〈被検体C〉の手記
廊下に鼻歌が響いている。
源清麿が一冊のノート片手に歩いていた。それは、いつかの日に山姥切長義が〈被検体C〉に贈ったものである。つい先ほど、〈被検体C〉の部屋からこれを見つけた清麿がこれを持ってきたのだ。
(もうペンを持てるような体ではないし、これはいらないよね)
自室に戻ると、床に散らばっている大量の書類を避けながら彼は机に向かう。椅子に腰をかけると、早速そのノートをパラパラ捲り始めた。
そこに記されていたのは、あの日から〈被検体C〉が書き留めていた日々の記録であった。
源清麿が一冊のノート片手に歩いていた。それは、いつかの日に山姥切長義が〈被検体C〉に贈ったものである。つい先ほど、〈被検体C〉の部屋からこれを見つけた清麿がこれを持ってきたのだ。
(もうペンを持てるような体ではないし、これはいらないよね)
自室に戻ると、床に散らばっている大量の書類を避けながら彼は机に向かう。椅子に腰をかけると、早速そのノートをパラパラ捲り始めた。
そこに記されていたのは、あの日から〈被検体C〉が書き留めていた日々の記録であった。