風鈴高校
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蘇枋の近くにいくと、誰が描いたのか、壁には大きなハートマークの相合傘が赤色のペンキで塗られていた。
「一体誰が描いたんだろう」
「きっと恋を成就したい人がいたんだろうね。でも男女の名前が書かれていないとこを見れば、恋は上手くいかなかったのかも」
「相合傘からそこまで読み取れるなんて」
「二人とも、なにサボってるんですか」
二人の様子が気になった楡井が、片手にペンキを持ちながら現れた。
「楡井君、別にサボってたわけじゃないよ」
「面白い落書きを見つけてね」
「面白い落書き?」
楡井が壁に描かれた相合傘を見た後、その下にいる蘇枋と氷織を見てこう言った。
「神座さんと蘇枋さん、相合傘が似合いますね!神座さんは女性っぽい顔立ちだし、蘇枋さんと恋人同士になっても違和感ないです!」
「へ?」
「わぁ、嬉しいこと言うねにれ君」
「な…何言うの楡井君!!」
「え!?あっ!そうですよね!神座さん男なのに女性っぽい顔立ちって失礼ですよね!すみません…!!」
「それもそうだけどそうじゃない!」
恥ずかしさで顔を赤くした氷織に叱られ、オロオロと焦り始める楡井の言葉にニコニコと笑みを見せる蘇枋。
「にれ君は見たままの感想を正直に言ってくれたんだよ。オレと君は相合傘が似合うような素敵な関係に見えるって」
「す、蘇枋君と恋人になった覚えはない!」
「じゃあ今から本当になってみる?」
「え?」
「オレは神座君なら大歓迎だよ」
「なん…何でそうなるの!?」
「オレがそうなりたいから、かな」
ニコッと微笑む蘇枋と恥ずかしさで何も言えなくなった氷織の二人に楡井が混乱したような顔を浮かべていた。
「(は?え?尊すぎんかこの二人。何この甘い空気、オレ無料で吸っていいの?蘇枋さん絶対神座さんのこと好きなのに、それに気付かない神座さんの鈍感さがじれったい。これが俗に言うBL!?禁断の恋!?はぁぁぁ〜〜!!そんなの推すしかない!!ここに推しカプ誕生…!!)」
「にれ君、さっきから顔が忙しいね」
「(一生推そう…すおかむ。)」
「楡井君?何で僕達に向かって拝んでるの?」
二人の尊さに目を瞑って拝む楡井。
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