風鈴高校
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「つかコイツもケンカ売ったろ!オレだけが悪いみたいな言い方すんじゃねぇ!!」
ビシッと桜に指を差される。
「僕はケンカ売ったつもりないよ」
「あれはどう見ても売ってたろ!!」
「売ってない」
「嘘つけ!!」
「そうかそうか…」
「……………」
「ん"ん!よく言った!」
のそっと立ち上がった梅宮が、桜の頭をポンポンッと軽く撫でる。
「オレも最近のあいつらはダセーと思ってたんだよ」
「(杉下君がすんごい顔してる。)」
「桜…昨日の大通りの話聞いたぞ。今日も笹城を助けてくれた…。神座、お前もな。」
「!」
桜の頭を撫でながら視線をこちらに寄越す。
「街を脅かす不良共を撃退してくれたんだろ?それに桜と同じように笹城も助けてくれた」
「……………」
「家族を守ってくれてありがとう。頼もしい弟たちが増えて嬉しいわ」
くしゃくしゃと桜の頭を撫で回しながら、こちらに笑顔を向ける梅宮。ファイティングポーズを取っていた桜の体からふと力が抜ける。
「(みんなが梅宮さんに惹かれる理由…分かった気がする。この人といると安心できるんだ。)」
「って、なに勝手に兄貴になってんだよ!!」
「この街にいるやつはみーんな家族だと思ってんだオレぁ」
「(家族…)」
ログデナシの両親の下で育った氷織にとって、【家族】という言葉はどこか新鮮な響きに聞こえた。
するとビビーッビビーッと柊のスマホが鳴り、全員が柊の方を向く。
「梶か…どした…」
《しし…とうれん…》
「おい梶!梶!?どした!?」
「なんだどうした…」
「たのも───!!」
校庭の方から大きな声が聞こえた。
「たのもーたのもーたのもーたのもぉー!!」
全員がフェンス越しから校庭に目を向けると、そこには拡張器を構えた一人の少年がいた。そして彼のもう片方の手には、何故かボロボロになった風鈴の生徒の頭が鷲掴みにされている。
「我は獅子頭連頭取、兎耳山丁子!うーめーちゃーん!いざじんじょーに、勝負!勝負!!勝負!!!」
「とっ頭取!?なんで頭取がここに!?」
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