第十話 遊郭
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「俺のトコに鬼がいるって言ってんだから、今から来いっつーの!!頭悪ィな、テメーはホントに!!」
「ひがうよ」
「あーん!?」
「夜の間店の外は宇髄さんが見張っていただろ?イタタタタタ、でも善逸は消えたし、伊之助の店の鬼も今は姿を隠してる」
苛立ち紛れに炭治郎を叩きまくる伊之助。叩かれまくりながらも懸命に説明する炭治郎。
「イタタ、ちょっ⋯ペムペムするのをやめてくれ。建物の中に通路があるんじゃないかと思うんだよ」
「通路?」
伊之助の手がぴたりと止まる。
「そうだ。しかも店に出入りしてないということは鬼は中で働いている者の可能性が高い。鬼が店で働いていたり、巧妙に人間のふりをしていればいるほど、人を殺すのには慎重になる。バレないように」
炭治郎が持論を語ると伊之助は納得したように大人しくなり、顎に手をやって思考した。
「そうか⋯殺人の後始末には手間が掛かる。血痕は簡単に消せねぇしな」
「ここは夜の街だ。鬼に都合がいいことも多いが、都合の悪いことも多い。夜は仕事をしなきゃならない。いないと不審に思われる」
「そうだな」
「俺は善逸も宇髄さんの奥さんたちも皆生きてると思う。そのつもりで行動する。必ず助け出す。伊之助にもそのつもりで行動してほしい。そして絶対に死なないでほしい。それでいいか?」
真摯な眼差しでまっすぐに伊之助を見据える炭治郎。
「⋯⋯」
炭治郎の瞳をまっすぐに見つめ返して、暫し黙した伊之助は、自らの膝頭を叩いて言った。
「お前が言ったことは全部な、今俺が言おうとしてたことだぜ!!」
ニヤリと口角を上げたその顔は雄々しく、決意に満ちていた。