる。
「動いて」
思わぬ言葉に目を瞠る無一郎。
「私は大丈夫⋯だから」
「⋯⋯本当に?」
慎重に真偽を確かめるため瞳を覗き込む無一郎に、美猫は淡く微笑いながら頷いた。
「わかった。動くよ、美猫」
「うん」
まずは慣らすように、ゆるゆると浅いところで腰を動かす。
経験のない彼女の中は狭くて、きつい締め付けが無一郎の身体を
美猫にもセックスの快感を味あわせたくて、無一郎は的確に美猫のいいところを擦り上げながら、深く貫く。
「あ⋯」
腕の中、美猫の身体がびくりと震えた。
思い描いていた通りの反応が返ってきて、無一郎は口角を吊り上げる。
「ほら、分かる?ここ⋯美猫の気持ちいいところ」
甘い声で耳元に囁いて、律動のペースを徐々に速めていく。
「あ⋯っ、⋯⋯んぅっ、待っ⋯⋯ひっ!」
「大丈夫。気持ちいいね?」
「あっ、あっ、⋯ぁんっ」
びくびくと震える身体。甘ったるく響く嬌声が、今美猫が感じているのが苦痛だけではないことを物語る。
そのことに酷く安堵して、無一郎は微笑んだ。再びその耳元へ唇を寄せて、
「僕も
赤く火照った耳に軽く齧り付いて、舌を這わせる。
きゅっと瞳を瞑って恥じらう表情が何とも愛らしくて、頬にキスを落とす。
「美猫⋯僕を見て」
そろりと向いた潤んだ瞳に無一郎の顔が映り込む。無一郎だけを求める彼女の表情は、扇情的でぞくりとした興奮が背筋を駆け上がった。
真っ赤に熟れた果実のような唇に噛みつくように口付けて、夢中で律動を繰り返す。
