風鈴高校
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横顔に当たる寸前で蹴りを片手で受け止めた梅宮に兎耳山は嬉しそうに笑みを深める。
「さあ梅ちゃん、ちょっかい出したよ。今度は梅ちゃんの番!ほらほら、やり返してよ!」
梅宮を煽るようにパンパンッと両手を叩く。
「なんでそんなにケンカがしたい」
「え。んーケンカしたいってゆーより、梅ちゃんが欲しい」
梅宮を指差す兎耳山の発言にみんなが驚いた表情を浮かべる。
「オレ、てっぺんになってから、なんでかつまんなくて…。でも梅ちゃんは…同じてっぺんなのに、いつも楽しそうでへらへらしてる」
"そんなの、ずるい…"
「だからフウリンを、梅ちゃんごとオレのものにする」
「(めちゃくちゃだこの人。)」
「そうか…兎耳山、しんどかったな…」
「……は?」
「おいおい、なにとんちんかんなこと、ウチの大将に言ってんだよ…」
すると兎耳山を追ってきたのか、十亀が獅子頭連の連中を大勢引き連れてやって来た。
「え…なんでみんな来てんの?」
「あのねぇ、大将が一人でカチコミってぇ…締まらないでしょうよぉ」
「(相変わらずテンポが遅い喋り…)」
「まったくぅー…事情を話した途端、すっ飛んでっちゃうんだもん…。話は最後まで聞けっていつも…」
十亀の視線がこちらに向く。
「やぁオセロ君…美人君…さっきぶりぃ」
「ようもじゃもじゃ」
「……………」
後ろにいた桜達が梅宮の横に並ぶ。
「あ、そーだ。美人君のそのピアスってぇ、チェーンピアスって言うんでしょぉ?」
「わざわざ調べたんですか」
「気になったからねぇ」
「おい向こうにいろって…」
「うるせー。タイマンなら邪魔しねーけどよ…囲むのは気に食わねぇんだよ!」
「あの子、亀ちゃんのお気に入りなの?」
兎耳山が十亀の方を見ながら氷織を指差す。そしてにんまり笑うとタタッと駆け寄って来た。
「ねぇねぇ君!すっごく綺麗な顔だね!女の子かと思っちゃった!」
「っ、」
「そのピアスどこで買ったの?何で片方だけしか付けないの?どこかに引っ掛けたら痛そうだね?あ、寝る時は外すの?それから──……」
「(い、勢いが凄い…。)」
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