花の音の朽ち果てるときのその色の

白詰草クローバー 抱いて眠る 君がただ 肉塊塗れの 器だったら

知らぬ儘 言の葉ぱら撒く その口に きっと詰込む 薫衣草ラベンダー

手折らばと 滴る雫の中祈る 死人花にすら 成れぬ貴方は

息を奪う ティースプーンで、野苺が 滲み出た胸から 落ちるジャムから

きっといつか 金木犀と きみと死ぬ。 果たされぬまま わたしはぽつり

きみの色 温度、輪郭、声 すべて 蝶々ごときに 奪われた夜

草いきれ 春、木漏れ日の 差す裏面りめん 静かに朽ちる こころがひとつ

花籠に 溢れた愛も 春の夢 枯れつ萎れつ 只濁るまま

指重ね その柳腰に 口づけを やおら微笑った 貴女は花笠

瞳閉じ 死んでもいいわと日々呟く 芽吹きを待たず 花も残さず
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