風鈴高校
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「(26まで言うのか、細かい人だなぁ。)」
「(つか時間計るとか…)」
「(真面目過ぎてちょっと怖い。)」
「あいつ昨日の…」
「え、桜さん知り合いなんすか」
「昨日、喫茶店の女助けた時…」
「え、ことはさんですか?」
すると離れた距離で話していたのにも関わらず、楡井が口にした"ことは"という名前にビクッと過剰な反応を見せた柊が、物凄いスピードで桜に駆け寄り、顔面を片手で押さえ付けると、そのまま連れ去ってしまう。
「なに話してるんでしょう」
「なんだろうね」
「多分ことはさんが関係してるんじゃない?」
「神座さん、ことはさん知ってるんすか?」
「うん。忘れ物を届けた時に会った。お礼にオムライスと手作りプリンをご馳走になったんだ」
「あそこのオムライス美味しいですよね!ポトスの人気メニューなんですよ!」
「そうなんだ」
声を弾ませて笑う楡井に自然と氷織も笑みが零れる。
「神座さんは何が好きなんですか?」
「和菓子かな。大判焼きって分かる?」
「小麦粉と卵と砂糖を水で溶いて作った生地を円形の型に流し入れて、その中に小豆の餡を入れて焼き上げたお菓子だね」
「蘇枋君」
「神座君は和菓子が好きなんだ」
「うん。特に大判焼きが好き。餡子もいいけどカスタードも美味しくて好きなんだ」
「そっか、今後のためにも覚えておくよ」
"何故覚える必要が?"とも思ったが、深く追求せず、ニコッと笑う蘇枋に自分も笑みを返す。
「あ、桜君が戻ってきた」
「桜さんなに話してたんですか?」
「……、別に…」
「え"え"え"!?じゃあどんな感じの人でした?」
「一人でキレて痛がって、ガスクン10飲んでる変な奴だ」
「ガスクン10!?」
よほど昨日の大通りにことはがいたことを秘密にしておきたいのか、柊は桜に強く釘を刺していた。
「胃薬っすか…」
「何でそんなのメモるんだよ…」
「何でって…柊さんはこの学校の…ボウフウリンの四天王の一人なんですよ」
「四天王!?」
「(あの人が…)」
氷織は柊を見る。
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