Cookie
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
―― チュイール ――
食後のデザートも堪能…とはいえ、私は結構4つしか(?)食べられなかったけども!クラッカーは何故か無心でケーキ頬張ってたYO!いや、味わって食べろよ…?
「ふー、美味しかった」
「そうか、そりゃよかったよ」
食後のデザート後の紅茶を頂きながら、まったり…いや、いまだにクラッカーの膝だったわ。降りよ。と思い立って、持っていたカップをソーサーの上に静かに戻して、素早くクラッカーの魔の手(笑)から逃れるべく地面に降り立つ。成功!そのまま素早くクッション0のソファーへ…尻からドーン!ふ…フカフカじゃぁ!!体がふんわり沈み込み、優しい力で押し返してくれるこの弾力…たまらんのぅ!
一人でフカフカのソファーを楽しんでいると、お茶を飲み終わったのかクラッカーが私の横にズッシリと座った。私ちょっと浮いた。
「お楽しみのところ悪いんだが…クコの話が聞きたい」
肘置きに肘をついた少々お行儀の悪い体制で、私を覗き見るように見てくるクラッカーを仰ぎみて…私の話?とオウム返しに聞き返す。
いやいや、お話するような面白いことは何一つありませんよ。
「…悪魔の実、どこで見つけて食べたんだよ?」
…あぁ、その話ね!とポンと手を打った。
「ほら、クッキータウンの奥に森があるでしょ?
そこを真っ直ぐ道なりに進んだら海に出るでしょ?
そこの砂浜で拾って食べた」
「……は?」
「拾って食べた」
「………いや、え…???
おまっ、子供でも砂浜に落ちてる見たことの無い食べ物食わねぇよ??」
「できごころでつい」
「…できごころでつい……?」
「すっごく不味かった…」
「だろうな…??」
目を白黒させて混乱しているクラッカーを見て、思わず…むふふ。となる。私ですら見つけた当初どうかしてたと思うし!
でもまぁ…虫系じゃなくて良かったとは思うかな!虫が嫌いとかではなく…こう、分かりやすく人間辞めたみたいな外見になりたくなかったというか……うん、動物系なら、分かりやすく哺乳類とか鳥類が良いよね!!ちなみに私は超人系。たぶん。
「あ、私の能力見る?
見るよね??」
「あ、ああ…」
「私の能力は、どうも時計みたいなんだけど…。
こうやって指を鳴らすと、思い描いた通りの時計が出せる!
消すことも可能」
はい、あげる!と能力で出した懐中時計をクラッカーに握らせる。
「あとは――チクタク!」
客間の柱時計に向かって指差しで叫ぶと、時計の長針・短針・秒針がグルグルと回り出す。しかし、この能力…これ以外の使い道が思いつかないんだが??
「それと…――クロック!!」
まぁいいや、と思いつつ…唯一ソファーに残っていたクッションを上に投げつけて指差し、叫ぶと空中でクッションが静止する。いつ見ても不思議だなぁ。
「…が出来るよ!」
「成程…?」
「あ、ちなみに静物は数分、生物は数秒だけ止められるみたい」
「それは…凄いな??」
でしょー!とフカフカのソファーの上でふんぞり返る。戦闘能力はないし、使える場面もほとんどないし…もういい大人ってこともあって、褒められる事もそうそうないので…褒められるときには褒められたい!と思ってクラッカーを見上げると、笑い声とともに頭を乱雑に撫でられた。