第八話 無限列車
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ーー3、覚醒め振るう刃
「伊之助ーーーッ、この汽車はもう安全な所が無い、眠っている人達を守るんだ!!
この汽車全体が鬼になってる!!聞こえるか!!この汽車全体が鬼なんだ!!」
炭治郎の叫びに伊之助はピクンッと反応する。
「やはりな……俺の読み通りだったわけだ。俺が親分として申し分なかったというわけだ!!」
刀を構え、自身が今しがた開けた大穴より飛び込む。
ーー獣の呼吸 伍ノ牙 狂い裂きーー!!!
伊之助を中心に、剣閃が素早く四方八方に散る。
これは敵に囲まれた際に最適な技であった。
「どいつもこいつも俺が助けてやるぜ!」
胸を張って刃を振るう。迫りくる肉塊を蹴散らす。
「須らく平伏し!!崇め讃えよ、この俺を!!」
刀剣が力強く閃き、乗客に迫っていた肉塊が飛散する。
「嘴平伊之助様が、通るぞォォ!!!」
自信に満ちた勇ましい叫び声が、車内へ響いた。
伊之助を信じてこの場を託し、炭治郎もまた乗客を守るべくその先を目指す。
ドクン、と汽車が脈打った。
その瞬間、毒々しい色をした肉塊の侵食が急激に進んだ。
窓を蹴破り車内へ入ると、肉塊は既に乗客を喰わんと間近へ迫っていた。
車内の狭さに苦戦しながらも、刀を振るう炭治郎。
その様子を体内に感じながら魘夢は恍惚と微笑んでいた。
ーー鬼狩りめ。
俺の身体の中でちょこまかと。
切っても切っても俺は再生する。
そして……お前等が力尽きた後で二百人の乗客を、ゆっくり食べてあげるからね。
その間、禰󠄀豆子もまた乗客を守らんと戦っていた。
眠ったままの乗客に迫る肉塊を蹴散らし、爪を振るう。
だが、一瞬の隙を突かれて禰󠄀豆子の四肢が肉塊に捕らえられた。
ミシ……と、骨の軋む音がする。
禰󠄀豆子の表情が苦痛に歪んだ、次の瞬間。
落雷のような音がして、気がつけば肉塊が飛散していた。
戸惑う禰󠄀豆子の視線の先で、鮮やかな黄色の羽織を翻し、少年は再び刀を振るう。
ーー雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃 六連ーー
雷激のような剣閃が周囲を覆い、肉塊が飛散する。
「禰󠄀豆子ちゃんは俺が守る」
凛々しい顔で言い切った、……次の瞬間彼の頭がカクンと船を漕いだ。
「守るっフガフガ。ンガっ、プピー」
おまけに鼻提灯である。
禰󠄀豆子はぽかんとした顔で、その様子を見ていた。