風鈴高校
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《ん"ん"。んじゃまぁ気をとりなおして…》
《ボウフウリン総代、梅宮一だ。》
「!!」
この人が風鈴のてっぺん…
風鈴で一番強い人。
《えー…ごめん、言うこと忘れちった…》
《ああそうだ。》
《お前らぁ青春しろよ?青春!!》
梅宮の言葉にみんなが"はい?"というような顔を浮かべている。
《せっかく高校へ来たんだからな!》
《たくさん思い出作って有意義に過ごせよ!》
《海とか山とか行くのもいいな!》
《ちなみにオレは海派だ!》
「(わーどうでもいいー。)」
「青春…海…」
「!」
梅宮の言葉に感化されたのか、キラキラとした眼差しを向けている氷織に、蘇枋は少し意外そうな顔をする。
「神座君、海好きなの?」
「えっ…あ…泳ぐのは苦手だけど…ビーチバレーとか、砂浜で貝殻探したりするの、なんか良いなって思っただけ…」
「泳げないんだ。可愛いね。」
「かっ…可愛くな…!」
「じゃあ今度行ってみる?」
「え!?蘇枋君と二人で!?」
その言葉に蘇枋は目を丸くし、柔らかな笑みを浮かべる。
「二人とは言ってないんだけどなぁ」
「!!」
「でも神座君がオレと二人で行きたいなら、みんなには内緒で二人で行こうか?」
「ちちち違う!!」
「えー、オレと二人は嫌?オレは神座君と二人だけでもすごく楽しいけどなぁ」
「ちょ…っと待って、蘇枋君。嫌じゃないけど違う。僕が勘違いしただけ。ホントごめん。」
勝手に勘違いした挙句、恥ずかしさで死にそうになって、かぁっと熱が顔中に集まった。
ニコニコと笑う蘇枋から顔を背け、赤くなった自分の顔を隠すように片手で覆う。
「神座君、耳まで真っ赤だよ」
「蘇枋君のせいだよ…」
「神座君が可愛くてつい」
「…男に可愛いは嬉しくないし」
揶揄っているだけだと分かっていても、蘇枋に言われれば照れてしまう自分に少し戸惑う。
《よっしゃあ今年の夏はみんなで海行こーぜ!カキ氷食おうぜ!!》
「カキ氷って…ははは…」
梅宮の総代らしからぬ発言に、呆れた笑いが洩れた楡井の頭をガシッと鷲掴む杉下。
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