世界名作劇場について
フランダースの犬
2025/01/05 13:50フランダースの犬について、思いつくままに語ります。※注意⚠️最終回までのネタバレを多分に含むレビューとなっております!
◇◇◇
日本アニメーション・シアター公式様が、世界名作劇場創立50周年を記念して、YouTubeで毎週金曜日にフランダースの犬を3話ずつアップしてくださるという素敵すぎる企画を、現在進行系で公開中でございます(文章変かも。気にしないでください)。フランダースの犬は、子どもの頃に少し観て、ネロが絵を描くことと最終回だけ憶えていました。高校生の時(今から10年前)にガッツリ観て、めちゃくちゃ泣きましたね。私は世界名作劇場は4作品ほど履修しているのですが、号泣ランキングでは最上位に値するほどの感動ものです。最高。いやもう、こんな作品を生み出せるだなんて、作品に関わった方全員に脱帽過ぎて禿げるかと思いました。不朽の名作とはこの作品のこと。日本アニメーション・シアター公式様、この度は素敵な企画をありがとうございました!!! そして、このような形ではありますが、この場を借りまして、昨年冬に亡くなられた、ネロ・ダース役の声優・喜多道枝さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
☆ネロの死因について考察してみたんですが、あれはたぶん凍死か、栄養失調か……? もしくは極限状態にあったため、その両方プラス、極度のディストレスによる過労死か……。いずれにしても、挙げられるだけでも5つのディストレスがネロの身にこれでもかというほど降りかかってるんですよね。順を追って振り返りたい(大学のレポート?)
①ジェハンじいさん(ネロのおじいさん・祖父)の死
やはりね〜〜〜これが一番大きいんじゃないかなと思いますね。ネロの歳で唯一の肉親を亡くすっていう。いや、私ならというか大抵の方は耐えられないですね。シンプルに可哀想すぎる。しかも、ジェハンじいさんはネロに最期「ネロ……良い絵を描くんじゃぞ……」と言い残して亡くなるんですよ。もうこの時点で、ネロが一等にならないと色々おかしいですよね(後述)。いじわるな神様、ちゃんと仕事しろ。
②絵のコンクールで落選
ルーベンスの生誕◯周年(何周年かは忘れた)を記念して開催された絵画コンクール。それに、おじいさんに買ってもらったパネルにおじいさんとパトラッシュの絵を描いて出品したネロ。賞金も出るこのコンクールで1等を取ることは、おじいさんを亡くしたネロにとって、唯一の希望でもあったんですよね。結果、ネロの絵は最終選考まで進むも、「拙いながらも光るものがある、それがこのコンクールの趣旨では?」という可能性を取るか(ネロ)、圧倒的な技術を取るか(金持ちの坊っちゃん)で、ネロの絵は1等に選ばれずに落選してしまうんですね。ポールが、「バカバカバカ! 神様のバカ! なんでネロの絵を1等にしなかったんだ!」と叫びますが、私もね、うん、本当にね、残酷だなぁと思いましたよ。悲劇を描いた作品だからね。まぁわかるんですが……。現実でこんなに不幸が重なることある? 可哀想とかって、言い表せないレベルだよ。オープニングとエンディング、あんなに明るいのに? もう、嫌……。
③コゼツとハンスによって放火魔に仕立て上げられる(それによって村八分にされる。もちろん冤罪。完全なるでっち上げです)
うそやろ、って思いましたね。ハンス(クソ野郎)がネロの名前を出したときは。非人道的、鬼畜、倫理観の著しい欠如、悪魔……。ネロがアロアの家の風車に放火なんか、するわっきゃねぇだろうがあああああああっ!!!!!!!!!!!!(怒りのクソデカボイス)ネロとアロアを見てたらわかるでしょーよ。何故村の人たちもそれに気づかない? いや、わかりますよ? ブラッケン村(実際にはホーボーケン村)の人たちは皆、コゼツ旦那にお世話になっていて、誰一人として逆らえないことは。逆らったら、それこそネロのように村八分にされることは。でもさぁ……あんまりにもあんまりだよ。酷すぎる。
④③が原因で牛乳運びの仕事を失う(生活できなくなる)
隣家に引っ越してきた住人が、牛乳運びの仕事を攫っていったことに加え、これですよ。現代じゃあり得ない。年端もいかない少年が、家族もなくなり仕事もなくなり、どうせえっちゅうんだ。
⑤隣家に住むヌレットおばさんがとうとう娘夫婦のところへ引っ越してしまう
見出しそのままです。ネロにとって心の拠り所でもあったヌレットおばさんが娘夫婦のところへ引っ越してしまう。代わりに新しい住人としてやってきたのは、牛乳運びの仕事を攫っていく残念な冷たそうな人。色々と最悪の展開ですよ、はい。って、今更か?
