FILE:3 反撃の微笑み
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「あ、ハイ……」
思わず迫力に押される澪羽。
しのぶはそれを確認すると、次の瞬間。
「!」
とん、と力無く澪羽の胸元に額を預けた。
「し……、しのぶさん……?」
流石に動揺する澪羽だが、何だかしのぶの様子がおかしい事に気付いて取り敢えずそのまま大人しくする。
するとしのぶが徐ろに口を開いた。
「鬼と戦う時………私には沢山の仲間がいました」
「………うん」
「それなのに貴女は」
「………?」
「貴女は独りで戦うと言う」
「………………」
「そんな悲しい話はないです」
「しのぶさん………」
「だから私も決めました」
「何を?」
そこでしのぶは顔を上げて。
「私も一緒に戦います!」
「ハァ!?」
花のように愛らしい笑顔で告げられた内容があまりにもとんでもなかった。
「だっ……ダメだよそんなの!!」
「どうしてですか?」
「だって!」
「紫生さん……いいえ、澪羽さん」
「!」
「これは私の意志なんです。私自身が考え、私自身で決めた事」
「でも……っ」
「貴女の意志に私が口出しする権利がないように、私の意志に貴女が口出しする権利もまたない筈です」
「……そう……だけど……っ」
「これからは私が貴女のパートナーとして、貴方を守ります。反論は認めません」
胸の前で両手を握った可愛らしいポーズでしのぶが笑った。
その愛らしさ(天国)と言動の意味する現実(地獄)のギャップに目眩がした。
ああ、何でこうなるワケ……?
……………………。
でも、まぁ、取り敢えずはいいや。
今日はもう疲れちゃった。
差し出された白く小さな手を取ると、澪羽はふっと苦笑した。
「それにしても、しのぶさん」
「はい、何でしょう?」
「“パートナー”なんて言葉、よく知ってたね」
「………それくらい知ってますよ。馬鹿にしてるんでしょうか」
しのぶが不満げに笑顔を曇らせる。
その様子に澪羽は声を立てて笑った。
しかしこの時後回しにした“問題”ーー
しのぶを表の世界に返すべきか、それともこのままパートナーとしてずっと傍にいてもらうべきか。
この“問題”は、今後ずっと澪羽を悩ませる事になる。
〜To be continued〜
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次回 FILE∶4 xxx.BLUE Bird
風邪を引いた夢主と看病するしのぶさん
初・二人一緒の任務!夢主にストーカー?等々
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