星探し

 それから数ヶ月、俺は失意のまま生活していた。
 クワが気を遣っていろんなところに連れ出してくれたが、失ったものはあまりにも大きすぎた。

「……最近元気がないように見えるぞ。何かあったのか?」

 そう、水心子に声をかけられたのはある日の終業後のことだった。

「いや……その」
「最近れっすんの調子はどうだ?」

 何も知らない水心子は素直にそう聞いてくる。
 そのれっすんが原因なんだけどな、と思いながら無理に笑みを浮かべた。

「篭手切が来なくなっちまって、最近はやってないよ」

 楽しかったんだけどな、そう零すと水心子はすぐに申し訳なさそうな表情を浮かべた。
 そんな顔をしてほしかったわけではない。だが何を言えばいいかわからなくて、黙りこくってしまう。

「……すまない」
「いや、いいんだ」

 しばらく無言のまま俺はそこに立っていた。
 やがて少し気まずくなってきてその場を立ち去ろうとした。
 だがそのとき、ふとあることを思い出す。

「……水心子、前誰かをずっと探してるって言ってなかったっけ」
「え、ああ……。恥ずかしい話だが、昔一緒にいた、清麿を」

 ……そうだ、彼はずっと探し物をしている。
 見つかるはずのない誰かを、ずっと。

「……手伝うよ、アンタの探し物。だから、俺の探し物、手伝ってくれねぇか?」

 何か少しでも、わかることができるのなら。
 ……全てがたとえ手遅れだったとしても、お前のことが知りたいんだ。

「……話を、聞かせてくれ」

 水心子は、固い声でそう呟いた。
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