風鈴高校
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「ちゃんと謝れてえらいね。それから急に飛び出すのは危ないからやめてね。君が向こう側に走ってった時は本当に焦ったよ」
「今度から気をつける。…多分。」
「多分かぁ」
「お前らいつまでくっちゃべってんだ!!早く来ねぇと置いてくぞ!!」
気付けば少し先を歩いていた柊と桜と杉下。振り返った柊がまだ来ない4人に向かって怒声を上げていた。
それから全員で一度風鈴に戻り、梅宮に会う為、屋上へと続く階段を登っていた。
「うう…」
「(柊さんまた胃を痛めてる…。そんなに梅宮さんって人に報告しに行くのが嫌なのかな?放送で聞いた声じゃ気安い感じはしたけど…実際どんな人なんだろう?)」
ガチャッと屋上の扉を開ける。
「な…なんだこりゃあ…」
「すっすごい!」
「おーっ」
「わぁ〜」
視界に広がったのは、テニスやバスケが出来るコート、ソファーや机などの休憩スペース、奥の方にはたくさんの野菜畑だった。
「梅宮!」
「!」
「(あの人が風鈴のてっぺん…)」
「おー柊!見てくれよ」
「(学校で一番…)」
「ナスもピーマンもめっちゃ元気!!夏はみんなでバーベキューだな!!」
「(強い…人…!?)」
畑仕事をしていた梅宮の両手には、順調に育っているナスとピーマンの苗があった。
「ほ…ほんものだ…」
「……………」
「(小学生みたいだなー)」
「(よだれ垂れてる…)」
それぞれが違う反応を見せる。
「梅宮、大変なことになった…」
「ああ、わかってる」
「(もう知ってたのか…一体誰が…)」
「苗と畑の数が合わないんだよな!」
「(そっちじゃない。)」
真剣な声色で言うからてっきり獅子頭連の件かと思いきや、苗と畑の数が合わないという全く別の話だった。
「仕方ねぇからもう一つ植えようと思うんけど何食いたい?あー…そこのかっけぇピアスのお前!」
「え?僕ですか?」
「リクエストあるか?」
「急に言われても…。うーん…じゃあ…大葉とかどうですか?早く育つし、いろんな料理にも使えるので便利ですよ」
「大葉か!!いいな!!それにしよう!!」
梅宮はニカッと歯を見せて笑った。
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