第十話 遊郭
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ーー2、お嫁さんの行方
沙羅は宇髄達と無事合流し、一行は人力車で夜の花街へと繰り出した。
和洋が見事に調和した豪奢な門を潜り、極彩色の灯りに彩られた華美な街並みを見渡す。
勿論遊びに来たわけではなく、目的は現場の下見だ。
決して目立たぬよう人力車を降りるなと釘を刺す宇髄だったが、そんなものどこ吹く風で真っ先に人力車を飛び降りたのは善逸だった。
続いて伊之助、それを追う形で炭治郎と続く。
当然の如く宇髄がキレる。
興奮が振り切れたかのように暴れ回る伊之助をすぐさま回収し、戻って来た時には今度は善逸が輪を乱す。
美しい遊女達に色っぽく声を掛けられて、あらぬ方向へ精神が飛び立ちそうな善逸を宇髄が強烈なゲンコツで現実へ引き戻す。
首根っこを捕まえて、お前にはまだ早いと此方も回収。
炭治郎はともかく、この二人の保護者は大変そうだなと他人事みたいな顔をして沙羅は人力車の中で大人しく待っていたのだが、これはこれで宇髄にキレられた。
「私は車を降りていませんが」
完全なるとばっちりだと思っていると、
「お前は俺の傍を離れるな」
思わぬ理由で説教された。
「お前みたいな年端のいかない派手な顔の女は、人買いの格好の餌食なんだよ。
俺は時透からお前の身柄を預かってるんだ。人買いに攫われでもしたら、俺の面子が丸潰れだ」
「一般の人間に拐かされるほど私は弱くありません」
淡々と反論する沙羅だったが、この意見はすかさず宇髄に遮られた。
「世の中にはお前が考えもつかないようなあくどい事を考えてる人間もいる。相手が一般人だからといって地味に油断するな」
これに対しては思うところが色々とあったが、沙羅はいったん言葉を呑み込んだ。
「わかりました。申し訳ありません」
宇髄は回収した伊之助と善逸をぞんざいに車へ放り込むと、此方を振り返る。
「急に素直になりやがって⋯⋯気持ち悪い奴だな」
この野郎。沙羅は口元を笑みの形に引き攣らせた。
一行の次なる目的地は藤の花の家紋の家。この家紋の家の者は鬼殺隊を無償で手助けしてくれる。
用意してくれた部屋で一息つくと、無駄に尊大な態度(いい加減もう慣れたが)で例の話を宇髄が切り出した。
「遊郭に潜入したらまず俺の嫁を探せ。俺も鬼の情報を探るから」
案の定、善逸が爆発する。
「とんでもねぇ話だ!!」
これには宇髄もキレ気味に凄むが、この時ばかりは効果なしで。
怒濤の勢いで善逸は切れ散らかした。
「ふざけないで頂きたい、自分の個人的な嫁探しに部下を使うとは!!」
「はぁ!?何勘違いしてやがる!?」
「いいや、言わせてもらおう!!」
もはや収集のつかないテンションで、言い募る。