第十話 遊郭
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「アンタみたいに奇妙奇天烈な奴はモテないでしょうとも!!
だが、しかし!!鬼殺隊員である俺達をアンタ嫁が欲しいからって」
「馬ァ鹿か、テメェ!!俺の嫁が遊郭に潜入して情報収集に励んでたんだよ!!定期連絡が途絶えたから俺も行くんだっての!!」
「そういう妄想をしてらっしゃるんでしょ?」
「クソガキが!!」
善逸の盛大な勘違いのせいで話がまったく進まない。
宇髄は半ばヤケクソ気味に手紙の束を善逸に向かって投げつける。
「これが鎹鴉経由で届いた手紙だ!!」
「ギャーーーーッ」
手紙の束の直撃を受けた善逸が倒れる。
「随分多いですね。かなり長い期間潜入されてるんですか?」
手紙を手に取り確認したのは炭治郎で、伊之助はその傍らで出されたお菓子をもりもりと頬張っている。
「三人いるからな、嫁」
さらりと事もなげに答える宇髄に対し、善逸が目を剥いた。
「三人!?嫁⋯、さ⋯三!?テメッ⋯テメェ!!なんで嫁三人もいんだよ、ざっけんなよ!!!」
次の瞬間ドゴッと鈍い音をたてて、宇髄のボディブローが華麗に決まる。
これには善逸も、おごぇ、と呻いて柳茶色の畳に沈んだ。
「何か文句あるか?」
怒りも露わに宇髄が凄む。並々ならぬその迫力に炭治郎達は黙り込む。
「あの⋯手紙で来る時は極力目立たぬようにと何度も念押ししてあるんですが⋯具体的にどうするんですか?」
「そりゃまぁ変装よ。不本意だが地味にな。お前らには
俺の嫁は三人とも優秀な女忍者くの一だ。花街は鬼が潜む絶好の場所だと俺は思ってたが、俺が客として潜入した時鬼の尻尾は掴めなかった。
だから客よりも
既に怪しい店は三つに絞っているからお前らはそこで俺の嫁を捜して情報を得る。
“ときと屋”の「須磨」、“荻本屋”の「まきを」、“京極屋”の「雛鶴」だ」
「嫁もう死んでるんじゃねぇの?」
よせばいいのに伊之助が興味なさげに適当な口を挟む。
次の瞬間ドゴッと鈍い音をたてて、再び宇髄のボディブローが華麗に決まった。
今度は伊之助が畳に沈んだ。
「ご入用のものをお持ちしました」
静かに襖が開いて、家の人が優しい笑顔で現れる。
「どうも」
鬼の形相で答える宇髄と、重ねられ伸びている伊之助と善逸、その横で申し訳なさそうに縮こまる炭治郎、淡々とした表情で正座をしている沙羅。
傍目には奇妙な光景だろう。案の定、家の人達は笑顔には困惑が混じっていた。
しかしさすがは藤の花の家紋の家。特に詮索する事なく手際よく荷物を部屋へと搬入してくれた。
荷物は予想通り三人の女装セットだった。