DEAR MY SWEET FOOL
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思い掛けない言葉に目を見開き、息を呑む。
「なんで⋯⋯」
「え⋯?」
「なんでそんなことが言えるの?」
本来ならば、一生顔も見たくないと言われてもおかしくはないのに。
完全に虚を突かれ、動きを止めた無一郎を、美猫は首を捻って振り返る。
「無一郎くん⋯⋯」
熱っぽく揺れる甘い視線に誘われるようにその身体を抱き起こし、口付けると、美猫は大人しく受け入れてくれた。
「無一郎くん⋯。無一郎くん⋯」
キスの合間に零れる吐息混じりの甘い声に誘われるがまま、繰り返し口付ける。
「無一郎くん⋯」
「ん⋯、何?」
「私のこと好きでしょ?」
ふいに核心をつかれて息を呑んだ。美猫はそんな無一郎の反応をじっと見つめる。濡れて艶めく唇が、弧を描いた。
「やっぱり」
「⋯⋯どうして分かったの」
「だって⋯さっきから無一郎くん、“美猫が好きだ”って言ってるように聞こえるよ?」
「敵わないな」
無一郎は美猫を抱き上げて、いったん自身から解放した。
美猫がほっとした表情を見せるが、すぐさま手首を掴んで組み敷いた。
逃さない。もう引き返せはしないし、今更引き返すつもりもない。
「そうだよ」
身を屈めてその顔を覗き込む。
追いつめるようにその瞳を見据える。
「僕はずっと君のことが好きだった。好きで、好きで、堪らなくて⋯⋯閉じ込めてしまいたいくらい」
逃げられないよう顎を掴んで、真っ赤に熟れた愛らしい耳を甘噛みし、舌をねっとりと這わせる。
「可愛い⋯好きだよ、美猫」
熱い吐息とともに甘い声で囁けば、腕の中で美猫がぴくりと小さく震えた。
「ずっと君が欲しかった⋯⋯有一郎のところへは行かせない。このまま、僕のものにーー!」
滾る情欲の象徴であるそれを、グリッと美猫のそこへ押し付けてーー無一郎は違和感に気付いた。
「⋯⋯どうして嫌がらないの?」
美猫は先程からいっさい抵抗していない。それどころか、
「
美猫は恐怖に蒼褪めるどころか、真っ赤に頬をを火照らせて甘く潤んだ瞳で無一郎を見つめていた。
「⋯⋯勘違いじゃないよ」
恥じらうように微かな声で美猫が言った。
「抵抗できないのも、こんな物欲しそうな顔になっちゃうのも」
身を起こした美猫が、ぎゅっと抱きついてくる。
「無一郎くんが好きだからに決まってるじゃない」
驚愕に目を見開く無一郎の耳元へ熟れた赤い唇を寄せて、美猫が甘い声で囁いた。
「全部無一郎くんのせいだよ」
