風鈴高校
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「!?」
「そそそ、そうだったんすか桜さん!!」
「しかもその衝突前にも一悶着あって、無名の不良グループを一瞬で倒して街の人達を守ったのは神座君なんだよー!!」
「そうだったんすか神座さん!!」
「あ、うん…」
「へー」
「おうマジかー」
クラスメイト達がぞろぞろと桜と氷織の周囲に集まり始める。
「柊さんが行ったっていうから安心してあんまちゃんと話聞いてなかったわ」
「オレも」
「うちのばあちゃんそこにいたらしいんだけど、見たことねー顔のヤツが風鈴の制服着てたって…」
「その衝突前にも、すげぇイケメンが涼しい顔で自分よりタッパのでけぇヤツらを一瞬でぶっ倒したって街のヤツらが言ってたけど…あれお前だったんだな!」
「外から来るヤツがいるのは知ってたけど…学校始まる前からやるじゃねーか」
先程のピリついた空気が嘘のように、桜と氷織が街を守った人間だと知ったクラスメイト達が途端に二人を褒め始めた。
「蘇枋君もしかして…僕と桜君が敵じゃないことを分からせるために警戒心解いてくれた?」
「解いたつもりはなかったけど…でもこれで君の心配事は解消できたかなって」
『…街の外から来た部外者を受け入れてもらえるのか心配で』
「(あの時のこと…気にかけてくれてたんだ。)」
なんだか嬉しくなって"ありがとう"とお礼を告げると、蘇枋は"どういたしまして"と優しい顔で笑った。
「でもなんでまた街の外からこんなとこ来たんだよ」
「てっぺん獲りに来たんだよ」
「は?」
「(てっぺん?)」
「のおおおわあああっ」
「うおっ」
桜が言った言葉に楡井が慌てて止める。
「ちちち違うんです!!これはみなさんをねじ伏せるとかぶっ飛ばすといった意味合いではなくてですね…」
「なくねーよ」
「ちょっと黙って!!」
「少し離れようか、神座君」
「え?」
蘇枋に腕を引かれてその場から離れた瞬間、桜と楡井の間を物凄いスピードで机が通過した。
「(何事!?突然机が吹っ飛んできた!?)」
すると教室の前に誰かが立っていることに気付き、そちらに視線を向ける。
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