Cookie
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
―― アマレッティ ――
そうやってひとしきり笑って、私の頭を思う存分撫で散らかした後クラッカーは、ふぅ。とため息をついたかと思うと、わざわざ立ち上がって私の前に回り込み、跪いて私の両手を取った。それにしてもクラッカー身長でかいな。
「クコ、おれと結婚してくれないか?」
――?
「ママに紹介したいんだよ…許してもらえるか分からないが……」
………??え、死刑宣告ですか?
「待って。
100歩譲ってクラッカーと結婚するとしよう。
久方ぶりの再会(2回目)だけどな!
そのためにはビックマムのお許しが当然必要ですよね?
その、ビックマムは子供たちの結婚を政治的利用されてますよね?
え…恋愛結婚ってか、結婚相手を自由に選べると思ってるの??
まるっきり死刑宣告じゃねぇかよ、殺す気か??」
負け戦だよ、正気になれよ!!と唾を飛ばす勢いで突きつけても、クラッカーは首を縦にも横にも振らない。
「おれはママの息子であると同時に海賊だ。
欲しいものは妥協しない…!
それにお前、おれとの結婚は嫌じゃないだろ?」
ギュッと手を握りしめたかと思うと(加減されなかったら複雑骨折じゃ済まないだろうなぁ…)、私のおでことクラッカーのおでこがコツンと優しくくっついた。…近っ!えっ、ご尊顔ありがとうございます!!
「どうなるか分からないが、きっと大丈夫だよ」
「根拠のない自信は身を滅ぼすよ!!
私、死にたくないし、死なせたくもないんだって!」
「分かってるよ」
ぜ、絶対に分かってぬぇー!何も心配すんな??心配しかねぇって!!うわぁぁぁ!と頭を抱えても、クラッカーは考えを改めてはくれず、決意を秘めたカッコイイ顔をしていた…これが生死関わってなければ10000点だったんだけどなぁ……。ぐぬぅ。