一章
秋絃side
久方振りの非番だ 、
と言っても何もする亊がないので 、その辺の川辺を散歩していて此だ 、
川から生える足を見て思わずうわぁと呟いてしまった 。
あれを助ける義理は無い 、と敦君にまた今度と云ッて踵を返そうと思ったのだが 。
敦君が川に飛び込んだ 、さあ如何しよう 。
お生憎今日は非番だ 、彼奴を引っ捕まえて迄して働きたくない 。
よし、帰るか。
そう、今度こそ踵を返そうとした所に敦君に声をかけられた 。
「 秋絃さん 、此人どうしましょう 。」
なんてタイミング()
そんな亊考えてるとは思わせない笑顔を貼り付け振り返ると 、
『 放っておけば直ぐに復活するさ 、』
と返す 。
そんな会話をしていると 、其奴はがばッと起き上がり、きょろきょろと周りを見回せば 、
「 助かったか............ちぇ 」
といった
私が其の儘死ねば善いのに...と少し離れた所で其奴をごみを見るような目で呟いた其れは誰の耳にも届かなかった 。
其奴は敦君を見つけると 、
「 君かい私の入水の邪魔をしたのは 」
「 邪魔なんて、僕はただ助けようと...入水? 」
「 知らんかね入水、つまり自殺だよ 」
「 私は自殺しようとしていたのだ、それを君が余計なことを... 」
「 は...はあ... 」
ぶつぶつと文句を垂らしている其奴を見て 、敦君は今自分は怒られてるのか?と疑問気な顔をしている 。
すると 、今気付いたのか、其奴は私の方を見て 。
「 あ、秋絃じゃないか! 」
と手を広げて向かってくる 。
私はそれをするりと躱すと其奴に
『 其の儘死んでくれれば私的には万々歳なんだ卦度ねぇ... 』
はぁ...と溜息混じりに言う 。
却説 、如何にこの場から逃げ出そうか 。
「 そんな事言わないでおくれよ 、私と君の仲だろう? 」
何言ってるんだ此奴という目で此奴を見る 。
『 語弊を生むような言葉選びは辞めて頂戴 。
一応私貴方より年上なのよ? 』
うふふと片手を頬に添えて微笑みながら言う 。
隙を見て帰ろう 、これでは休暇が潰れて仕舞う 。
すると 、敦君の腹がぐぅぅぅと大きな音を立てて鳴った 。
大きな音だなあと感心してると 、
其奴は自分は清くクリーンな自殺が信条だから何かお詫びをする 、見た所空腹みたいだが生憎自分は財布が川に流されて持ち合わせが無い 、等と云う 。
其れに敦君がご丁寧に突っ込んでる 。
偉いね
すると其奴は此方を見た 、何私に奢れと?と不振げな顔をして其奴の顔を見ると 、川の向こう岸から声が聞こえた 。
「 こんな処に居ったか唐変木! 」
又新しい奴が来た 。
「 おー、国木田君ご苦労様 」
其処から始まる掛け合いを聞き流していると 、自己紹介が始まった 。
「 太宰? 」
「 ああ 、私の名前だよ
太宰__太宰治だ 」
久方振りの非番だ 、
と言っても何もする亊がないので 、その辺の川辺を散歩していて此だ 、
川から生える足を見て思わずうわぁと呟いてしまった 。
あれを助ける義理は無い 、と敦君にまた今度と云ッて踵を返そうと思ったのだが 。
敦君が川に飛び込んだ 、さあ如何しよう 。
お生憎今日は非番だ 、彼奴を引っ捕まえて迄して働きたくない 。
よし、帰るか。
そう、今度こそ踵を返そうとした所に敦君に声をかけられた 。
「 秋絃さん 、此人どうしましょう 。」
なんてタイミング()
そんな亊考えてるとは思わせない笑顔を貼り付け振り返ると 、
『 放っておけば直ぐに復活するさ 、』
と返す 。
そんな会話をしていると 、其奴はがばッと起き上がり、きょろきょろと周りを見回せば 、
「 助かったか............ちぇ 」
といった
私が其の儘死ねば善いのに...と少し離れた所で其奴をごみを見るような目で呟いた其れは誰の耳にも届かなかった 。
其奴は敦君を見つけると 、
「 君かい私の入水の邪魔をしたのは 」
「 邪魔なんて、僕はただ助けようと...入水? 」
「 知らんかね入水、つまり自殺だよ 」
「 私は自殺しようとしていたのだ、それを君が余計なことを... 」
「 は...はあ... 」
ぶつぶつと文句を垂らしている其奴を見て 、敦君は今自分は怒られてるのか?と疑問気な顔をしている 。
すると 、今気付いたのか、其奴は私の方を見て 。
「 あ、秋絃じゃないか! 」
と手を広げて向かってくる 。
私はそれをするりと躱すと其奴に
『 其の儘死んでくれれば私的には万々歳なんだ卦度ねぇ... 』
はぁ...と溜息混じりに言う 。
却説 、如何にこの場から逃げ出そうか 。
「 そんな事言わないでおくれよ 、私と君の仲だろう? 」
何言ってるんだ此奴という目で此奴を見る 。
『 語弊を生むような言葉選びは辞めて頂戴 。
一応私貴方より年上なのよ? 』
うふふと片手を頬に添えて微笑みながら言う 。
隙を見て帰ろう 、これでは休暇が潰れて仕舞う 。
すると 、敦君の腹がぐぅぅぅと大きな音を立てて鳴った 。
大きな音だなあと感心してると 、
其奴は自分は清くクリーンな自殺が信条だから何かお詫びをする 、見た所空腹みたいだが生憎自分は財布が川に流されて持ち合わせが無い 、等と云う 。
其れに敦君がご丁寧に突っ込んでる 。
偉いね
すると其奴は此方を見た 、何私に奢れと?と不振げな顔をして其奴の顔を見ると 、川の向こう岸から声が聞こえた 。
「 こんな処に居ったか唐変木! 」
又新しい奴が来た 。
「 おー、国木田君ご苦労様 」
其処から始まる掛け合いを聞き流していると 、自己紹介が始まった 。
「 太宰? 」
「 ああ 、私の名前だよ
太宰__太宰治だ 」
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