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雨と姫
帝が姫を寵愛するなんてことは古代からよくある話だが、志季帝学園で人気のバンドグループの男子には愛すべき『姫』がいた。
夏を司る明るく熱い男、炎帝と呼ばれる五月雨炎也には、夏姫、爽やかな筒井蓮華が。
秋を司るワイルドな男、白帝と呼ばれる秋雨白斗には、秋姫、小柄で愛らしい竜田蘭香が。
冬を司る少し変わった男、玄帝と呼ばれる氷雨玄師には、冬姫、クールな宇津田椿姫が。
そんなグループのリーダー的存在の春を司る蒼帝、春雨蒼依には未だ『姫』が現れず仕舞いで焦る日々が続いていたが、とうとう他のメンバーは自分と同じ楽器を『姫』に持たせ、ガールズバンド『四季姫』として活動をさせ始めた。
しかし、春姫は未だ不在。
『四季姫』は長らくインストバンドとして活動していたが、志季帝学園の学園長である蒼依の祖父が、春姫候補を編入させて……?
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キミとの恋模様
若狭柚子は中学時代、女子バレーボールで全国屈指のエーススパイカーだった。
しかし、彼女は高校に進学する前に女子バレーボール界から忽然と姿を消す。
事情があり、大阪の私立の中学校を卒業後、地元和歌山の高校に進学した柚子は入学式の早朝、大型犬二匹を連れた大きな痩躯の男子に出逢うが、彼との再会はすぐに果たされる。同じ高校の同じクラス、前後の席だった大きな痩躯の男子、若草武瑠は、次第に柚子に惹かれていくが、問題が起きたり、二年先輩からそれぞれ告白されたりで忙しない高校一年を過ごす二人。
柚子はトラウマを抱えながら一心に『彼』を想い、武瑠もまた一心に『彼女』を想う。
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ブルーラグーン
本多真城は二十九歳にして『あれ?私ってもしかして声もいいし歌もうまいのか?』と気づいてしまった。
前々から、カラオケなんかに行くと同席の女性陣が真城の歌をうっとりした表情で聴いていたり、あるいは歌声を聞いた同席者が男女構わず腰砕けになったりと言うことがあったのだ。
おまけに男性の同僚に「いや~、歌の上手いイケメンがいると助かるわぁ」と肩を小突かれたりするくらいの声の良さと歌のうまさだったらしく、自意識過剰でもない彼女でもそのことに気付くことになった。
しかし、彼女は素直に喜べない。
男性から「異性」として見られないのだ。
おまけに女性(?)からのストーカーもあり……。
そんな時、ふと立ち寄ったカフェの店主、天音月人と交流を深めていくうちにお互いを慮れる関係になる。
そんなイケメン女子真城と強面カフェ店主月人の物語。
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短編集
短いお話達。続きを読む
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