風鈴高校
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「お前ら外国人なのか!?」
「え、そこ!?」
「ううん、日本人だよ」
「あ"あ"ん!?」
素直に蘇枋の自己紹介を信じた桜は冗談だと分かった瞬間、揶揄った蘇枋にブチ切れた。
「(更に近くで見ると綺麗な瞳。カラコンじゃなくてオッドアイなんだ。)」
「あはは…え…と…蘇枋さん…ですよね…」
「うん。みんなからはそう呼ばれているね。ちなみにこの眼帯は右眼に古代中国の悪霊を封印してあってね…」
「昔の事故の傷なんじゃ…」
「うん、みんなはそう言ってるね!」
「(昔の事故の傷?)」
楡井の言葉が引っ掛かり、驚いて蘇枋を見つめる。
「蘇枋君…その眼帯…」
不安げに瞳を揺らせば、それに気付いた蘇枋がどこか困った顔で笑い、優しい声で言う。
「誰かが勝手に流したデマだよ。言っただろ?右眼に古代中国の悪霊を封印してるって」
「そう…だよね。蘇枋君は陰陽師の生き残りだし、右眼に悪霊を封印してても不思議じゃない」
「ん"っ!ふふ…っ」
「待って何で笑うの?」
別におかしな発言をした訳でもないのに、蘇枋は握った拳を口元に当て、顔を背けながら笑いを堪えている。
「そっちは見た事ない顔っすね?もしかして桜さんと同じで街の外から来た人っすか!?」
「あ、うん。初めまして、神座です。桜君も街の外から来たんだ。良かったら仲良くしてね」
「馴れ合う気はねぇ」
「なんてこと言うんすか桜さん!!」
桜はふんっと顔を背けた。
「桜君の瞳って…」
「あ……?」
容姿について触れた途端、明らかに桜の機嫌が悪くなった。苛立ちを浮かべる桜に対して特に反応せず、ニコリと笑みを浮かべる氷織。
「光と月みたいに綺麗だよね。その髪色もパンダみたいで素敵だと思う!」
「は…はぁぁ!?おまっ…急に何言い出すんだ!!別に綺麗でも素敵でもねェし!!つかパンダは動物だろ!!オレはあんな草ばっか食ってねぇ!!」
顔を赤くした桜にわっと捲し立てられ、驚いて目を丸くさせた後、彼の性格を理解した。
「(桜君ツンデレさんだ。褒められるのあんまり慣れてないんだろうな。)」
そのギャップが可愛く見えて、微笑みの眼差しでにんまりと笑う。
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