☆第1話から最終回まで通して、オープニングで盛大にネタバレしてる件。ネロとパトラッシュが楽しそうに牛乳を運ぶための緑の荷車で天国にのぼって行く。最終回を観てから見返すと「そういうことだったのか……」と涙腺崩壊する。最終回へむけての伏線が既に第1話から……。世界名作劇場、やはり凄すぎます。常々思っておりましたが、確実に泣かせにきてますね。視聴者をね。うん、絶対ね。最早確信犯だよね。あざす!!!!!(号泣)
☆エンディング。『いっしょにあるこうね いきがきれてもあるこうね』…………うっ。ネロとパトラッシュは、死んでからもずっと一緒なんだよ……。生きている人間のなかで、アロアが一番最後までネロとパトラッシュと一緒にいてくれたけれど、そのアロアもネロとパトラッシュに手を振って、最終的には歩いていってしまうんだよ。あとに残されたのは、ネロとパトラッシュだけ……。ああああああ書いてて泣けてきた。でもでも、天国には優しいネロの両親と、ジェハンじいさん(ネロのおじいさん)がいるよ……。コゼツ(アロアのおとんで村一番の金持ち)とハンス(コゼツの腰巾着でネロを村八分にしたクソ野郎)と金物屋(パトラッシュに動物虐待して捨てた)は、確実に地獄ゆきだけど……(というか地獄に堕ちろ。作中3大悪党共め)。ネロとパトラッシュはとっても心の美しい、いい子だから。天国で永遠に、幸せに過ごせるよ☆(にこにこ)
以上、不朽の名作の再レビューでした!!!!!
2025/02/04(火)追記。
フランダースの犬は、最終回では必ず泣きますが、それより前にも泣けるシーン盛り沢山です。私はパトラッシュが金物屋に虐待されるシーンで泣いたし、アロアがコゼツとエリーナに激昂するシーンでも泣きました(後にエリーナが、「私たちが悪かったのよ」と言ってますが、ほんまやで……。エリーナですらこう言ってるんだよ、コゼツ。お前は許されるべきではない)。あとは当然ジェハンじいさんの死亡シーンと、幸せだった頃の回想シーンとか……うっ、書いてて泣けてきた。涙腺弱すぎる。本当に、フランダースの犬を観てください。
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日本アニメーション・シアター公式様が、世界名作劇場創立50周年を記念して、YouTubeで毎週金曜日にフランダースの犬を3話ずつアップしてくださるという素敵すぎる企画を、現在進行系で公開中でございます(文章変かも。気にしないでください)。フランダースの犬は、子どもの頃に少し観て、ネロが絵を描くことと最終回だけ憶えていました。高校生の時(今から10年前)にガッツリ観て、めちゃくちゃ泣きましたね。私は世界名作劇場は4作品ほど履修しているのですが、号泣ランキングでは最上位に値するほどの感動ものです。最高。いやもう、こんな作品を生み出せるだなんて、作品に関わった方全員に脱帽過ぎて禿げるかと思いました。不朽の名作とはこの作品のこと。日本アニメーション・シアター公式様、この度は素敵な企画をありがとうございました!!! そして、このような形ではありますが、この場を借りまして、昨年冬に亡くなられた、ネロ・ダース役の声優・喜多道枝さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
☆ネロの死因について考察してみたんですが、あれはたぶん凍死か、栄養失調か……? もしくは極限状態にあったため、その両方プラス、極度のディストレスによる過労死か……。いずれにしても、挙げられるだけでも5つのディストレスがネロの身にこれでもかというほど降りかかってるんですよね。順を追って振り返りたい(大学のレポート?)
