第二話 齟齬
夢小説設定
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「じゃあ今度こそ帰るよ」
軽く荷を纏めて家を後にすると、無一郎がそう言った。
「いえ、私はこれから任務へ向かいます」
「え?」
「
「…………。早く行きなよ」
「はい。正直、師範が来て下さって助かりました」
「何それ」
「では、行って参ります!」
「気を付けて」
「はい。有り難うございます。師範も、ご武運を」
「うん」
「行って参ります!」
笑顔を残して駆け出した背中を見た瞬間、心がざわついた。
何故だろう、無一郎はこの時無性に引き留めたい衝動に駆られていた。
虫の知らせというべきか。嫌な予感がしたのだ。
そしてそれは最悪の形で的中する事になるーー
【大正コソコソ噂話】
夢主は両親と無一郎くんの会話が噛み合っていないと思っていますが、案外そうでもないのかもしれません。
無一郎くんは最初は普通にお行儀よく訪ねるつもりでしたが、屋敷の奥からお見合いがどうとか聞こえてきたので、阻止すべく無意識に突入していました。