風鈴高校
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「桜さん、あの人だけは絶対だめっす!!」
「(楡井君へっぴり腰になってる。)」
「間違いなくこの学年で、いや…学校一ヤバイ人…」
机をぶん投げた本人はブチ切れ顔を浮かべ、今にも殺しそうな鋭い眼光で桜に近付いていく。
「杉下京太郎…」
「いいじゃん…ヤバイヤツ…オレは好きだ、ぜ…」
「つぶす」
まだ喋っている途中の桜に向かって拳を振り上げながら襲いかかる杉下。
「わっ」
蘇枋にぐんっと手を引っ張られ、窓際まで走る。その直後、杉下は桜に向かって拳を振り下ろした。
ドカッと殴るような音と共に、周りにいたクラスメイト達も危機感を感じて慌てて避難する。
「ふー…巻き添えくらうとこだったね」
「び、びっくりした…」
「急に引っ張ってごめんね。痛くなかった?」
「うん、大丈夫」
「にれ君も平気?」
「え…あ…いつの間に…」
「(そうだ桜君…!)」
「ひゅーいいね…」
杉下の拳が当たる前に回避したのか、桜は無傷で、代わりに教卓が破壊されている。
「さすが風鈴高校。そうこなくちゃ。」
「……………」
「いいねーいいねーバチバチだねー」
「(何がいいんだろ…)」
「でも桜君…杉下君の前で」
桜がハッとして振り向いたと同時に、杉下の拳が放たれる。
「"てっぺん獲る"はまずかったよ…」
ギリギリで避けた桜は愉しげに笑う。
「こんにゃろ」
「杉下君は中学時代からここに出入りしていて、その情熱と才能を認められ、唯一、高校入学前からボウフウリンを名乗ることを許された人…」
体勢を低くして、杉下の蹴りを避ける桜。
「そして今のてっぺんへの忠誠心…というより…崇め奉り、はたから見れば少し行き過ぎた」
てっぺんの狂信者───。
「それを獲ると言われれば…ね…」
今度は下からの蹴りを上に飛んで回避する。
「煽ってねーで止めてやれよ!!」
「えー…君がやれば?」
「オレたちには無理だ!!」
「なら僕が…」
「杉下君の矛先が変わって危ないよ。それに神座君が怪我したらオレが心配しちゃうから行かせられないな」
「!」
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