風鈴高校
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勝手に一人で喋り続ける兎耳山の勢いに押され、たじろぐ氷織。
「オレ、君のこと気に入っちゃった!風鈴なんかにいないでウチにおいでよ!」
兎耳山の手が氷織に触れる瞬間、隣にいた蘇枋が腕に手を回して自分の側に引き寄せる。
「………なに?」
「この子怖がりなのでその辺で勘弁してあげてください」
イラついた兎耳山の睨みにも全く動じず、ニコッと笑みを張り付ける蘇枋だったが、その目は全く笑っていない。氷織は蘇枋が守ってくれたことにホッと安堵の息を零した。
「ふぅん…まぁいいや。というかんもー!今からタイマンするんだからみんな下がってよー!」
「んー…ここでこれからサシでやんのは難しそうだよぉ?まわり見てみぃ…」
「え?」
十亀が指差した方に顔を向けると、校舎にいる生徒や外に出てきた生徒がこちらを見ていた。
「うわ…ちょ…これまずいんじゃ」
「お前ら動くんじゃねぇぞ!!」
スゥー…っと吸い込んだ梅宮は、みんなにその場から動かないよう指示する。
「…兎耳山」
「!」
「お前のタイマン受けてやる。後ろの奴らを下がらせろ」
「わかったー。オレは梅ちゃんとできればいいから」
「…なんだよ。そちらの大将は随分お優しいんだな。それともビビってるだけか?」
「お"い"、つぶすぞ」
高架下で会った男の言葉に杉下がブチ切れる。
「すすす杉下君顔が怖いよ…っ」
「!!」
迫力のあるキレ顔に#name1#が震えていると、杉下は気まずそうな顔をして、小さく頭を下げた。
「(あ、杉下君謝ってくれた。というか私にはガルガル噛み付いてこないのが不思議だ。)」
「図星突かれて怒んなよ」
「ねぇねぇあの子、さっきいた子じゃない?ほらやっぱり!あいつら地味なのに分かっちゃうボクってすごくない?」
「ふふっ。イカつい顔面してるわりにボクっ子なんだ、かわいいね」
「…うっざ」
揶揄うように相手を挑発する蘇枋は満面の笑みを浮かべている。蘇枋に揶揄われた男は不愉快そうに顔をしかめて苛立ちを顕にした。
「まぁまぁみんな落ち着いて…。ねぇちょーじ、タイマンやるにしても日は改めた方がいいよぉ」
「え"!?」
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