DEAR MY SWEET FOOL
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「や⋯だ、そんなの、入らないよぉ⋯!」
狂気的なその見た目に美猫は慄き、力の入らない身体を引き摺ってベッドの上を必死に這いずる。
しかしすぐさま力強い両腕に捕まって、今度は背後から再び腰を高く持ち上げられる。
「あぁ⋯」
一度達した事で滑りのよくなったそに、無一郎のものがゆっくり、ゆっくりと挿し込まれる。
「い⋯、痛いぃ⋯!お願い抜いて、痛いの⋯!」
涙声で訴えるも、無一郎は腰を止めない。
「ごめん…。少し我慢して」
耳元で囁く声は、熱がこもり、切羽詰まっていた。無一郎もきついのだと気づいた美猫は、好きな人に辛い思いをさせたくない一心で、唇を噛み締めて必死に耐える。
「美猫⋯可愛い」
無一郎は美猫の頬にキスをして、シーツを握り締める手に自らの手指を絡めて握り込む。
そうして無一郎は徐々に美猫の身体を侵食していった。
「はぁ、全部入ったよ⋯分かる?」
美猫の耳元で熱い吐息を零しながら、無一郎は美猫の腹をゆっくりと撫でつける。
「あっ⋯、お腹⋯押さえちゃ⋯だ、め⋯⋯」
「まだ痛い?⋯⋯大丈夫。暫くこうしてるから」
無一郎はそう言うが、息は荒く、随分ときつそうだった。
ふわりと美猫の心に疑念が生じる。
美猫を抱く時、無一郎は言ったのだ。“そういう気分なだけ”だと。
⋯⋯ならばどうして。
無一郎はこんなに優しくしてくれるのだろう?
ただ欲望を満たしたいだけならば、もっと自らの快楽だけを追求すればいいのに。
先程から無一郎は、どちらかといえば美猫に快楽を与える事だけに集中しているように思える。
やり方は強引だが、それでもちゃんと美猫を気遣ってくれていた。
もっと好き勝手に抱くだけなら、嫌いになれたのに。
これでは嫌いになれない。
どうしてーー
わからないよ、無一郎くん⋯⋯。
