風鈴高校
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「その顔やめろ!!ニマニマすんじゃねえ!!」
「(威嚇する姿はまさに猫。)」
「神座さん!!」
「?」
「身長・体重・血液型・誕生日・趣味・得意技・好きなタイプは!?」
「へ?」
マル秘ノートを手にした楡井が羨望の眼差しで詰め寄ってきて、その勢いに思わずたじろぐ。
「あ、急にすみません!オレ…いいな…かっこいいなって思う人のデータ集めるのが好きなんす…」
「そ、そうなんだ」
「身長はオレより低くて155cm、カーディガン着てるから分かりづらいっすけど着痩せするタイプと見て41kgくらいすね…」
「あの、楡井君…」
「好きなタイプも教えてもらってもいいですか?」
「すっ!?…きな…タイプ…」
「ダメだよにれ君。それはオレもまだ教えてもらってないからオレより先に知るのは禁止」
楡井の質問攻めに困り果てていると、二人の体の間にスッと手を差し入れた蘇枋が、やんわりと楡井から氷織を引き離す。
「それにたくさん質問したら神座君が困っちゃうよ」
「あ…そうっすよね。失礼しました!」
蘇枋の言葉にハッとした楡井が頭を下げる。
「ありがとう、蘇枋君」
「助け舟出してほしそうに見えたから。それとさっきも言ったけど…オレより先に誰かが君の好きなタイプを知るのも悔しいからね」
「悔しいって…どうして?」
「さぁ…どうしてだろうね?」
蘇枋はニコリと笑って答えをはぐらかす。
「オレ達のことはそれくらいにして。桜君…君のことなんだけどさ…」
しゃらっと長いタッセルピアスを揺らし、蘇枋は桜に近づくと片手を上げる。
「聞いたよー凄いじゃないか!昨日の大通りのケンカの立て役者なんだろ!?」
警戒してファイティングポーズを取る桜の背中を笑みを浮かべながらぽすぽすと叩く蘇枋。
「昨日の大通り?」
「どういうことだ蘇枋。誰なんだそいつぁ」
クラスメイト達も昨日の大通りの件が気になるのか、興味を持ち始める。
「昨日大通りでspaltipsとの衝突があったのは知ってるよね…」
「(え、何それ。全然知らない。)」
「柊さん達が出たけど、それより早く駆けつけて街を守っていたのが…桜君なんだよー!!」
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