カゼマチグサ
某所にて、梅結 なるカゼマチありけり。
梅結、人を厭い呪いをもたらせば、手厚く祀るべし。されど、手厚く祀れど祟られぬるがあり。梅結祀りし時用心すべし。首領の花待または暗桜を共に祀るべしとさる。
梅結、人里に降りることはなし。されど祟るるほどのみ、その様を現す。
某氏の言うに、左目に風待草の花群れ咲き、睫毛より爪先まで白しという。白き死装束羽織りて、その花の形せり右の瞳にて、此方をぢいっと見つめたり。
某氏、この話せる翌日に死せり。
白き児、山より人里に降りたり。児、何か引きずりたれば、何某、それは何ぞやと問いたり。児、笑みを湛え、おらが見つけたすけ褒めてくんろと言いたり。よく見れば、行方をくらませる某氏の屍なりけり。衆、その児が殺しきと思い、人殺しと叫び虐げたり。
児、おらなんも悪くねぇじゃと泣ければ、衆、その児を座敷牢にてさし込む。何月も経て今一度座敷牢を見れば、児の屍そこにあらず。
何某衆、翌日に皆死せり。また村人も、おりおり死せり。村人、恐れて児を祀らば、忽ち災い失せりという。
この民話より、梅結は罪人なりきとさる。
梅結、恐ろしき厄災もたらせど、祀らばいと良し風運び豊作をもたらし、厄災を除くゆえ、未だ某所にて多く祀られたり。年に四度祭りを行う。四季祭といわれ、各々「春風祭」「星風祭」「秋風祭」「白風祭」と呼ばる。
白き児、四季祭に打ち出づるがあれど、敬意を払いて接すべし。某氏の言うに、梅結、神輿の上や祠の際に現すという。
矢張り翌日、某氏死せり。
梅結、人を厭い呪いをもたらせば、手厚く祀るべし。されど、手厚く祀れど祟られぬるがあり。梅結祀りし時用心すべし。首領の花待または暗桜を共に祀るべしとさる。
梅結、人里に降りることはなし。されど祟るるほどのみ、その様を現す。
某氏の言うに、左目に風待草の花群れ咲き、睫毛より爪先まで白しという。白き死装束羽織りて、その花の形せり右の瞳にて、此方をぢいっと見つめたり。
某氏、この話せる翌日に死せり。
白き児、山より人里に降りたり。児、何か引きずりたれば、何某、それは何ぞやと問いたり。児、笑みを湛え、おらが見つけたすけ褒めてくんろと言いたり。よく見れば、行方をくらませる某氏の屍なりけり。衆、その児が殺しきと思い、人殺しと叫び虐げたり。
児、おらなんも悪くねぇじゃと泣ければ、衆、その児を座敷牢にてさし込む。何月も経て今一度座敷牢を見れば、児の屍そこにあらず。
何某衆、翌日に皆死せり。また村人も、おりおり死せり。村人、恐れて児を祀らば、忽ち災い失せりという。
この民話より、梅結は罪人なりきとさる。
梅結、恐ろしき厄災もたらせど、祀らばいと良し風運び豊作をもたらし、厄災を除くゆえ、未だ某所にて多く祀られたり。年に四度祭りを行う。四季祭といわれ、各々「春風祭」「星風祭」「秋風祭」「白風祭」と呼ばる。
白き児、四季祭に打ち出づるがあれど、敬意を払いて接すべし。某氏の言うに、梅結、神輿の上や祠の際に現すという。
矢張り翌日、某氏死せり。