風鈴高校
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「なにかおかしかったか?」
「いいえいいえ滅相もないっす!!あなたの神様仏様のありがたーいお言葉恐悦至極に存じますっす!!」
「杉下君。そんな怖い顔で迫られたら楡井君が可哀想だよ」
「……………」
ギロリと睨まれたが、素直にパッと手を離してくれた。『あの杉下が総代以外の言うこと聞くなんて…』と何故かクラスメイト達は驚いており、その隙にしゃっと桜の元に逃げた楡井を見て"逃げ足早いなぁ"と苦笑する。
《あーつい癖でみんなとか言っちゃったけど…》
《これだけ人数が集まれば合わねーやつもいるだろうし、これから色々あるだろう。》
《ま!さすがに初日から殴り合いのケンカはないと思うけどな!》
「(それがついさっきまであったんだよな。)」
みんなの視線が桜と杉下に注がれる。
《仲良くしろとは言わないけど》
《上手くやんなさいね。》
ヤバいと思ったのか、ダラダラと冷や汗を流しながら、ゴシゴシと鼻血を拭う杉下がいた。
「鼻血はふけてもケンカしたのはみんな見てるから」
「なんだよ先に手ェ出してきたのはこいつだろ!!見んな!!」
《まぁそれでな…これだけは言っとかねーとな。》
《お前ら…街を守れ。》
先程の陽気で楽しげな雰囲気がガラリと変わり、真面目なトーンで話し始める梅宮。
《オレたちが貰った名前は防風"鈴"。》
《その名に違わず》
《人を 物を 思いを》
《大切なものを守れ。》
《それがここの唯一のルールだ。》
「「押忍!!」」
声を張ったクラスメイト達からビリッとした空気を感じた桜と氷織は驚いて目を見張る。
「(きっと梅宮さんって人は凄いんだろうな。これだけの人から信頼されて…"言葉"だけで彼らを頷かせた。)」
「ねぇねぇ二人とも、仲直りしなくていいの?」
「(蘇枋君!?)」
「そうだ!握手でもしたら?和解の印に」
「「はぁ!?」」
楽しげに笑う蘇枋の提案に二人は嫌そうな顔で声をハモらせる。
「な、なんでこいつと!そもそも和解してねーし!決着ついてねーし!!殴りかかってきたのこいつだし!!」
「桜さんなんで顔赤いんすか?」
そう言った楡井の頭を殴る桜。
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