第十話 遊郭
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ーー序
必ずお役に立ってみせます。
そう言った彼女の瞳は、静かな決意を湛えていた。
まるで限界まで張り詰めた細い糸のように、いつ切れてしまってもおかしくない、そんな危うさを孕んでいるように見えた。
元忍である宇髄にはわかる。彼女の決意の重さが。
己の持てる全てを
それを彼女には感じるのだ。
もしも彼女が忍の世界に身をおいていたならば、少しばかり名を馳せるような存在になっていただろう。
「いいだろう。お前も連れていってやるよ」
宇髄が告げると、彼女は安堵の息をつく。
しかしそれでも張り詰めた糸が緩む事は、決してなかった。
ーー気に入った。
女にしておくのは勿体ないほどの気骨あるこの少女を、自身の手で徹底的に鍛え上げてやるのも悪くない。
一時的とはいえ、宇髄はその身柄を預かったのだ。
せいぜい役に立ってもらおうか。
決して夜に沈む事のない煌びやかな花街を一望しながら、宇髄は口の端を吊り上げた。