①ジェハンじいさん(ネロのおじいさん・祖父)の死
やはりね〜〜〜これが一番大きいんじゃないかなと思いますね。ネロの歳で唯一の肉親を亡くすっていう。いや、私ならというか大抵の方は耐えられないですね。シンプルに可哀想すぎる。しかも、ジェハンじいさんはネロに最期「ネロ……良い絵を描くんじゃぞ……」と言い残して亡くなるんですよ。もうこの時点で、ネロが一等にならないと色々おかしいですよね(後述)。いじわるな神様、ちゃんと仕事しろ。
②絵のコンクールで落選
ルーベンスの生誕◯周年(何周年かは忘れた)を記念して開催された絵画コンクール。それに、おじいさんに買ってもらったパネルにおじいさんとパトラッシュの絵を描いて出品したネロ。賞金も出るこのコンクールで1等を取ることは、おじいさんを亡くしたネロにとって、唯一の希望でもあったんですよね。結果、ネロの絵は最終選考まで進むも、「拙いながらも光るものがある、それがこのコンクールの趣旨では?」という可能性を取るか(ネロ)、圧倒的な技術を取るか(金持ちの坊っちゃん)で、ネロの絵は1等に選ばれずに落選してしまうんですね。ポールが、「バカバカバカ! 神様のバカ! なんでネロの絵を1等にしなかったんだ!」と叫びますが、私もね、うん、本当にね、残酷だなぁと思いましたよ。悲劇を描いた作品だからね。まぁわかるんですが……。現実でこんなに不幸が重なることある? 可哀想とかって、言い表せないレベルだよ。オープニングとエンディング、あんなに明るいのに? もう、嫌……。
③コゼツとハンスによって放火魔に仕立て上げられる(それによって村八分にされる。もちろん冤罪。完全なるでっち上げです)
うそやろ、って思いましたね。ハンス(クソ野郎)がネロの名前を出したときは。非人道的、鬼畜、倫理観の著しい欠如、悪魔……。ネロがアロアの家の風車に放火なんか、するわっきゃねぇだろうがあああああああっ!!!!!!!!!!!!(怒りのクソデカボイス)ネロとアロアを見てたらわかるでしょーよ。何故村の人たちもそれに気づかない? いや、わかりますよ? ブラッケン村(実際にはホーボーケン村)の人たちは皆、コゼツ旦那にお世話になっていて、誰一人として逆らえないことは。逆らったら、それこそネロのように村八分にされることは。でもさぁ……あんまりにもあんまりだよ。酷すぎる。
④③が原因で牛乳運びの仕事を失う(生活できなくなる)
隣家に引っ越してきた住人が、牛乳運びの仕事を攫っていったことに加え、これですよ。現代じゃあり得ない。年端もいかない少年が、家族もなくなり仕事もなくなり、どうせえっちゅうんだ。
⑤隣家に住むヌレットおばさんがとうとう娘夫婦のところへ引っ越してしまう
見出しそのままです。ネロにとって心の拠り所でもあったヌレットおばさんが娘夫婦のところへ引っ越してしまう。代わりに新しい住人としてやってきたのは、牛乳運びの仕事を攫っていく残念な冷たそうな人。色々と最悪の展開ですよ、はい。って、今更か?
☆第1話から最終回まで通して、オープニングで盛大にネタバレしてる件。ネロとパトラッシュが楽しそうに牛乳を運ぶための緑の荷車で天国にのぼって行く。最終回を観てから見返すと「そういうことだったのか……」と涙腺崩壊する。最終回へむけての伏線が既に第1話から……。世界名作劇場、やはり凄すぎます。常々思っておりましたが、確実に泣かせにきてますね。視聴者をね。うん、絶対ね。最早確信犯だよね。あざす!!!!!(号泣)
☆エンディング。『いっしょにあるこうね いきがきれてもあるこうね』…………うっ。ネロとパトラッシュは、死んでからもずっと一緒なんだよ……。生きている人間のなかで、アロアが一番最後までネロとパトラッシュと一緒にいてくれたけれど、そのアロアもネロとパトラッシュに手を振って、最終的には歩いていってしまうんだよ。あとに残されたのは、ネロとパトラッシュだけ……。ああああああ書いてて泣けてきた。でもでも、天国には優しいネロの両親と、ジェハンじいさん(ネロのおじいさん)がいるよ……。コゼツ(アロアのおとんで村一番の金持ち)とハンス(コゼツの腰巾着でネロを村八分にしたクソ野郎)と金物屋(パトラッシュに動物虐待して捨てた)は、確実に地獄ゆきだけど……(というか地獄に堕ちろ。作中3大悪党共め)。ネロとパトラッシュはとっても心の美しい、いい子だから。天国で永遠に、幸せに過ごせるよ☆(にこにこ)
以上、不朽の名作の再レビューでした!!!!!
2025/02/04(火)追記。
フランダースの犬は、最終回では必ず泣きますが、それより前にも泣けるシーン盛り沢山です。私はパトラッシュが金物屋に虐待されるシーンで泣いたし、アロアがコゼツとエリーナに激昂するシーンでも泣きました(後にエリーナが、「私たちが悪かったのよ」と言ってますが、ほんまやで……。エリーナですらこう言ってるんだよ、コゼツ。お前は許されるべきではない)。あとは当然ジェハンじいさんの死亡シーンと、幸せだった頃の回想シーンとか……うっ、書いてて泣けてきた。涙腺弱すぎる。本当に、フランダースの犬を観てください。