第十話 遊郭
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「アオイさんたちを放せこの人さらいめ!!」
「そーよ、そーよ」
「一体どういうつもりだ!!」
「変態!!変態!!」
怒れる炭治郎に懸命に賛同するきよ達。
「てめーらコラ!!誰に口利いてんだコラ!!俺は上官!!柱だぞ、この野郎!!」
目を剥いて怒鳴る宇髄。
「お前を柱とは認めない!!むん!!」
鼻息荒く気合漲る炭治郎。
「むんじゃねーよ!!お前が認めないから何なんだよ!?この下っ端が!!脳味噌爆発してるのか!?
俺は任務で女の隊員が要るからコイツら連れて行くんだよ!!“継子”じゃねぇ奴は胡蝶の許可をとる必要もない!!」
怒れる宇髄。
「女性の隊員が必要ですか。それなら尚更こんな美人が目の前にいるのに無視ですか?失礼ですね」
相手の神経を逆撫でするように淡々とした語調で沙羅。
「お前は時透の継子だろうが!!ふざけてんのか!?」
苛立ちMAXで宇髄。ここできよが叫ぶ。
「なほちゃんは隊員じゃないです!!隊服着てないでしょ!!」
きよの言葉を受け、宇髄は訝しげになほをまじまじと見つめ、
「じゃあ、いらね」
ぺっという効果音でもつきそうな感じで、なほを放り投げる。
慌てて炭治郎が受け止めて、無事になほの身柄を取り戻した。
「何てことをするんだ人でなし!!」
「わーん、落とされましたぁ」
可哀想になほは泣きながら炭治郎にしがみついている。よほど怖かったのだろう。
沙羅は小さな背中をゆっくりと擦った。
「とりあえずコイツは任務に連れて行く。役に立ちそうもねぇがこんなのでも一応隊員だしな」
宇髄の言葉にアオイは戦慄する。
「人には人の事情があるんだから無神経に色々つつき回さないでいただきたい!!アオイさんを返せ!!」
これに対し宇髄はあからさまに呆れた表情をしていたが、
「ぬるい。ぬるいねぇ。このようなザマで地味にぐだぐだしているから、鬼殺隊は弱くなってゆくんだろうな」
ここに来ての正論。炭治郎は悔しそうに歯噛みをして俯いたが、すぐさま顔を上げてはっきりと言った。
「アオイさんの代わりに俺たちが行く」
「俺達だと?」
訝しげな宇髄の左右、竹垣の上にはいつの間にか善逸と伊之助が待機していた。
二人は竹垣を飛び降りて炭治郎の横へ並んだ。
「何だ、てめーら。何が言いたい?」
冷ややかに問う宇髄に対し、
「今帰った所だが俺は力が有り余ってる。行ってやってもいいぜ!」
自信満々に親指で自らを指して伊之助。
「アアアアアオイちゃんを放してもらおうか。たとえアンタが筋肉の化け物でも俺は一歩もひひひ引かないぜ」
ガタガタと震え、明らかにビビり散らかしながらも言葉だけは勇敢に善逸。
これに対し宇髄は三人を冷ややかに睥睨した。
凄まじい気迫と威圧感がその場にいた全員を襲う。
だが、それでも。一歩も引かない炭治郎達に、その気概を認めたらしい宇髄は言った。
「⋯⋯⋯⋯。あっそォ。じゃあ一緒に来ていただこうかね」
やけにあっさり引き下がるな、と訝しげな炭治郎。
「ただし絶対俺に逆らうなよ。お前ら」
景気づけとでもいうように、宇髄は肩に担いだアオイの尻を軽く叩いた。